ここ数日非常によく聞いている言葉、「線状降水帯」のこと。
以下は門外漢の独り言である。
この言葉、僕はどうも日本語として「すわり」が悪い気がする。翻訳だとしたら、何かうまくない。そんな感じなのだ。
専門用語なので、そのまま理解すればいいことなのはわかるが、何か釈然としない。英語が語源なのだろうか。そう考えて調べてみた。
In meteorology, training denotes repeated areas of rain, typically associated with thunderstorms, that move over the same region in a relatively short period of time.
気象学において、 trainingは雨が繰り返し降る区域で-典型的に雷雨を伴う-比較的短時間同じ地域上空を動く(=留まる)ものを示す。(訳文:僕)
+++++ +++++
線状降水帯は気象学の専門用語。気象の現象を考えて訳語ができたのだろう。英語を見る限り「線」「帯」に相当する単語がないことから、翻訳・説明訳であると思われる。問題はこれがどんなメッセージを聞くものにあたえるかだと思う。
ここからは英語の先生の感想である。
天気図を見る限り「線」よりも「帯」のイメージがある。だから「帯」だと言うことはわかる。「線状」は該当区域の幅が狭く感じる。僕が説明訳を作成するならば、「帯状連続降水域」にする。長時間雨が降り続くという、実態に即している。伝えるべき危機情報がメッセージとしてより強く伝わると思う。
あくまでも、門外漢の独り言である。
+++++ +++++
日本気象学会ウェブサイトで、「線状降水帯」について以下を参考にした。特記する。
津口裕茂さんの「新用語解説」,気象学会機関誌「天気」’16/9