全英連参加者のブログ

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さらにデータサイエンス学部・学科について

2022-05-14 04:00:00 | 気になる 大学研究

 「データサイエンス学部・学科について」(5/7)の続編。

 ’23年一橋大学に「ソーシャル・データサイエンス学部」「ソーシャル・データサイエンス学科(入学定員60名)」、名古屋市立大学に「データサイエンス学部」「データサイエンス学科(入学定員80名)」の設置計画がある。少し調べてみた。

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 一橋大の計画は文部科学省ウェブサイトの「令和5年度開設予定国立大学意見伺い一覧」1で確認できる。
 同大は大学院に新たにソーシャル・データサイエンス研究科,ソーシャル・データサイエンス専攻(修士課程,募集定員21名)も計画している。
 設置が認められれば、2年後(令和6年度,修士課程の完成年度)、学部120名(60*2)、修士課程42名(21*2)の合計162名になる。4年後(令和8年度,学部完成年度)、学部240名(60*4)、修士課程42名(21*2)の合計282名の学部・大学院研究科になる。こんなにぴったり充足するかわからないが、結構な規模である。

 名古屋市大の計画は文科省ウェブサイトでは資料を見つけられない。
 通常、国立大学法人以外の設置者(公立大学法人,学校法人)による大学,学部,学科の新設は、「大学設置・学校法人審議会」へ文部科学大臣からの諮問、その後の審査、答申、設置認可、新設という手順だ。令和5年度の開設ならば、「令和5年度開設予定の公私立大学の学部等の設置認可等について(令和4年4月7日)」に出ていたはずだ。でも、見つからない。
 同大のウェブサイトに、「名古屋市立大学データサイエンス学部特設ページ」がある。そこには「2023年開設予定」「設置構想中」と書かれている。また、既設学部学科一覧も確認できるが、いわゆる「看板かけ替え」2と揶揄されるような学部学科もない。つまり、令和5年度設置をめざしているならば、そして国立大学でないのだから、「設置認可申請」かなされ、「設置認可申請中」を掲げていてもいいと思うのだが、見つからない。

 僕がどこかで資料を見落としているのだろうか。

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 1国立大学の場合は私立大学、公立大学と異なる設置(認可)手続きである。
 2公私立の大学の学部・学科の設置、大学院の研究科・専攻の設置及び課程の変更に当たって、学位の種類や分野を変更しない要件に該当すれば、あらかじめ文部科学大臣に届け出ることにより、認可を要せずに設置することができます。(説明文は文科省のウェブサイト掲出のまま。下線は僕が付した)


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