ここ5、6年このニュースに触れるたびに、そう思う。訪日外国人(観光客)の数である。
その数字の増加は顕著。日常生活で利用する大宮駅でも、はっきりとわかる。僕の生活範囲には大宮公園駅があり、毎年のGWに「大盆栽祭り」が開催されるが、そこで見かける外国人観光客も多い。
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平成22年 8,611,175 / 26.8
平成23年 6,218,752 / △27.8
平成24年 8,358,105 / 34.4
平成25年 10,363,904 / 24.0
平成26年 13,413,467 / 29.4
平成27年 19,737,409 / 47.1
平成28年 24,039,700 / 21.8
平成29年 28,691,073 / 19.3
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データはJNTO(日本政府観光局)の「年別訪日外客数,出国日本人数の推移」から抜粋したものだ。左から「年」「訪日外客数」/「(対前年比)伸率」である。
平成23年は3.11の影響が大きいものの、平成24年には震災前に近い数になり、平成25年に初めて1000万人を超えた。なお、これらの数値はすべて確定値である。
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この資料は1964年(昭和39年)分から始まっている。
昭和39年10月、東京でオリンピック・パラリンピックが開催された。その年と翌年のデータ。
昭和39年 352,832 / 前年データなし。
昭和40年 366,649 / 3.9
年間35万人である。隔世の感とはこのことだろう。
大阪万国博覧会の開催は1970年(昭和45年)である。その年の前後のデータ。
昭和44年 608,744 / 17.3
昭和45年 854,419 / 40.4
昭和46年 660,715 / △22.7
昭和45年は多い。翌年はかなり減っている。なお、大阪万博の外国人来場者数は170万人である。
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なお、JNTOの昨年12月19日のプレスレリースによれば、『法務省協力によるJNTOの独自推計で、12月18日に累計3,001万人となり、史上初めて3,000万人を超えた』とのこと。
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いくら”Cool Japan”,”Visit Japan”とキャンペーンを実施しても、ここまで増えるとは、にわかに信じられない感もある。何が受けるかわからない。
YouTubeで見かける訪日観光客がアップした様々な動画。鉄道好きな僕が見て、最も印象的なものは、新幹線関連の動画だ。新幹線が駅を通過する。ただそれだけのことが、あれほど驚かれ喜ばれる。想定外、思いもよらなかった。初めて動画を見た時には「ホントなのかな」と感じた。JR各社も、新幹線の走行する様子が、外国人にとって「見るべきもの(=観光資源)」になるとは、思わなかったのではないか。
訪日外国人が、多様な観光資源が日本にあることを、日本人に教えてくれていると思う。