東海林直人のゴロテマ日本史

英語では単語力が不可欠。単なる語彙力は無意味。日本史でも同じ。テーマ史という流れの中にはまってこそ得点力が倍加します。

源氏以前の物語◇B古代141

2020年09月28日 18時00分21秒 | 入試対策講座

□古代141.源氏物語以前の物語(4書年代順)◇B

[ゴロ]源氏に/(たけ)1センチの/ウツボ落ち


源氏物語以)(取物語)(伊勢物語)(宇津保(うつぼ)物語・窪物語)


[句意]光源氏(源氏物語の主人公)の前に丈(長さ)1センチの(魚の)ウツボが落ちてきた、という句。このウツボは極小です。なお日本史ではポピュラーでない大和物語・平中物語(大学入試国語(古典)では問題本文として頻出)はゴロ句から割愛しています。

[point]
1.源氏物語以前の物語作品に、竹取物語伊勢物語→大和(やまと)物語→平中(へいちゅう)物語→宇津保物語落窪物語がある。

[解説]

1.竹取物語(9世紀末~10世紀初め)は作者不詳で、作り物語(伝奇物語)で竹取の翁(おきな)(お爺さん)と竹から生まれたかぐや姫の物語。姫の婿選びの話を通して当時の貴族社会が見える。物語文学の最初。作り物語(伝奇物語)とは、普通ではない超現実的な物語のこと。伝説を題材にした『竹取物語』などがこれにあたる。

2.伊勢物語(10C前半ころ成立)は作者不詳、最初の歌物語。主人公在原業平(ありわらのなりひら)の歌と彼に関する物語が中心である。歌物語とは、和歌を中心として、話を進める形式の物語のこと。


3.大和物語(10C中ころ成立)は作者不詳の歌物語で、小話からなる。伊勢物語のような特定の主人公はいない。


4.平中物語(平安中期の成立)は作者不詳の歌物語。平中とは、平貞文のことで、彼にまつわる好色の話からなる。


5.宇津保物語(967~984)は作者不詳の作り物語。前半は清原仲忠をめぐる琴の物語、後半は貴宮(あてみや)をめぐる求婚話。


6.落窪物語(10世紀後半)は作者不詳の作り物語。継母から継子(ままこ)虐(いじ)めにあった女性が貴公子と結ばれ幸せになる話。


2018早稲田大・文:「
問2.下線a尾形光琳について。光琳の代表作『燕子花図屏風』は、ある人物が三河国八橋で「かきつばた」の5文字を和歌に詠みこんだという故事にもとづく(折句)。その典拠である文学作品の題名は何か。漢字4字で記入しなさい。」

(答:問2伊勢物語)〉)

2017中央大・経済:「
 9世紀後半から10世紀以降には、貴族社会を中心に、それまで受け入れられてきた大陸文化を踏まえ、これに日本人の人情・嗜好を加味し、さらに日本の風土にあうように工夫した、優雅で洗練された文化が生まれてきた。かな文字が広く使用されるようになり、人々の感情や感覚を、日本語で生き生きと伝えることが可能になり、数多くの文学作品が生まれた。例えば、905年には、醍醐天皇の命により紀貫之などによって最初の勅撰和歌集が編集された。かな物語では、求婚難題説話や羽衣説話などの伝説を題材にした『[ 5 ]』、在原業平の恋愛談を中心とする『[ 6 ]』、継子いじめを題材とする『[ 7 ]』、左大将の娘貴宮をめぐる結婚談である『[ 8 ]』、藤原道長の栄華を賛美する『[ 9 ]』などが生まれた。日記・随筆として、紀貫之による紀行文『[ 10 ]』、藤原道綱の母による自叙伝風の『[ 11 ]』、菅原孝標の女による一生の回想録『[ 12 ]』などが生まれた。

問1.空欄[5~12]に入るもっとも適切な語句を〈語群〉から1つ選び、その記号をマークしなさい。
 〈語群〉
 ア.竹取物語 イ.栄華物語 ウ.源氏物語
 エ.万葉集 オ.凌雲集 カ.遍照発揮性霊集
 キ.文華秀麗集 ク.土佐日記 ケ.更級日記
 コ.蜻蛉日記 サ.懐風藻 シ.枕草子
 ス.宇津保物語 セ.落窪物語 ソ.伊勢物語
 タ.文鏡秘府論 チ.経国集 ツ.菅家文草
 テ.和漢朗詠集 卜 日本霊異記」

(答:5ア、6ソ、7セ、8ス、9イ、10ク、11コ、12ケ)〉

2014早大・教育:「

問1 下線部a10世紀の時代についての説明として正しいものはどれか。


 ア 藤原道長の全盛を編年体で描いた『栄華物語』が書かれた

 イ 漢文学の教養に基づき『凌雲集』などの勅撰の漢詩文集が編纂された
 ウ 後一条天皇の時代までに詠まれた漢詩文を集めて「本朝文粋」が編まれた
 エ 漢字の草書体などを崩した平仮名を使って『土佐日記』や『伊勢物語』が書かれた
 オ のちに三筆と呼ばれた書の達人たちが肉太の力強い書を発展させた」

(答:エ ※ア『栄華物語』は11世紀に成立した、イ『凌雲集』は9世紀に成立した、ウ『本朝文粋』は11世紀に成立した、オ三筆が活躍したのは9世紀である)

2014近大・法:「
問9 下線部dかな文学についての文として誤りを含んでいるものはどれか。次の1~4のうち一つを選べ。


 1.かな文学が発達する前の9世紀前半には、漢文学の隆盛で和歌はまったく作られなかった。

 2.かな文学に用いられた平がなは、万葉がなの草書体を簡略化して成立した。
 3.広くかな文字が使用されるようになると、『竹取物語』や『伊勢物語』などのかな文学の作品も次々と著されるようになった。
 4.かな文字で著された宮廷女流文学の代表的な作品には、清少納言の『枕草子』や紫式部の『源氏物語』がある。」

(答:1× ※たとえば『万葉集』は790年頃に成立している)〉


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