私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

三笠宮寛仁親王殿下のご発言を封殺する朝日新聞

2006年02月03日 17時32分46秒 | 偏向マスコミ
   朝日新聞がどのような主張を繰り広げたとしても、その論調を批判することはあるものの、朝日が言論機関として、自らの信念に基づいて発言し、世論を喚起しようとする機会まで奪い「朝日は発言を控えろ」などと言うつもりは全くない。その朝日は何か主張する度に批判されるようであり、朝日自身も「なぜ批判をされるのかさっぱり分からない」と思っているかも知れないが、だからと言って論調を変える様子もないようであるからして、その論調を支持している国民が少しでもいる限り今後も頑張って頂きたいと思うし、その反面、朝日の論調に納得出来ない国民からの批判を今後も受け続けることを覚悟すべきであろう。

 世間には様々な問題に関して意見が対立することが多く、論議が行われているが、論議の結果、意見の一致をみることもあれば、物別れになる場合、また多数決で決めるなど様々なケースが存在する。だが論議の課程で、意見が異なる者に対して、その発言の機会を封殺することは、特に言論機関としては絶対にやってはいけないのは当然であり、まさに自殺行為と言えるが、それを2月2日付けの朝日新聞の社説「寛仁さま 発言はもう控えては」で行ったことから、朝日にとって都合の良いことは大きく報じ、都合の悪いことは報じないとするいつもの悪癖か出たようであり批判をしたい。

 朝日は、今国会において皇室典範の改正案が審議され成立すれば、皇位継承者が女性皇族にも拡大され、女性・女系天皇が容認されることになることに賛成をしているようであり、この社説は三笠宮寛仁(ともひと)親王殿下の「戦後に皇籍を離れた元皇族を復帰させるなどして男系維持を図るべきだ」などとのご発言を批判しているのであり、有識者会議の出した報告書や小泉総理の方針に反することからなのか「皇族として守るべき一線を超えているように思う。」として「発言はもう控えては」との見出しを付けたのであろう。

 三笠宮寛仁親王殿下が「男系維持を図るべきだ」などのご発言の影響されたかどうか分からないが、自民党や民主党などでは改正案への反対論や慎重論が拡大しつつあり、当初は女性天皇と女系天皇の違いなどを理解しておらず、それが分かってから慎重な姿勢に転じた議員も多いとのことである。

 朝日にしてみれば、皇室の解体に繋がる女性・女系天皇を容認する流れがせっかく出来てきたと思っていたであろうから、三笠宮寛仁親王殿下のご発言は朝日の論調に真っ向から反するものであるからして、「皇族にも様々な思いはあるだろう。自らにかかわることだけに当然だ。だが、それを外に向かって発言するとなると、どうか。改めて考える必要がある。当事者である天皇や皇族がどう考えているのかを知りたいと思う人もいるだろう。自由に話をさせてあげたらいい、という人もいるにちがいない。」としてご発言に一定の理解を示したものの一転して「発言が政治的に利用される恐れがある。それだけ皇族の影響力は大きいのだ。」と書いて、皇族が政治問題に関わってはならないとやはり批判している。

 三笠宮寛仁親王殿下は彬子、瑶子両内親王殿下のお二人のお子さまの父親でもあり、皇室典範の改正案が成立すれば、女性皇族の結婚による皇籍離脱が廃止されるので、両内親王殿下が民間の方と結婚して皇籍を離脱したいと希望されてもかなわないことになるので婿を迎えて新たな宮家を創設することを義務付けられる訳である。三笠宮寛仁親王殿下は父親としてわが子の将来すら自分達ではどうすることも出来ず、国会において決められてしまうことになるのでは納得出来ないとして、やむに止まれないご発言であると理解すべきであろう。

 だが朝日は、寛仁親王殿下の苦悩が分かっていながら「発言はもう控えては」と言って、皇族の運命を皇族自身が決めることは出来ないとして、発言を封殺しようとしている訳である。であるから、このまま皇族のご意見を聞かないまま皇室典範の改正が行われて良いものか大いに疑問であり、国論が分裂することで天皇皇后両陛下をはじめ皇族の方々にご心痛をお掛けしては申し訳ないと思うものである。
(2006/02/03)

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