私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

両陛下のお見舞いに感涙にむせぶ被災者

2004年11月06日 20時53分21秒 | 皇室

 6日午前、新潟中越地震の被災者をお見舞いのため天皇、皇后両陛下は新潟県入りをされ、長岡市、小千谷市、川口町の避難所を訪問し、また救助や復旧支援作業などを行っている自衛隊、消防、警察、自治体の関係者を激励された。国家元首であらせられ、また国民の象徴でもある天皇陛下が皇后陛下とともに、被災者に直接励ましの言葉をかけられたことから、多くの被災者は感涙されたのではあるまいか。

 テレビで報道された両陛下のお姿を拝見し、天皇陛下の着ておられたグレーのジャンパーは確か阪神大震災の時と同じものであった気がする。両陛下は避難所になっている体育館で正座されて多くの被災者の手を取って励まされ、感激して涙を流される方や両手を合わせる方、皇后陛下の肩を叩いて握手を求めた女の子など、両陛下のお見舞いは被災者にとって立ち直りのための大きな勇気と、天皇、皇后両陛下を戴く日本と言う国に改めて感動したのではないだろうか。

 ある野党の代表や、新潟県が選挙区の元外務大臣が地震後に小泉総理よりも一日早く被災地を視察していたが、どのような生暖かい言葉を掛けたとしても、両陛下の激励のように感涙してしまうことなどあり得ない。それは失礼ながらすでに視察を終えているが小泉総理も同じである。

 被災者の中には「両陛下が特に何かしてくれる訳ではない」との訪問への冷ややかな視線もあるであろうが、現地にいるのではなく、テレビで両陛下のお見舞いの様子を拝見しているだけなのにこちらまで感涙してしまうのは、単に年をとって涙もろくなったとの理由だけではないと思っている。それは私が日本人だからであり、常に悲しみも、苦しみも、喜びも国民と共に歩まれる皇室の存在こそが日本そのものであり、天皇陛下がおられるからこそ日本という誇りある歴史と伝統文化を持つ国が存在するのである。

 すでに亡くなられているが、女優の高峰三枝子さんは昭和天皇から園遊会の際に言葉をかけられて泣き出したことがあった。小説家の阿川弘之氏は著書「国を思うて何が悪い」の中で「あれで、私は往年の『暖流』の大女優があらためてすっかり好きになっちゃった」と書いており、私もテレビでその様子を見たが、昭和天皇が「今度また舞台で何かやるそうですね」と声をかけると高峰さんは「陛下。あの…」と言ったきり下を向いて泣いておられた。

 私は今上陛下にお会いしたことも、まして話をしたこともないし、今後もそのような機会はないであろう。もしあるとすれば私も高峰三枝子さんと同じように泣き出してしまうのではと思う。阪神大震災の時にも両陛下は被災地を訪問されたが、避難所において、お見舞いのお言葉をかけられ思わず泣き出してしまった若い女性を皇后陛下が優しく抱かれ、その写真が新聞に掲載された記憶がある。

 阪神大震災で壊滅的な被害を受けた神戸などは奇跡的な復興を成し遂げた。今回の新潟中越地震で被害に遭われた地域も必ずや元のように復興することであろう。震災後に一日でも早く被災地を訪問し、お見舞いをしたいとのご自身のことより国民のことを常にご心配される両陛下の願いが叶った訳である。ところで、皇室の廃止を訴えるサヨク達がいるようだが、今回の両陛下のお見舞いを受けて感涙される被災者を見てどう思うか是非とも感想を聞きてみたいものである。
(2004/11/06) 

この記事は「今日のコラム」
「両陛下のお見舞いに感涙にむせぶ被災者」
としてHPに掲載されていたものです。