私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

自衛隊派遣はひとえに日本の誇りのため

2003年07月27日 23時48分24秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障
~世界に配信された自由党の森ゆう子議員の醜態~  

 イラク復興支援特別措置法が、7月26日の未明、参議院本会議で採決され、与党三党の賛成多数で可決・成立した。同法に共産党と社民党が反対するのは特に驚くことではないが、野党の民主、自由は反対に回った。有事法制の時には賛成した民主、自由は今度の法案は自衛隊をイラクに派遣可能とするものであるからして、もし自衛隊員が死亡したり、イラク国民を殺すことがあったら大変だと言う訳であろうか。

 自衛隊員の万一のことがあったらと心配する気持ちは理解出来ないことではないが、自衛隊員とて派遣が決定になれば、死傷する可能性があり、また武器の使用が懸念される地域には行きたくないと思っているだろう。であるから、何もあえて危険は地域に行かせることはないし、そのようななことは他国に任せておけば良いではないかと派遣に反対する政党は思っているようである。

 では、政府はイラクの復興支援のためになぜ自衛隊員を含む要員の派遣をする必要があると判断したのであろうか。政府としても、派遣せずに済むものならばそうしたいと考えているだろうが、イラクの復興支援のため多くの国の支援が求められ、現にすでに10カ国以上の国が要員を派遣し、さらには20カ国以上の国が派遣を検討しているとの事実から目をそらすことが出来ないからではなかろうか。

 いまだに治安が安定しない状況でも、日本としても国力に相応しい貢献をすることが国益になり、日本が危険をかえりみず国際社会において目の見える活動をするということで世界が評価し、国際的な地位が高まるのではないだろうか。政府が自衛隊員を含む要員の派遣を可能とする法案を出したのは、ひとえに日本の誇りのためだと言えるだろう。

 かっての湾岸戦争の時、日本は戦後に、ようやく掃海艇を派遣し、国際的に大きな評価を受けた。湾岸地域の国々にも多くの在留邦人が暮らしているが、国際社会が一致してイラクに対抗しようとしている時、日本は戦費を負担しただけで何もしなかったことで、現地の方からだいぶ批判されるなどの屈辱を味わっているそうである。その後、ようやく海上自衛隊の掃海艇が派遣され、その艦艇の姿を見た時に「これで日本も国際社会の一員としてやっと認められる」と感激し、派遣部隊が寄港した国に住む在留邦人から「自衛隊の派遣を待ちに待っていた」と隊員はあたたかい歓迎を受けたと伺っている。

 参院外交防衛委員会で松村龍二委員長の質疑の終了発言と同時に、法案に反対する議員たちが松村委員長を取り囲み、大声を出し、特に土足のまま机の上に乗り醜態を演じ、採決に抗議した自由党の森ゆう子参議院議員の姿も世界に配信されたことであろう。いくら法案に反対だからと言っても、牛歩戦術をしたり、委員長を取り囲んだり、土足のまま机の上に乗って、反対を態度を示すことが決して民主主義国のそれも国会議員がやることではなく、国会内はプロレスを行う場ではない。もっとも、最近は元プロレスラーが国会議員になったりする時代だから、そのような場面が再現されるかも知れない。そういえば森ゆう子議員の側で大声を出していたのは元プロレスラーの大和田議員であった。

 国会議員としての品位のかけらもない森ゆう子議員は、自由党に所属し、参議院議員選挙新潟県選挙区より立候補し、平成13年(2001年) に初当選し、ホームページをみると家族は、夫、姑、長女(大学生)、長男(高校生)、次女(中学生)、イナモ(ねこ) と書かれている。土足のまま机の上に乗ることなど普通の大人はしない。高校生、中学生の子供もいるというのに全く恥ずべき行動であり、同議員は現在48歳とのことだが、世界に恥を晒した国会議員として歴史の名前を残すことであろう。

 イラク特措法成立を受け、小泉総理は「(派遣の)後になれば理解を得られると思う。テロ特措法もそうだった。よかったと思うようになる」と強調したと報道されている。PKO法、テロ特措法もそうであったが、自衛隊を何としても派遣させまいと、反対運動が起こり、また法案に反対する政党もいる。しかし、その後に自衛隊派遣が誤りであった言えるような状況があったら是非教えて頂きたい。

 今回のイラクへの自衛隊派遣は、今まで自衛隊が体験した任務の中ではもっとも危険であることは間違いないだろう。今回の任務遂行にあたり死傷者が絶対に出ないとは言えず、また自衛隊への攻撃に反撃することで相手に死傷者が出ないとも言えない。

 そのような危険な任務を今まで日本が拒否していたことで国際社会から「日本は自分の国だけ平和ならいいのか。まったく臆病な国だ」と言われ続けることは何とも不名誉なことである。であるから、日本は、このままいつまでも傍観者であってはならないし、国際平和に貢献するために積極的な行動をすべきだろう。

 イラクへ自衛隊派遣はひとえに日本の誇りのためであり、日本の輝かしい歴史に残る重大かつ困難な任務を、自衛隊の皆様は胸を張って遂行されることを日本国民のひとりとして祈念するものである。
(2003/07/27)  

この記事は「私の主張」第178号
  自衛隊派遣はひとえに日本の誇りのため
~世界に配信された自由党の森ゆう子議員の醜態~
としてHPに掲載されていたものです。