私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

北朝鮮を糾弾する第5回国民大集会は大成功

2003年05月10日 20時09分33秒 | 裁判・事件
~拉致被害者奪還に向けて参加者の心が一つになった感動的な大集会~  

 5月7日(水)午後6時30分から東京の有楽町駅前にある東京国際フォーラムで「拉致はテロだ 北朝鮮に拉致された日本人・家族を救出するぞ!第5回国民大集会」が行われ、私も参加してきました。普段はGパンにシャツを着て、スニーカーを履き、ザックを背負い外出することが多いですが、当日はクリーニングに出して戻ってきた背広を着て、新品のワイシャツをおろし、黒皮靴をピカピカに磨き上げ出かけました。左翼の集会のように、こ汚い服装で参加すれば拉致被害者の方などに失礼になりますので、服装も姿勢も正し、会場に集まった人の心が一つになり、悪魔のテロ国家北朝鮮を糾弾して気勢を上げたいと思ったからです。

 有楽町駅に着いたのは午後5時少し前でしたが、初めて行くところでしたので、会場の場所を確認するために、東京駅方向に向かうとすぐに巨大な東京国際フォーラムと書かれた建物が見えてきました。私はすでに付けていましたが付近にはブルーリボンを胸に付けた方もおり、今回の会場であるホールAに向かいました。

 1階にテーブルが並べられて受付が出来ていましたが、そこは関係者の方だけの受付とのことで「一般の参加の方は地下の方でお待ち下さい」との担当者の誘導があり、階段を降りると驚きました。そこには開場までまだ30分以上もあるのにすでに数千人の列が出来ていたのです。私は「うわーすごいなあ」と思わず声を出してしまったのですが、私と同じ、ブルーリボンを胸に付けた方も多数おり、こんな多くの方が「拉致問題」に関心を持っていることに嬉しくなり、また感動しました。そこですぐ列の最後尾に並べば良かったのですが、先に食事をしておこうとしたことが間違いでした。有楽町駅前の牛丼吉野家で食事をしてすぐ戻ったところ列はさらに延びており、会場の定員は6.000名とのことでしたが、入場できないのではないかと心配しました。

 すでに会場内への入場が始まっているようで列は順調に進んでいましたが、ホールAの入口の約20メートル手前に来ると、列は止まり全く動かなくなりました。「すでに会場は満員で入場できないのでは」と話す人や「もうすぐ6時30分だが勝手に始めるな」などと大声を出す人もおり、なんだか危ない雰囲気になってきました。

 そのうち、関係者の「2階席の方にご案内します」とのお話で、列は動きだし、エスカレートを何回か乗り、やっと会場内に入りましたが、2階席もすでに満員で、私は何とか後ろの方に1つ空いている席を見つけ座ることができました。しかし、私の後から2階席に入って来る人は50人もいませんでした。ですから、タッチの差で入場できたた訳で、普段の心がけが良いからだと思った次第です。ホールAの入口のところで、関係者が計数器で入場者のカウントしていましたが、定員になってしまった時に、さらに入場したい人にストップをかけるのに苦労されたのではないでしょうか。

 私が、座った席は2階席のそれも後ろの方でしたので、演壇におられる方のお顔まではっきり分かりませでしたが、「あの方が横田滋さんかな」とか、「石原慎太郎都知事かな」と何となく分かる程度でした。演壇には「拉致はテロだ 北朝鮮に拉致された日本人・家族を救出するぞ!第5回国民大集会」の看板と、大きなスクリーンがあり、そのスクリーンに様子が写るので遠くても良く分かりました。

 私が会場に入った時は、すでにジャーナリストの櫻井よしこさんの司会により集会は始まっており、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表・横田滋さんの開会の辞の後、帰国した拉致被害者の地村保志、地村(浜本)富貴恵、蓮池 薫、蓮池(奥土)祐木子、曽我ひとみさんの5人がひとりづつ挨拶されました。皆さん、子供のことを思い、早く会いたいと訴えており、最後の挨拶された曽我ひとみさんは「日本に帰るまで、お母さんは日本で暮らしているものと信じていました。1週間前、そのお母さんが死んだ夢を見たのです。しかし、それは夢であり、現実でない。私は母が日本に戻ってくるのを信じています。その時には、2人で抱き合って涙が枯れるまで、泣き明かしたい。」と話すとひときわ大きな拍手が湧き上がりました。

 来賓として最初に挨拶されたのは、石破茂防衛庁長官でした。石破長官は前拉致議員連盟会長ですが「北朝鮮の脅しには屈しない国を作っていきたい」と話し、次は石原慎太郎東京都知事でした。
 石原知事は、「美濃部都知事の時に北朝鮮関連の施設には課税しないという方針にした。これはおかしいと思い、今後は東京都として課税して行く」との方針を表明し、さらに米映画「風とライオン」を例として取り上げ、「自国民が拉致誘拐された時、米国は軍事力を使って取り戻した」として、「自国民の安全を考えず放置するのは国家とは言えない。だから、なぜ報復しないのか。なぜ経済制裁をしないのか」と話すと、ひときわ大きな拍手が起きました。

 次は安倍晋三内閣官房副長官でした。安倍氏は「拉致問題の解決には落としどころはない。拉致は日本の安全保障上の問題」として捉えていることを表明しました。
中山恭子内閣官房参与は、この大会のために、中央アジア方面から急遽帰国したそうですが、優しい言葉でしたが「拉致被害者と家族が全員帰ってくるまで、頑張っていきたい」と話しました。

 次は韓国から初めて参加した雀祐英・韓国拉致被害者家族協議会会長(女性)でしたが、「私の父が北朝鮮に拉致されています。韓国では486人の北に拉致された被害者がおり、その誰ひとり帰国していない、日本に皆さんと協力して取り戻すために頑張りましょう」と訴えていました。
 同じく韓国から初めて参加した金聖浩・朝鮮戦争拉致被害者家族協議会理事長は「朝鮮戦争の際には数万人の韓国の人が北朝鮮に強制的に連れて行かれ行方不明です。」と北朝鮮の非道を訴えていました。

 安明進・元北朝鮮工作員は「金正日は両親にも謝らない人間です。その独裁者が拉致を認め、謝らせた日本人は素晴らしい」として、今後とも金独裁政権を打倒するまで戦う約束をしてくれました。

 ドイツ人医師のノンベルト・フォラツェン氏は、北朝鮮各地で医療活動を行い北朝鮮を知りすぎた医師として有名な方で、「北朝鮮の子供は笑うことを知らない。どうか日本の経済力で助けて欲しい」と訴えていました。またこの医師は、国連人権委員会において拉致を含む北朝鮮の人権問題を非難する決議の立役者となったそうです。  来賓の最後はブラウンバック上院議員(米国)でビデオ出演でしたが「拉致問題解決のために米国として全面的に協力する」とのコメントをしておりました。

 次は大会の報告として荒木和博・特定失踪者問題調査会代表でしたが「この日本の中に拉致に協力し、人選までし、北に送り込んでいたのではないかという疑いがある組織があります。今日の大会の会場内には朝鮮総連のエージェントも入り込んでいることでしょう。金正日と飢えている国民とどちらが大切か。拉致のいきさつを今すぐ名乗り出て被害者の立場に立って告白すれば勇気ある証言となるが、被害者全員が帰還してから告白しても,それは単なる犯罪者の自供となる。どっちを選ぶのか、今夜,家に帰って寝てから良く考えてください」と話すと大きな拍手が起こっていました。  本当にその通りで、日本に住んでその恩恵を受けながら税金を払わず、反日的言動を繰り返し、拉致する日本人を人選しそれを北に送り込んでいたということが事実ならば、これは破壊活動防止法を摘要して潰すほかないと思います。

 正論6月号に、ジャーナリストの仁上妃芽が書いている「拉致事件に革新政党関与の告発投書を追う」が掲載されていますが、社民党(社会党)員であった者が朝鮮総連と協力して、拉致する日本人を人選しそれを北に送り込んでいたという衝撃的なものです。それを実行した社民党員からの告発となっていますが、事実はまだ解明されておらず、さらなる調査を期待したいものです。その最後は「願わくば関係者よ。勇気をふるって一刻も早く事実を語っていただきたい」となっており、社民党(社会党)は、朝鮮総連や拉致事件との関係を語るべきであるが、今では荒木和博・特定失踪者問題調査会代表の言うような今告白しても,それは単なる犯罪者の自供となるであろう。

 家族会からは有本さんや田口さんなど20人くらいの方が参加しており、拉致問題に冷淡であった共産党を名指しで批判する方、金正日を許さないと言う方、マスコミを非難する方など様々おり、その度に大きな拍手が起きました。拉致被害者の蓮池薫の兄の透さんは、「こんなに多くの人においで頂き感謝しております。会場内は6.000人で満員となり会場に入れなかった方も沢山おられ、今ロビーの方でその方達にお詫びしてきました。ですから外にいる方を含んで参加者は約20.000名になりました。この皆様の力を私達に下さい」とは話すと割れんばかりの拍手が起きました。

 次は拉致問題に以前から積極的に取り組んでいた平沢勝英拉致議連事務局長でした。平沢氏は、この大会に1997年に北朝鮮から韓国に亡命した黄長燁元労働党書記を招請したそうですが来られなくなったと話し、そして「ビザ発行が間に合わないとかですが、なぜ来られないのかおわかりですか」と黄氏の外国訪問を禁止している韓国政府や外務省を暗に批判していました。そして黄氏から届いたファックスのメッセージを読み上げました。さらに会場に来られた超党派の拉致議員連盟に属する西村眞悟、小池百合子など国会議員をひとりひとり紹介していましたが「社民党と共産党は一人もいない」と言うと会場から拍手が起きました。

 中川昭一・北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟会長は「なぜこの場の小泉首相や川口外相の姿がないのか」と批判し、土屋たかゆき・北朝鮮に拉致された日本人を救出す地方議員の会会長が大会声明を読み上げました。

 第5回国民大集会声明は次の通りです。参加できなかった方は参考にして下さい。

           ************************************************************

                第5回国民大集会声明

 私たちは本日、東京国際フォーラムに集まり 『拉致はテロだ!北朝鮮に拉致された日本人・家族を救出するぞ!第5回国民大集会』を開催した。
昨年9月に第4回大集会を開いたあと、金正日が拉致を認め謝罪、5人の被害者の帰国と、拉致問題は大きく動いた。しかし、その後、北朝鮮は『拉致問題はすでに解決した』などと開き直り、5人の家族を日本に帰さず、10人の未確認者について『死亡』『未入国』などという根拠のない主張を続け、百人を越えるとも予想される未認定拉致被害者に関しても否定するという、不誠実きわまりない姿勢を続けている。韓国人拉致についても全面的に否定し,北朝鮮民衆への抑圧を強化しながら、核武装への道をひた走っている。
 このような金正日政権とたたかうため、私たちは日本全国だけでなくワシントン、ロサンゼルス、ジュネーブなど世界各地を訪れ、『拉致はテロだ!』という訴えを行った。それに対して、米国政府は全面協力を約束し、4月に北京で行われた核問題をめぐる北朝鮮との交渉の席で拉致問題解決を迫った。また、同じ4月にはEUが主導して国連人権委員会が北朝鮮人権決議を採択したが、同議決は明確に拉致問題の解決を求めている。その直後に、家族会は人権委員会作業部会で陳述を行い、北朝鮮の主張を完全に論破した。いま、拉致は人類共通の敵であるテロであり、許し難い人権侵害だという認識が、国際的に大きな広がりを見せ始めている。しかるに、当事者たる日本政府が、『拉致はテロ』と強調せず、自国民を奪還するために毅然たる政策を実施するという姿勢が希薄であることは残念でならない。ここで金正日政権に警告する。近く日本も米国をはじめとする世界各国と連帯して、核問題と拉致問題の敢然解決を求めて、経済制裁を必ず断行する。なぜなら、拉致問題の完全解決を求める日本国民の怒りの声と国際的非難が日に日に高まっているからであり、金正日テロ政権が核武装することを日本は絶対容認しないからだ。
 私たちは、この会場から強く以下のことを金正日政権に要求する。いますぐ、日本人拉致被害者とその家族を全員帰国させよ。韓国人拉致被害者もすべて返せ。核武装と戦争準備を止めて、北朝鮮民衆の生活向上に力を尽くせ。それらを実現するため、私たちは世界の心を同じくする人たちと連帯を強め、たたかい続けていくことを誓う。
                                              平成15年5月7日
   『拉致はテロだ!北朝鮮に拉致された日本人・家族を救出するぞ!
                       第5回国民大集会』 参加者一同

         ************************************************************

 閉会の辞は、救う会の会長の佐藤勝巳さんが行い「遠くない時期に日本武道館で大会を開催する」と話ましたが、拉致被害者全員帰国歓迎大集会にして欲しいものです。

 最後は、日本の叙情歌の代表とも言える「ふるさと」の合唱となりました。参加者全員が起立して「兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川…」と歌い始めると、私は次第にこみ上げてくるものを感じ、何度か歌えなくなりました。日本人であればこの歌を知らない人はいないでしょう。参加者の心が一つになり、会場内に響き渡る歌声は、いまだに北朝鮮に残る拉致被害者とその家族に届いたであろうか。このような「日本の心」とも言える素晴らしい叙情歌を歌え感動することができる幸せを感じました。

 私は、拉致問題に関してこのような集会に参加して気勢を上げたのは初めてですが、参加して本当に良かったです。拉致被害者や来賓の挨拶に何度も拍手し、頷くことしきりでした。「子供に早く会いたい」と切々と訴える拉致被害者の言葉に思わず感涙し、「なぜ北朝鮮に経済制裁をしないのか」との石原知事の正論に「そうだ」と声を出し、手が痛くなるほど拍手しました。

 私の右側に座っていた50歳位の男性は、しきりにハンカチで涙をぬぐい、私と同じ拍手をしていましたが、左側に座っていた黒色背広の30歳位の男性2人は、一度も拍手もせず叙情歌「ふるさと」の合唱の時も口をつぐんだままでした。荒木和博・特定失踪者問題調査会代表の話した朝鮮総連のエージェントではないかと思いました。

 平沢勝英拉致議連事務局長は、「拉致問題解決のために会場に来られた皆さんのご支援が大事です」として、さらに「超党派の拉致議員連盟に属する議員の皆さんを是非応援してください」と訴えていましたが、本当にその通りで、社民党と共産党は、拉致問題に冷淡であり、その解決を妨害し、同胞より北朝鮮を擁護してきたという恐るべき過去があり、社民党などは拉致被害者を北朝鮮に送るための組織はあったとの疑惑が浮上しています。この大会に飛び入りで社民党の土井たか子が来てお詫びの挨拶でもするのではと思っていましたが、それはありませんでした。まあそんなことは西の空から日の出があると思い待っているようなものです。

 土井たか子の他にも拉致問題解決に冷淡であった、野中広務、中山正暉、河野洋平や不法入国した金正男を追い出し、拉致問題解決の機会を失った当時の外務大臣の田中真紀子など批判しなければいけない人はまだまだ沢山います。

 それにしても大会に参加して日本の外務省というのは、本当の日本の主権や国益、国民の安全を守るということを真剣に考えていないと断じざるを得ません。拉致はテロと断定せず、「歴史だ」などとのたまう川口外相など、拉致問題を解決しようとする気概はないと思って良いだろう。

 この大集会に約20.000人が参加し、それも労働組合のように日当を貰う動員された集会ではなく私と同じ自分意志でまた自己資金で参加された方がほとんどでしょう。こんなに盛り上がった集会で読み上げられた声明を北朝鮮が無視すれば、日本国民の怒りはさらに高まり、金正日独裁政権打倒のために良識ある国民の心が一つになる大きなうねりとなるであろう。

 司会をしたジャーナリストの櫻井よしこさんは、「拉致は、交渉して取り戻すのではない」「拉致は、要求して取り戻すものだ」との言葉は、北朝鮮に対して何ら譲歩もせず援助もせずに拉致被害者と、その家族を取り戻すという北朝鮮の突きつけられた日本国民の怒りであり、日本国民は金正日を絶対に許さないというメッセージであると言えるでしょう。
(2003/05/10) 

この記事は「私の主張」第170号
  北朝鮮を糾弾する第5回国民大集会は大成功
~拉致被害者奪還に向けて参加者の心が一つになった感動的な大集会~
としてHPに掲載されていたものです。