ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

オータム・タイガー(ボブ・ラングレー)

2019年08月20日 | 海外ミステリー(和書)

ボブ・ラングレーの「北壁の死闘」に魅了されて、「オータム・タイガー」を
読んでみた。

これは、山岳冒険小説ではなく、完全なスパイ小説だが、非常に面白かった。

東ドイツ諜報機関の大物が、亡命を希望してきたが、指名してきた要員が、
退官まじかの第一線から長く遠ざかっていた平凡な人間、タリーだった。

その大物から渡された古いライターから、古い記憶が蘇える。

ボブ・ラングレーの小説は、荒唐無稽にも見えるが、よく計算されていて、
かつ、落ち着いた文体が、あたかも、ありえそうな歴史的な史実と錯覚して
しまうのが不思議だ。

タリーは、ドイツ語が、ドイツ人並に話せることから、重要な任務に就く。

ドイツ人捕虜として、米国の収容所に移送され、タリーは、重要人物に
近づき、一緒に収容所を脱走するのだ。

それからは、冒険小説の世界で、楽しませてくれる。

しばらく、ハマりそうだ。


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