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2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

ポルトガルの聖エリザベト女王、寡婦。女王、家庭の母、国民の模範的な母: 生まれた時に「平和の為の仕事が始まった」

2019年07月31日 | お説教・霊的講話
2019年7月8日(月)寡婦聖エリザベト女王のミサ ミサの前のお話
聖ピオ十世会司祭 小野田神父

今日は、聖エリザベト女王、寡婦のミサです。
1271年に生まれたポルトガルの女王、家庭の母、国民の模範的な母です。

ポルトガルの聖エリザベトに、集祷文では、「平和を与えて下さるように」天主に祈ります。聖エリザベトが生まれた時から、ポルトガルの王たちの間の、あるいは国民たちの間の平和を得たからです。

生まれた時に「平和の為の仕事が始まった」と言われています。
なぜかというと、生まれたその時に、仲の悪かったいがみ合っていた、自分の父親とおじいさんが、その喜んだあまり仲良くなったからです。

若くして、ポルトガルのディオニジウス王と結婚します。人民の為に、そして王の為に、天主の為に、非常に敬虔に尽くしました。子供を天主の畏れの内に教育しようと、一生懸命しました。

王が亡くなると、自分は天主への祈りに専念しました。そして一年のほとんど半分は、パンと水で断食していたそうです。

聖エリザベト、その当時王女であれば、女王であれば、面白おかしく暮らす事ができたにもかかわらず、祈りと、苦業と、愛徳に敬虔に暮らしたこの態度を、私たちも真似る事ができるように、お祈り致しましょう。


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キリストの神秘体であるキリストの教会とは、カトリック教会である。カトリック教会こそ、乗らなければ私たちが救われない舟。「沖に出よ。魚を救え。多くの魚をこの舟に乗せよ。」

2019年07月31日 | お説教・霊的講話
2019年7月7日(主日)聖霊降臨後第4主日のミサ
聖ピオ十世会司祭 小野田神父 説教


聖なる日本の殉教者巡回教会にようこそ。
今日は2019年7月7日、聖霊降臨後第4主日のミサをしております。

今日お知らせがあります。

1つは、良いニュースです。5月の第3の主日に、大阪で私たちは聖母行列をしました。ファチマの聖母マリア様と一緒に。

御聖堂からロザリオを唱えながら聖母行列をして、御聖堂の近くにある公園で、マリア様の前で、大阪の御聖堂と私たちを聖母の汚れなき御心に奉献する式の更新をしました。

すると6月には、大阪の大司教様である前田枢機卿様の指導の下に、大阪教区を、マリア様の汚れなき御心に奉献する式が行なわれました。

私たちはファチマのマリア様の事をよく黙想した時に、「マリア様の汚れなき御心こそが、天が望んだ、世界の平和の為の確実な唯一の手段である」という事を知っていたので、日本がもう一度汚れなき御心に奉献されますように、という事をいつも望んでいました。

秋田のマリア様も、天使を通して、聖母の汚れなき御心への信心の事を仰っていました。ですから、大阪大司教区が聖母の汚れなき御心に奉献された、という事を知って、とても嬉しく思いました。

そこで今日は、月の最初の主日なので、皆さんに提案します。私たちのいつもやっている御聖体降福式の時に、聖母の連祷の後で、日本を聖母の汚れなき御心に奉献します。

その意向は、「日本の大司教様たちが、この教皇様がいらっしゃる11月に、教皇様と一緒に揃って、日本を聖母の汚れなき御心に奉献して下さる」という事を祈って、その為の御恵みを求めてです。

日本の平和の為にも、世界の平和の為にも、この奉献がなされるように、緊迫している時代ですから、ますます必要です。

「ヨハネ・パウロ2世とレーガン大統領の時代に鉄のカーテンが落ちたように、フランシスコ教皇様とトランプ大統領の時代に竹のカーテンが落ちますように、北朝鮮と中国が共産主義をやめますように、ベトナムが共産主義を捨てますように、是非その為に日本の聖母の汚れなき御心への信心が世界の模範となりますように」との願いを込めて、日本を、私たちの出来る限り、マリア様の汚れなき御心に奉献したいと思っています。皆さんもそれに、一緒に心を合わせて下さい。

今日はその御聖体降福式の後に、2人の子供たちの洗礼式があります。皆さんどうぞお時間があったら参加なさって下さい。

それから洗礼式の後に簡単なお祝いがあります。
そのお祝いの後に、侍者の方の来週のミサの練習があります。

次のミサは来週の主日です。ここで10時半から荘厳ミサがあります。3人の司祭で、荘厳ミサがあります。

来たる土曜日と主日の午後には、国際シンポジウムが、「フランス革命を見直そう」という国際シンポジウムがあります。

7月15日の海(産み)の日にはここでミサがあり、また午後にはマーチ・フォー・ライフもあります。皆さんいらして下さい。

再来週の主日にもここでミサがあります。3週ミサが続けてあります。どうぞいらして下さい


「沖に乗り出せ。」

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟の皆さん、今日福音では、聖ペトロの舟にイエズス様がお乗りになって、そして御説教をされた、群衆に説教をされた、そしてその後にイエズス様がペトロに、「さぁ、沖に乗り出せ。網を下ろせ」と言います。するとペトロが、「夜中じゅう一生懸命働いても、一匹も、雑魚一匹も取れませんでした。しかし、お言葉ですから行きましょう」と言うと、網がはち切れて、魚がどこに行ってるか分からないほど、もう舟が沈んでしまうほどの大漁の魚が捕れた、という史実が読まれました。

今日は、この史実が霊的に、今現在2019年に意味している事を黙想して、そして私たちは遷善の決心を立てる事に致しましょう。


この逸話がここにあるのは、「ペトロの舟」というのは、「カトリック教会」の事です。聖ペトロの舟、イエズス・キリスト様がそこに乗って、私たちに説教されて、そして多くの魚たちをそのペトロの舟に乗せようとする、その舟の事です。

典礼歴によれば、待降節とそして御降誕節において、「イエズス・キリストこそが、旧約時代によって預言された、この全宇宙を創った創造主からの送られたその聖子、真の救い主、預言の成就、それが全て正確に成就されて、そして生まれた本当のメシア、救い主、唯一の救い主である」という事を私たちは確認して、黙想しました。

四旬節とそして復活された時には、「このメシアが、預言の通り全てを成就させて、私たちの罪の償いの為に、御自分がその尊い天主の御血を流されて、私たちの為に苦しみを受けて、死を受けて、そして罪の赦しとなって、私たちの為に亡くなられた、十字架によって亡くなられた事。そして予言の通り、御自分が真の天主であり、救い主であるという事を示す為に、復活された事。その歴史的な事実は、誰も否定する事ができない事」を黙想しました。

そして復活祭を祝った後に、私たちは主の昇天、そして聖霊降臨も黙想しました、「真に私たちの為に生まれたイエズス様は、肉体と霊魂を以て天に、御自分の力で上がった事」を、「そして私たちを天で待っている事。私たちの目的は、人生の目的は、この地上ではなくて、永遠の命である事。その為に聖霊を私たちの贈り物として無償で頂いた事。御聖体を頂いた事。イエズスの聖心の愛」を黙想しました。

その論理的な続きが、「カトリック教会」です。イエズス様が創った、天主が創った唯一の救いの方舟カトリック教会について、教会は私たちに黙想するように招いています。

旧約の時代には、この前兆がありました。
「ノアの方舟」でした。

ノアの方舟では、古い時代では、水によってきれいに洗い流されてしまいました。全く残らないように。洪水によって。これは「洗礼の水」を表しています。

「洗礼によって、私たちがどれほど醜い、恐ろしい罪を犯したとしても、きれいさっぱりに洗わされる、全く流されてしまう、天主が綺麗にして下さる」事を意味しています。

しかし人類は、そして動物たちは、昆虫も、その他どのような獣たちも、ノアの方舟にさえ入りさえすれば、助かりました。しかし入らない者は、滅ぼされてしまいました。

これも、来たるべき唯一の救いの方舟、イエズス・キリストの立てた教会、ローマ・カトリック教会、聖なる、使徒継承の教会についての前兆でした。イエズス様が選んだのは、「聖ペトロ」です。「聖ペトロの舟」です。


そこで第2のポイントとして、私たちはこのカトリック教会の特徴を1つ、教皇様の声を聞きながら黙想致しましょう。

「カトリック教会こそが、天主が創った唯一の救いの箱舟である」という事は、これは私たちが勝手に思い付いた事ではないのです。

初代から、聖ペトロとパウロの時代から、そして聖アウグスチヌスも、教皇様たちが、歴代の教皇様たちが、口を酸っぱくして、何度も何度も言い続けてきた事で、公会議でも何度も同じ事が定義されてきた事で、これほど同じ事が定義された決議が、決定がないほどの事です。

それは、「カトリック教会が、イエズス・キリストの唯一の宗教で、教会で、イエズス・キリストの教会とカトリック教会は全く同じものだ。この他には救いがない」という教えです。

例えば1208年12月18日、イノチェント3世教皇様は信仰宣言の中で、「『唯一の聖なるローマ・カトリック、使徒教会の教会にこそ、救いがあって、その他においては誰も救われる事ができない、と私たちは信じている』と信仰宣言をするように」と命じました。

あるいは、ボニファチオ8世がその100年後に、有名な『ウナム・サンクタム“Unam sanctam”』という勅令を出しています、「イエズス・キリストがその頭である神秘体とは、唯一の、聖なる、そしてカトリックの使徒継承の、教会である。」

あるいはピオ十二世教皇様も、『ミスティチ・コルポリス“Mystici Corporis”』という回勅の中で仰っています、「キリストの神秘体であるキリストの教会、この地上におけるその神秘体というのは、つまりカトリック教会の事である」と。

そして同じくピオ十二世教皇様は、ミスティチ・コルポリスの数年後、『フマニ・ジェネリス“Humani generis”』という回勅の中で、1950年、「ある人々は、私がミスティチ・コルポリスの中に書いた事を『信じなくても良い』と誤解としている人がいるけれども、しかし私がその中で言った教えというのは、啓示によって、啓示を源泉として基礎を持っている信仰の教えである。だから誰も、信じなくて良いというわけではない。必ず信じなければならない。その教えというのは、啓示された教えというのは、『ローマ・カトリック教会とキリストの神秘体というのは、全く同じの、唯一の同じ現実である』という事だ」と教えています。

私が今引用したのはほんの少しですけれども、教会の教導権は2000年間の間、同じ事を、同じ言い方で、言い続けてきました。
「天主が、私たちを救う為に使うその道具は、人間たちに御自分の教えとそして聖寵を伝えようとするその道具は、それはローマ・カトリック教会である。そして例え異端者、あるいは離教者、あるいは偽りの宗教たちが教会の中の一部の要素を使ったとしても、それは全く残骸であって、役に立たない。救いの為には役に立たない。」

更に同じピオ十二世教皇様は言います。
「たとえ例外的に、天主が救いの御恵みを、目に見える教会の範囲の外に於いても与えたとしても、それはグループとしてではなく、個人個人、一人の為に特別に与えたものであって、それ以外のものでは何でもない。天主の立てた救いの方舟は、カトリック教会だ。だから私たちはその事を知らなければならない。」

これは私たちに一体、2019年に何を教えているのでしょうか?

まず第1に私たちは、「その真理を知っている」という事を深く感謝致しましょう。これは、この舟に誰が乗っているか、乗っている人が偉いか、乗っていない人がどうのこうの、という話ではありません。

「舟」の問題なのです。どの舟が沈むか、沈まないか。どの舟が最後まで大洪水に耐え切れるか、耐え切れないか。どの舟に乗れば、救いの港まで安全に辿り着くか、辿り着かないか。その「舟」の問題なのです。

その舟に乗るのが、獣でも、動物でも、何でも良いのです、救われる為には。

そして、「あぁ、もしもそのような事を言うと、他の舟に乗っている人がかわいそうじゃないか。傷付く」という問題ではないのです。
「本当のことを言わない」事こそが、「愛と真理に反する」のです。

「その舟に乗ったら危ない!沈んでしまう!港に辿り着かない!危ない!早く早く!命を助けなければならない!今雨が降っている!命の問題だ!永遠の命の問題だ!」愛徳の問題です。

その為にこそ、聖フランシスコ・ザヴェリオは、全てを置いて、東洋の日本まで来ました。その為にこそ、多くの方々が殉教の血を流しました。その為にこそ、チマッチ神父様は日本にまでやって来ました。

この「救いの箱舟に」ついて、「ペトロの舟」について、「カトリック教会」について、「私たちがそうしなければ救われない舟」について、「天主の創った救命ボート」について、教えたいと思ったからです。

そして今日福音の中で、教会はこの事を私たちに教えようとして、「たとえそのような事を言う事が、他の人たちを傷付けるんじゃないか」とか、あるいは「そんな事を言っては、独善的だ」と言われるかもしれません。一生懸命今まで働いても、何も捕れなかったかもしれません。

しかしイエズス様は、その事は関係ありません。なぜかというと、これが真理だからです。これこそが方舟、これに乗らないと、救いの港まで到達しないからです。「さぁ、これに乗って下さい。」

だからペトロに言います、「沖に出よ。魚を救え。多くの魚をこの舟に乗せよ。」

網が割れて、逃げてしまう異端者が出るかもしれません。しかしイエズス様の御恵みによって、大漁となる事でしょう、ペトロの舟が沈むほどになるかもしれません。

私たちはそれを祈りましょう、多くの霊魂たちが救われますように、ペトロの舟に救われてきますように、それをお祈り致しましょう。

マリア様にお祈りします。多くの方が、その真理を、客観的な真理を認める事ができますように。

「沖に乗り出せ。Duc in altum!」

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
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