Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

なぜNFL Year Bookの表紙がEliとForte? 何かの間違いなのか、米国雑誌ではよくあることなのか

2017年07月02日 21時00分00秒 | NFL2017
1987年シーズンに、NYJで2試合だけ出場したEric Rileyという選手をご存知でしょうか。Week4のIND戦とWeek5のMIA戦に出場した、あのTEですよ。

あ、ご存知ない?ワシントン州出身で、大学はEastern Washington大ですよ。

なんでこんな選手をわざわざ引っ張り出したのか疑問に思われたかもしれません。それは彼がSnoqualmie(スノカルミー)出身のNFL選手だから。

くだらないネタフリをしてごめんなさい。今回はSnoqualmieが重要なロケ地になったあの「Twin Peaks」がWOWOWで放送開始になるのを記念して原稿を書いています。ドラマのタイトルに出てくる滝はSnoqualmie Fallsという名前で、1990年代は日本からの観光客が相次いだようです。

筆者は1990年ごろのTwin Peaksブームを経験しており、いよいよ今月からWOWOWで始まるTwin Peaksの新シリーズのため、WOWOWと契約しました(7月1日に第1話を先行無料放送したんです)。いままでNBAを見るために契約したこともないのにあえてWOWOWと契約したのは、やはり「25年後に会いましょう」ってローラ・パーマーに言われたことが忘れられなかったようです。

ただTwin PeaksとNFLの共通項ってあまりないんですよ。

「Twin Peaks」と「NFL」でググったら、2016年にEzekiel Elliottが「TWIN PEAKS」というテキサス州にあるレストラン(どうやら店内のお姐さんの恰好を見る限り「Hooters」のような店らしい、なにせTwin Peaksだもんね)に行った記事が載っていたくらい(この記事の元ネタのツイッターを張っておきますね)。

NFLについて語るこの場で取り上げるため、Snoqualmie出身のEric Rileyを使わせてもらった次第です。

前置きが長かったですね。本題に移りましょう。

本日、新宿の紀伊国屋書店に、2017年のNFL Year Bookを買いに行きました。ベースボール・マガジン社が無事に今期の「NFL 2017 カラー写真名鑑」を発行してくれたとしても、それはこれまでの実績からして9月頃になるでしょう。それまで待っていられない筆者は、Amazon Japanに並んだタイミングを見計らって、洋書のNFL Year Bookの品ぞろえと在庫で東京一の新宿の紀伊国屋に行ったというわけです。

Amazon Japanを見ると、 筆者が昨年購入して役にたったので、今期も買うつもりだったLindys Sportsの2017年版の表紙はTom Bradyとのこと。昨シーズンのSuper Bowlの記憶も強く、順当な人選だと思いました。

紀伊国屋の7階の洋雑誌コーナーは、予想を裏切らない品ぞろえでしたね。写真の通り、これだけのNFL洋書がそろうと壮観ですね。Lindys Sportは通常版とFantasy Football版の2種類が並んでいて、Fantasy Football版の表紙は、前シーズンに大活躍したDavid Johnsonが表紙でした。

しかし、よく探したのにBradyが表紙の通常版が見当たらない。Eli ManningとJetsのRB(よく見るとMatt Forte)が表紙のものだけです。この二人、どちらも筆者が前シーズンのFantasy Draftで指名しているのでよく記憶していますが、あまり活躍できていませんでした。

なんでこの二人がBradyを押しのけて表紙なのか疑問に思ったのですが、よくよく見るとほかの表紙の文字列は、NYの2チームに関わるタイトルが載っている以外はBradyが表紙のものとほぼ同じ。多分これは、New Yorkの読者向けのエディションではないかと思い至りました(これは推測ですが、あながち外れていないかなあと思います)。

そりゃ、NY市民は長年の関係もあって、Bostonのヒーロー選手が表紙に載った雑誌にお金を払うとは思えません。ほかの選択肢(つまり競合誌)がある以上、読者に無視される表紙は避けざるを得なかったということではないでしょうか。

米国では、同じ内容でも表紙を変えて出版することがよくあると気付いたのは、3月に買ったSports Illustratedがまさにそうだったから。筆者が同誌を買ったのはサンフランシスコだったため、Los Angel AngelsのMike Troutが表紙でした。しかし目次を見ると、ほかにChicago CubsのKris Bryantが表紙のものと、Boston Redsoxの3選手が表紙のものがあったと書いてありました。

そして家に帰ってから2016年版のLindys SportsのYear Bookを見てみたら、やっぱりEliとBrandon Marshallが表紙になった、いかにもNYの読者を狙ったものになっていました(2016年版はVon Millerが表紙のバージョンもあったらしい)。ということで折角なので2年分の表紙を並べてみましたが、前年版と今年版の区別をつけるのが難しいくらいのデザインになっています

よく言うとNYのファンのためのバージョン、悪く言うとやっつけ(というほど格好良くない)。そして多分、紀伊国屋書店が仕入れた(あるいは海外向けに販売された)Lindys Sportsは、NY向けエディションだったためこうなった思われます。

この二人が表紙に並んだのには、両チーム事情が垣間見えます。NYの2チームでQBで今期最も先発に近いのはEliなので(今期も、そして前期もNYJの先発QBはこの時点では誰だかよく分からない状態のため)、ほかの一番攻撃選手でめぼしいところを選んだ結果、Marshall(2016年)とForte(2017年)になったということなのでしょう。

筆者は2015年のMarshallの働きぶりは評価しますので2016年版の表紙に使われたことに異論はありません。しかし、2016年のForteを知る限り、2017年版の表紙に持ってこざるを得ないNYJの苦悩ぶりが透けて見えます。

そもそもNEが例年、好調を確保できているのは、同地区にいるAFC東のほかの3チームがだらしないから。前シーズンにMIAは10勝したじゃないかという方がいるかもしれませんが、MIAの出だしは1勝3敗ですからね。NEを独走させてから追い上げても、なんかあまり褒められません。ということでNYJを含む3チームの今シーズンの奮起を期待します。

一方のNYGは、2016年シーズンは強力Defenceが復活しており、期待が持てるシーズンでした。チームとしての成績は伸びましたが、36歳になるEliは2015年シーズンよりも成績を落としています(Fantasyで控えQBとして雇っていたのでよく知っています)。年齢との戦いもあり、今期は199試合続けて歴代3位となった、先発QBの座をシーズン終了時まで続けられるかが大きな正念場となるかもしれません(1位のBrett Favreは297試合なのでちょっと追いつけないかと思いますが、2位のPeyton Manningは208試合。つまりこのまま先発を続けられれば、兄を抜いて2017年シーズン中に歴代2位になれます)。

さて最後に、Year Book恒例の2017年シーズンの予測について。この時期に雑誌を発行するために、専属ライターが予測を書き上げたのはドラフト直後くらいのはず。これからチームの編成が煮詰まるわけですから、5月のシーズン予想が的中するのは至難の業ですね。今期の予想も見ましたが、前年のSuper Bowlまでの結果を見て書いたことがまるわかりの予想なので、ここには書きません。

ちなみに2016年版に書かれていた2016年シーズンSuper Bowlの対戦予想はCIN対ARIの対決で、ARIが勝利するというものでした。おあとがよろしいようで。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR(旧STL) ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
LAC(旧SD) ロサンゼルス・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

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