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試写会「大鹿村騒動記」@シビックホール(小ホール)

2011-06-21 15:15:26 | 映画感想
2011/6/15、文京シビックホール、小ホール。
ほぼ満員。

段差がきついため前席が気になるようなことはないが、
格納可能な階段席になっているので、やや揺れる。
ぱっと見そういう構造に見えないため、ちょっと怖い。

**

原田芳雄、大楠道代、岸部一徳、三國連太郎、佐藤浩市、石橋蓮司、松たか子、瑛太。

**

長野県の山間、大鹿村。
バスが終点に着くと、一人の若者(冨浦智嗣)と一組の男女が降りた。
運転手(佐藤浩市)は「治さん?貴子さん?」と呼びかけるが二人は答えない。

村人の目下の最大関心事は5日後に迫った「大鹿歌舞伎」だ。
みんな稽古に夢中だが、ちょっとした行き違いは絶えない。

そこへ、18年前に駆け落ちした能村治(岸部一徳)と
善(原田芳雄)の妻、貴子(大楠道代)がやってきた。

治は、貴子が痴呆気味になったため、返しに来たと言う。
当然怒り狂う善とケンカになるが、そこは幼馴染、血を見るようなことはない。

いろいろあって治は文無し、村から出られず、旅館の手伝いをして過ごす。
貴子は善の店「ディア・イーター」を手伝い、生気を取り戻したように見えた。

しかし、ちょっと目を離すとその辺のものを生のまま食べたり、
よその店から品物を勝手に持ち出し、しかも何も覚えていないと言った有様。

善はみんなの仲を取り持ったり、芝居の稽古にも注力し、
しかも貴子の面倒を看なければならないことに疲れ果て、
芝居を降りるとまで言い出す。

大鹿歌舞伎保存会会長(三國連太郎)に謝りに行くが、
会長が実の娘である貴子を芝居が終わるまで預かることになった。

果たして、村のみんなは無事に歌舞伎を上演できるだろうか。
そして善と貴子(それに治)の運命は。

**

村の誰もが互いの名前も素性も知っているようなところ。
妻を連れ去られた善ですらその相手と
「治ちゃん」「善ちゃん」と呼び合うような環境。

歌舞伎という村の伝統を守り、営々と伝えていく中、
他愛もないような出来事に一喜一憂。

そんな中で駆け落ちと出戻りという村人にとっては一大事が、
これまた大鹿歌舞伎という大事な出来事と重なって、紆余曲折を紡いでいく。

ハラハラドキドキではないけれど、ドキュメントをみているかのようだった。

各キャストが本当に自然で情景に溶け込んでいた。
「奇跡」の大人部分の演出とどこか似ているものを感じた。



大鹿歌舞伎は、実在する伝統芸能で300年以上の歴史を持ち、
1996年には国選択無形民俗文化財に指定されている。

劇中使われる舞台も本物。観客もほぼ現地人。




** 追 記 **

主演の原田芳雄氏が7/19にお亡くなりになりました。
ご冥福をお祈りします。

原田芳雄死去
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4 コメント

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残念~ (cyaz)
2011-07-19 17:38:55
KGRさん、こんにちは^^

芳雄ちゃん、亡くなっちゃいましたね・・・。
残念でなりません。
この映画もおととい観たばかりです。
あっちにいって優作と、
バーボンでも酌み交わしているような(笑)
cyazさんへ (KGR)
2011-07-19 18:14:26
急でしたね。
映画の中では年相応ながらお元気でしたのに、
車いすで試写会登場のニュースに
あまりの変わりようにびっくりしましたが、
それからわずか一週間ほどですから残念です。

しかし、誤嚥性肺炎は怖いです。
大鹿村の自然 (クマネズミ)
2011-08-07 07:01:59
お早うございます。
拙ブログにTB&コメントをいただきありがとうございます。
この映画は、おっしゃるように、「ドキュメントをみているかのよう」で、「各キャストが本当に自然で情景に溶け込んでいた」ものと思います。あのような自然の中にある村だからこそ保存されてきた村歌舞伎でしょうし、それを現地でオールロケしたからこそ、素晴らしい映画になったのではと思いました。
なお、拙ブログでのお返しのコメントでも触れた原田芳雄氏の「誤嚥性肺炎」についてですが、KGRさんの同氏の死を悼む記事によれば、KGRさんのお父様も「誤嚥性肺炎」でお亡くなりになられたとのこと。その怖さについてはこれまで殆ど認識しておりませんでした。
クマネズミさんへ (KGR)
2011-08-07 08:48:49
毎々丁寧なコメントありがとうございます。

高齢の方で入院していて肺炎で亡くなった方の大半は誤嚥性肺炎じゃないかと疑っています。

無理無理摂食させられて挙句誤嚥性肺炎では泣くに泣けません

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