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映画「空母いぶき」@109シネマズ木場、2019/5/30

2019-06-04 22:49:14 | 映画感想
2019/5/30、109シネマズ木場。
1番スクリーン、I列を選択。



かわぐちかいじ原作。

西島秀俊、佐々木蔵之介、藤竜也、市原隼人、玉木宏、高島政宏、本田翼、小倉久寛、
斉藤由貴、中井貴一、佐藤浩市、益岡徹、吉田栄作、

**

そう遠くない将来のアジア。
近隣諸国の中に東アジアの覇権を目論む「東亜連邦」が日本と対峙していた。
日本政府は国会の激論の中、日本初の空母「いぶき」を建造、第5護衛隊群を形成していた。

ある時、日本の沖ノ鳥島の西方450キロの波留間群島初島に国籍不明の漁船団が接近。
現場に急行した海上保安庁の巡視船を攻撃、乗組員を拿捕し、初島に上陸、占拠した。

攻撃は直ちに政府に報告され、時の総理大臣垂水慶一郎(佐藤浩市)は、対応を迫られる。
外交ルートを通じ侵略国の特定を急ぐとともに、小笠原諸島付近で訓練中の空母「いぶき」を含む
第5護衛隊群に海上警備活動を指令、現場に急行させることにした。

この時、空母「いぶき」にはマスコミを代表して東邦新聞の田中俊一(小倉久寛)と
ネットニュースP-PANELの本多裕子(本田翼)が同乗していた。

突然の訓練中止で取材活動が制限され、困惑する田中と本多。

現場に向かう「いぶき」に対し、突然敵潜水艦から対艦ミサイルが発射され「いぶき」甲板に命中。
艦載機の昇降エレベーターが破損故障してしまう。

さらには初島の偵察に向かったRF-4J偵察機が敵機によるミサイル攻撃を受けて撃墜され、
乗員2名が死亡する。

東京では政府内の強硬派と慎重派が対立し、垂水総理は判断に苦慮する。
強硬派の急先鋒は沖防衛大臣(佐々木勝彦)、垂水総理に防衛出動の決断を迫る。

政府を支え、外交工作に奔走するのが、外務省アジア大洋州局長(吉田栄作)。
各国首脳と外務大臣の緊急会談を画策しつつ、招集された国連安保理での事態収拾に期待を寄せる。



敵潜水艦は「いぶき」に接近。
攻撃を主張する秋津艦長(西島秀俊)と、回避を進言する副長の新波副長(佐々木蔵之介)が対立。
群司令(軍司令)の涌井(藤竜也)は、回避も攻撃もしない作戦を指示。
結果、敵潜水艦は「いぶき」の真下を通過した。

直後、涌井がミサイル攻撃時の負傷がもとで倒れ、艦隊群の司令を「いぶき」艦長の秋津竜太に委譲する。

「いぶき」艦長は元空自パイロットの秋津一佐。
一方副長は、秋津とは防大同期で海自出身の新波二佐。
二人の考え方は大きく異なる。

敵国はやはり藤和連邦。
空母をはじめとする艦隊を「いぶき」の航路に向かわせていた。
東亜連邦は外交交渉を拒絶、垂水総理は「いぶき」に対し「防衛出動」を指令する。

暫くして敵空母から戦闘機5機が発艦し、いぶきに対するミサイル攻撃を行う。
秋津艦長は低空飛行で接近した1機をミサイルともども撃墜してしまう。

さらに敵潜水艦による魚雷攻撃。
敵戦闘機の大挙襲来など、「いぶき」および第5護衛隊群に対する攻撃は続く。

果たして「いぶき」は、第5護衛隊群は、そして政府は国民は。
戦争は回避されるのか、全面衝突となるのか。
緊迫の事態は続く。



原作では敵国は中国で、突発的に敵対行動に出たのではなく、まず魚釣島に上陸。
合わせて付近の自衛隊の陸上基地を爆撃している。

一旦は事態が収拾されたが、中国による尖閣諸島の占領は解消されず、
1年後に本格的な侵攻となる。

中国軍が先島諸島に上陸し、島民を拉致、自衛隊駐屯地も占領。
自衛隊は第5護衛隊群を向かわせるとともに、特殊工作隊を上陸させ奪還を目指す。

しかし、圧倒的物量で攻撃する中国軍に対し、防衛を主眼とした攻撃の自衛隊。

果たしてその結末は・・・

時間的にも物量的にも攻撃のすさまじさにおいてもはるかに原作が上回るし、
中国が相手と言うことで戦力も実在の名称が使われ、現実味も上。



劇中、F35が使われているが、F35Bは運用されていないのか。
原作がそうなのでしょうがないが、あのスキージャンプ型空母はいただけない。
実際にスキージャンプ型甲板の空母を運用している国は少なくないが、いかにもって感じ。

アメリカはカタパルト技術を外国に出さないと言われているが、F35Bならカタパルト不要だ。
どうせ近未来の話なので、アメリカから技術供与されたことにしてもいいし、
日本が独自に「電磁カタパルト」を開発装備したことにしても良かった。



西島秀俊と佐々木蔵之介、あるいは空自と海自の対立に着眼点が置かれているが、
人命人命ばかり言う佐々木蔵之介と、何かとにやついている西島秀俊。

どちらにも感情移入できないし、西島秀俊はにやっと笑って人を撃つサイコパスに見えなくもない。

自衛隊にしろ、敵国軍隊にしろ、戦闘員であり、艦戦にしろ、航空機にしろ、
攻撃を受ければ人的損害が出ることはある意味承知。
防衛出動中に現に攻撃を受け、さらなる攻撃を受けようとしている段階で、
反撃して敵に人的損害が出るのは困ると考えるものなのか。

作戦を発令する政府部内で攻撃の是非や相手国の人的損害をどう考えるかの議論が出るのは当然としても、
現場の戦闘員が「相手が死んだらかわいそう」的な発想で攻撃を躊躇するものなのだろうか。



ラストも不満。
いくら安保理各国が両国の動向を監視していたとはいえ、国連軍があんなに短時間のうちに
組織され協調して戦争回避行動に出るものか。

仮に国連が協力に戦争回避に出たとしてもその時点での凍結が良いところで、
原状復帰は難しいのではないか。
領有権を主張する島をせっかく占有したのに、国連に睨まれたからと言って
そうやすやすと手放すとは思えない。

東亜連邦に後ろ盾の国家はないのか。
あるとすれば、国連安保理は揉めるだろうし、ないとすれば本当に暴走国家であり、
手が付けられないわけで、それこそ叱られたから止めますってならないと思うが、いかがか。

ただ、敵国もどこまで本気だったかはわからない。
「亡国のイージス」であったような一発でイージス艦を撃沈させるミサイルは使ってないし、
「いぶき」に対する先制攻撃も艦橋を狙ったものではない。

中国潜水艦が国連軍の一角をなしているところに中国は仮想敵国ではありませんよ、の意志を感じる。



「はつゆきが燃えています」はいいとして、本田翼の取材中に自衛官が同行してないのも解せないが、
そういうものなのか。
国内のパニック状態を表現する意図だとは理解するが、中井貴一は無駄遣い。

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