2011/8/8 一ツ橋ホール。
第2次大戦開戦前夜の中国で、日米中が諜報部員の活躍によって、
お互いの行動を探りながら、それでもなお戦争に突入してしまう
緊迫の情報戦だと思い、実はかなり期待していた映画。
まずまずの入りかな。
前方の数列目の中央付近に空きがあったのでそこに陣取るが、
斜め前にラッパ飲みの女性はいたことは別記事に書いた。
特に大きい迷惑は受けなかったので、気になる方は
そういう人がいたんだ、くらいの気持ちで読んでください。
さて、映画はジョン・キューザック、渡辺謙、コン・リー、チョウ・ユンファ、
菊地凛子などが出演、というかこれだけの相関が判ればほぼ十分。
TVでコン・リーとチョウ・ユンファが夫婦役の「王妃の紋章」をやっていたのは偶然か。
*
1941年12月、シャンハイ。
日本兵に拷問されるジョン・キューザック。
拷問は一時中断、ジョン・キューザックは渡辺謙の元に連れていかれ
「あの女はどこだ」と聞かれる。
*
その2か月前、ポール・ソームズ(ジョン・キューザック)は、
シャンハイ・ヘラルドの記者として赴任。
その実は、アメリカの諜報部員だ。
彼が上海に来たのは、親友でもある諜報員のコナー(ジェフリー・ディーン・モーガン)が
何者かに殺害されたからでもあった。
当時の中国は日本軍に占領されていたが、上海だけは列強がその支配力を維持していた。
日本のほか、アメリカ、イギリス、そしてドイツ。
それぞれが街区を形成し、治外法権となっていた。
お互いは深く立ち入らないと言う約束事があったにせよ、
あちこちで繰り広げられる反日勢力とそれを取り締まる日本軍の戦いは日常だった。
そんな中、ソームズは、コナー殺害犯の真相を探るうち、
日本軍少佐タナカ(渡辺謙)とその情婦スミコ(菊地凛子)、
日本軍に協力する中国人マフィアのアンソニー(チョウ・ユンファ)、
とその妻アンナ(コン・リー)に近づいていく。
そしてコナーが知り得ていたはずの情報に肉薄し、
上司の無関心を無視して危険な領域にまで入り込んでいくのだった。
**
緻密な情報合戦、巧みな心理戦と思いきや、
コナーが殺されたのは、単にタナカの嫉妬が主因で、
タナカはコナーがアメリカの諜報員であることすら知らなかったと言う落ち。
そして、コナーは日本軍の真珠湾攻撃を事前に察知していながら
無能な上司によって、その情報を握りつぶされた上の犬死にだったということ。
さらに言うと、日本軍少佐ともあろう軍人が日米開戦情報も知らされておらず、
ヘロイン中毒の娼婦に入れあげて、嫉妬の挙句
アメリカ人ジャーナリスト(に扮した諜報員)を殺害するなんてどうなんでしょう。
また、書きませんがアンソニーとアンナの夫婦愛もなんだかなぁでした。
つまりは日米開戦前夜の列強の軋轢の中で暗躍する情報部員の物語が、
男女がらみの愛憎の中に埋没すると言うアメリカ的と言えばアメリカ的な展開でした。
そうそう、日本軍の極悪非道ぶりは際立ってました。
**
キャストについて触れるのを忘れた。
ドイツ人技師の妻のフランカ・ポテンテは、ボーンシリーズのマリー。
第1作で巻き添えになり、第2作でカール・アーバンに撃たれて死ぬ。
年とった。40前とは思えない。
チョウ・ユンファが意外と背が低いのにはびっくりでした。
第2次大戦開戦前夜の中国で、日米中が諜報部員の活躍によって、
お互いの行動を探りながら、それでもなお戦争に突入してしまう
緊迫の情報戦だと思い、実はかなり期待していた映画。
まずまずの入りかな。
前方の数列目の中央付近に空きがあったのでそこに陣取るが、
斜め前にラッパ飲みの女性はいたことは別記事に書いた。
特に大きい迷惑は受けなかったので、気になる方は
そういう人がいたんだ、くらいの気持ちで読んでください。
さて、映画はジョン・キューザック、渡辺謙、コン・リー、チョウ・ユンファ、
菊地凛子などが出演、というかこれだけの相関が判ればほぼ十分。
TVでコン・リーとチョウ・ユンファが夫婦役の「王妃の紋章」をやっていたのは偶然か。
*
1941年12月、シャンハイ。
日本兵に拷問されるジョン・キューザック。
拷問は一時中断、ジョン・キューザックは渡辺謙の元に連れていかれ
「あの女はどこだ」と聞かれる。
*
その2か月前、ポール・ソームズ(ジョン・キューザック)は、
シャンハイ・ヘラルドの記者として赴任。
その実は、アメリカの諜報部員だ。
彼が上海に来たのは、親友でもある諜報員のコナー(ジェフリー・ディーン・モーガン)が
何者かに殺害されたからでもあった。
当時の中国は日本軍に占領されていたが、上海だけは列強がその支配力を維持していた。
日本のほか、アメリカ、イギリス、そしてドイツ。
それぞれが街区を形成し、治外法権となっていた。
お互いは深く立ち入らないと言う約束事があったにせよ、
あちこちで繰り広げられる反日勢力とそれを取り締まる日本軍の戦いは日常だった。
そんな中、ソームズは、コナー殺害犯の真相を探るうち、
日本軍少佐タナカ(渡辺謙)とその情婦スミコ(菊地凛子)、
日本軍に協力する中国人マフィアのアンソニー(チョウ・ユンファ)、
とその妻アンナ(コン・リー)に近づいていく。
そしてコナーが知り得ていたはずの情報に肉薄し、
上司の無関心を無視して危険な領域にまで入り込んでいくのだった。
**
緻密な情報合戦、巧みな心理戦と思いきや、
コナーが殺されたのは、単にタナカの嫉妬が主因で、
タナカはコナーがアメリカの諜報員であることすら知らなかったと言う落ち。
そして、コナーは日本軍の真珠湾攻撃を事前に察知していながら
無能な上司によって、その情報を握りつぶされた上の犬死にだったということ。
さらに言うと、日本軍少佐ともあろう軍人が日米開戦情報も知らされておらず、
ヘロイン中毒の娼婦に入れあげて、嫉妬の挙句
アメリカ人ジャーナリスト(に扮した諜報員)を殺害するなんてどうなんでしょう。
また、書きませんがアンソニーとアンナの夫婦愛もなんだかなぁでした。
つまりは日米開戦前夜の列強の軋轢の中で暗躍する情報部員の物語が、
男女がらみの愛憎の中に埋没すると言うアメリカ的と言えばアメリカ的な展開でした。
そうそう、日本軍の極悪非道ぶりは際立ってました。
**
キャストについて触れるのを忘れた。
ドイツ人技師の妻のフランカ・ポテンテは、ボーンシリーズのマリー。
第1作で巻き添えになり、第2作でカール・アーバンに撃たれて死ぬ。
年とった。40前とは思えない。
チョウ・ユンファが意外と背が低いのにはびっくりでした。
加賀の話など、だからこそ日米開戦にまつわるサスペンス部分をもっと推せばよかったのにと思ってしまいました。
いただいたコメントでおっしゃるように、「サスペンス部分のキーとなるはずのスミコの存在があいまい」なために、映画全体も惚けてしまった感じです。
ただ、クマネズミにとっては、空母加賀が真珠湾攻撃に参加する前までは上海にいたことや、日本軍が日米開戦となると上海に攻め込んだことなどがわかったのは貴重なお土産でした。
彼女自身のせいではないでしょうが、
寝てるだけ、
彼女じゃなくてもよかった、
あれなら私でもできる、
など酷評されている方も多いです。
渡辺謙が入れ込むほどの女性にも見えず、
勿体ないキャスティングだったかも。
渡辺謙さんの軍服姿と英語力に感心しつつ、娼婦菊池凛子さんには何だかなぁ~という感じ。
この当時は日本女性も上海に渡りスパイ活動してたのかと、阿片でボロボロになる日本女性の悲しさを見ました。
それにもましてコン・リーの美しさには、誰だって惚れてしまうでしょう(笑)
おっしゃる通りでした。
>関係性が弱いというか、描き方が浅い
タナカ少佐のスミコへの執着とか、全く違和感でした。
愛人だと思っていたら、実は娘とか姪だったりしたらまた違っていたかもしれません。
>アンソニーとアンナの夫婦愛もなんだかなぁ
全体的になんだかなぁで(笑)
それぞれの関係性が弱いというか、描き方が浅いのにいきなり愛とか言われても、、、、という感じ、
豪華キャストのわりにいまいちでした~
アメリカじゃ未公開なんですね。
(一応公開の予定はありそうですが)
今んところ全興収の2/3は中国で稼いでいるようです。
熾烈なスパイ合戦…なんてのを想像して
いたのですが、何のことはない愛憎劇で
したね…。
これはこれでありなんでしょうけども、
この時代のシャンハイをテーマにするな
ら、愛憎劇でなくても良いと思うんです
けどねぇ。
もっとも俳優の良さは流石でそこは引き
込まれました。