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映画「ハドソン川の奇跡」@ユナイテッドシネマ豊洲

2016-10-05 22:01:04 | 映画感想
2016/9/24、ユナイテッドシネマ豊洲。
1番スクリーン、H列を選択。

***

トム・ハンクス、アーロン・エッカート。

**

冒頭は、緊急事態が起こった旅客機の操縦室。
機長(トム・ハンクス)と副機長(アーロン・エッカート)の必死の操作虚しく、
機はビル群の中を降下し、ついにはビルに衝突爆破する。
しかし、それは機長であるサレンバーガーの悪夢だった。

さて、時は2009年1月15日。
真冬のニューヨーク、ラガーディア空港。
USエアウェイズ1549便は定刻を少し遅れて離陸体勢に入った。

機長はサレンバーガー(トム・ハンクス)、副機長はスカイルズ(アーロン・エッカート)。
CAは3人。乗客は合計150名。
機はスカイルズが操縦して離陸、上昇を続ける。

ところが、離陸から約1分後、
高度が間もなく3000フィートになろうかというとき、突然の渡り鳥の群れに遭遇、
あっという間にバードストライクで両エンジンがダメージを受けてしまう。

推力喪失、電源喪失、機長は直ちにAPU(補助電源装置)のスイッチを入れ、
副機長から操縦を代わると、副機長がQRH(クイック・リファレンス・ハンドブック)を確認、
そして、管制官に緊急連絡し、バードストライクにより空港に引き返すと告げる。
「こちら、1549便、バードストライクにより両エンジン喪失」
「なんですって、どちらのエンジンが?」
「両方だ」

機長と副機長はエンジン再起動を試みるも失敗。
管制官は直ちに、離着陸をキャンセルし、緊急着陸態勢を整え、機長に連絡する。
しかし、機長は空港に引き返すだけの余力はないと判断しこれを拒否、
ハドソン川に着水すると伝える。
そして、機内放送で乗客に
「こちらは機長です。衝撃に備えてください(Brace for Impact)」と伝える。
これはCAに対するアナウンスでもある。
CAは直ちに乗客に緊急姿勢を取るよう指示、自身はCA用座席に着席し連呼し続ける。
「Brace, brace, brace. Head down, stay down.」と。

その後、機長が着水を成功させ、一人の犠牲者もなく救出したことは記憶に新しい。
「ハドソン川の奇跡」と呼ばれる所以である。

しかし、実際の話はそれで終わりではなかった。
国家運輸安全委員会(NTSB)による事故調査で機長/副機長が立たされた立場とは。



最後にサレンバーガー本人が乗員乗客の多くと再会した時の様子が映し出された。



最後の本人、元乗員、元乗客との再会シーンは、2011年6月11日に
カロライナ航空博物館で開催された記念パーティーの実写と思われる。
事故機は現在も同博物館に展示されている。



本編は必ずしも時系列に沿っては編集されておらず、事故の全容は中盤で描かれる。
空軍パイロットとしてF4ファントム操縦時の故障や、複葉機での訓練時の様子など、
機長の経験も物語の主要な要因としてされる。

クリント・イーストウッド監督作品。
撮影には本物のエアバスA320型機が使われたらしい。
もちろん映画なので脚色もあるし、誇張もあるだろう。
NTSBを対立軸に置くことによって機長が理不尽にも追い詰められていく
描き方となっているが、実際はNTSBもそこまで非情ではなかったとは思う。

実際のフライトシミュレーターによる再現実験ではアイドルタイムではなく、
エンジン再起動が試みられたらしい。
結果は映画と同様着陸失敗に終わっている。

当初は「なぜフランス?」と思ったが、エアバス本社がフランスにあるからだろう。

QRHにバードストライク時の対処は載っているが、
本事案のような上昇中、低空での衝突は想定しておらず、
高度2万フィート(6千m)以上での衝突で、かつ両エンジン喪失は
想定していない。

両エンジンが同時にバードストライクによって停止することは稀であり、
管制官とのやり取りでもみんなが一様にどちらのエンジン?
と聞き返していることからも滅多にないことだとわかる。

****

余談。

通常は鑑賞からなるべく早く感想を上げるようにしているが、
今回は感想作成中に意図しない異常終了(アペンド)が何度も発生、
原因不明でかつ途中までの内容が保存されていなかったため、
意気消沈、意欲喪失となってしまった。
その後、しばらく間をあけて、やっと感想を書き上げた次第となった。

**

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1 コメント

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Unknown (クマネズミ)
2016-10-11 21:12:38
今晩は。
本作の要は、おっしゃるように、「必ずしも時系列に沿っては編集されておらず」、また「NTSBを対立軸に置くことによって機長が理不尽にも追い詰められていく描き方」となっている点ではないかと思いました。

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