「早急、伝播、他人事」について書いたのでちょっと思い出したこと。
もう何十年も前だが、高校時代の英語の参考書に英文和訳の例題があり、日本語訳の中に
「前口上」と書いてある部分があった。
クラスの誰もが「前口上」という語を見たことがなく、意味はもちろん読みもわからない。
「ぜんくじょう」「まえくじょう」などそれぞれが勝手に読んでいたが、
「まえこうじょう」だと正しく読めたものはいなかった。
そもそも「口上」(こうじょう)という語を知らなかったので、「前口上」が「前」+「口上」と思わず、
ひとつの単語だと思っていた。
「口伝」(くでん)は知っていたから、「口上」を「くじょう」と読むのはむしろ自然だったかもしれない。
「前口上」があるなら「後口上」もあるのか気になるが、そもそも「前口上」は本題に入る前の前置きで、
本題が終わった後に「前置き」はあり得ない。
あるとすれば、続きを示唆するような文言で「後引き口上」というそうだ。
「この後、主人公を襲った悲劇とは・・・」とか「これが後々重大な意味を持ってくるとは予想だにしなかった」
なあんて、次を見たくなる聞きたくなるような後を引く口上ですな。
ほかによく使うのは「逃げ口上」、ま、言い訳、言い逃れの言葉ですね。
「切り口上」というのもあるようです。
かしこまった堅苦しい定型句。あるいは一字一句はっきりと言う言い方のこと。
元々は歌舞伎の用語で一日の舞台の終わりに「まず、今日はこれ切り」と言ったところから出ているとのこと。
「番数も取り進みたるところ、片や白鵬、白鵬、此方鶴竜、鶴竜。この一番にて本日の打ち止め」も
切り口上だと思いますが、いかが。
もう何十年も前だが、高校時代の英語の参考書に英文和訳の例題があり、日本語訳の中に
「前口上」と書いてある部分があった。
クラスの誰もが「前口上」という語を見たことがなく、意味はもちろん読みもわからない。
「ぜんくじょう」「まえくじょう」などそれぞれが勝手に読んでいたが、
「まえこうじょう」だと正しく読めたものはいなかった。
そもそも「口上」(こうじょう)という語を知らなかったので、「前口上」が「前」+「口上」と思わず、
ひとつの単語だと思っていた。
「口伝」(くでん)は知っていたから、「口上」を「くじょう」と読むのはむしろ自然だったかもしれない。
「前口上」があるなら「後口上」もあるのか気になるが、そもそも「前口上」は本題に入る前の前置きで、
本題が終わった後に「前置き」はあり得ない。
あるとすれば、続きを示唆するような文言で「後引き口上」というそうだ。
「この後、主人公を襲った悲劇とは・・・」とか「これが後々重大な意味を持ってくるとは予想だにしなかった」
なあんて、次を見たくなる聞きたくなるような後を引く口上ですな。
ほかによく使うのは「逃げ口上」、ま、言い訳、言い逃れの言葉ですね。
「切り口上」というのもあるようです。
かしこまった堅苦しい定型句。あるいは一字一句はっきりと言う言い方のこと。
元々は歌舞伎の用語で一日の舞台の終わりに「まず、今日はこれ切り」と言ったところから出ているとのこと。
「番数も取り進みたるところ、片や白鵬、白鵬、此方鶴竜、鶴竜。この一番にて本日の打ち止め」も
切り口上だと思いますが、いかが。
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