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2021年、全国映画概況

2022-01-30 08:37:19 | 映画関連
映連(日本映画製作者連盟)が2022年1月に発表したところによれば、
2021年(令和3年)の主なデータは次の通り。

入場人数は1億1481万8千人で、一昨年(2020年)より8%あまり増加した。
ただ一昨年は一昨年は緊急事態宣言による閉館なども相次ぎ、単純比較は難しい。
21世紀に入ってからの最高は2019年の1億9491万人なので、まだコロナ禍前には遠く及ばない。

ちなみに過去最高は1958年(昭和33年)の11億2745万人余で、大映、東宝、日活など系列ごとの映画館で
お抱え俳優を主演とした映画が中心で、毎週のように新作が上映されるような時代でした。知らんけど。
また、TVは世帯普及率が10%程度で、白黒の時代。まだ映画を脅かすほどの存在ではない。

興行収入は1618億93百万円で、13%の伸び。
邦画が1283億39千万円で約8割、洋画は335億54千万円で約2割と邦画が圧倒。
しかしながら公開本数は邦画490本、洋画469本と大差なく、1本当たりの平均興収は
邦画が2億62百万円、洋画は71百万円と大きく差が付いた。

興収発表の目安である10億円超の作品は邦画32本に対し、洋画はわずかに5本だった。
最近は邦画の方が本数が多いが、ここまで差が付くのは珍しい。
洋画はハリウッド大作が軒並み公開延期となってビッグヒットがなかったのが要因か。
邦画の10億円以上の映画の興収計は898.9億円、洋画は107.4億円。
合わせて1006億3千万円で、37本、4%弱の映画が興収全体の6強を占める。



邦画興収ランキング(興収10億円以上)
01:シン・エヴァンゲリオン劇場版 102.8億円
02:名探偵コナン 緋色の弾丸 76.5億円
03:竜とそばかすの姫  66億円
04:ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM
   “Record of Memories” 45.5億円
05:東京リベンジャーズ 45億円
06:るろうに剣心 最終章 The Final 43.5億円
07:新解釈・三國志 40.3億円(2020/12公開)
08:花束みたいな恋をした 38.1億円
09:マスカレード・ナイト 38.1億円
10:僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション 33.9億円
11:STAND BY ME ドラえもん2 27.8億円(2020/11公開)
12:映画 えんとつ町のプペル 27億円(2020/12公開)
13:るろうに剣心 最終章 The Beginning 25億円
14:機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ 22.3億円
15:滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie 21.4億円(2020/12公開)
16:約束のネバーランド 20.3億円(2020/12公開)
17:劇場版ポケットモンスター ココ 20.2億円 (2020/12公開)
18:銀魂 THE FINAL 19億円
19:映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園 17.7億円
20:そして、バトンは渡された 17.2億円
21:キャラクター 16億円
22:劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア 14.3億円
23:ザ・ファブル 殺さない殺し屋 14.2億円
24:劇場版「きのう何食べた?」 13.9億円 
25:映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ 12.6億円
26:名探偵コナン 緋色の不在証明 12.4億円
27:老後の資金がありません! 12.4億円
28:奥様は、取り扱い注意 11.9億円
29:燃えよ剣 11.8億円
30:いのちの停車場 11.2億円
31:かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル 10.6億円
32:ハニーレモンソーダ 10億円

相変わらずアニメが多い。
このうち鑑賞したものは(6)(9)(23)(29)のわずか4本。

洋画興収ランキング(興収10億円以上)
01:ワイルド・スピード/ジェットブレイク 36.7億円
02:007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 27.2億円
03:ゴジラvsコング 19億円
04:映画 モンスターハンター 12.5億円
05:エターナルズ 12億円

洋画で見たものは(2)の「BOND25」だけ。



邦画の10億円以上、32本の興収の合計は898億9千万円。
32本以外の458本の計は385億4千万円で平均は8420万円、
一方の洋画はトップ5で107億4千万円。
残りの464本で228億1千万円、平均4900万円と邦画の6割弱。
さほどヒットしなかった映画で比べても平均は邦画に軍配。

平均単価は4%の上昇。
多くの館が年内に1800円から1900円に5%強値上がりしたのが大きく効いたのではない
子供料金や学生料金はほぼ変わっていないので4%の上昇は想定範囲内。
サービスデーの廃止や変更を行う館も多かったが、一斉ではなく年内に出そろったと言う感じかな。



映画館のスクリーン数は3648で一昨年に比べ32スクリーン増えた。
シネコンは3229スクリーンで全体のほぼ9割を占める。

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