うろ覚えだが、中国や韓国では以前から問題になっていたような気がする。
私の記憶では、受験生が試験会場から外で待機する親などに電話し、
解答を教えてもらうという手口。
ネットを使って幅広く解答を募る方式は凄いというかあざといというか。
(褒めてませんから、念のため)
多くのメディアが伝えるように、もし受験生、受験会場からの犯行であれば、
単独犯は考えにくく、(少数の)協力者がいるだろう。
短期的には、京大関係者などの言うとおり「厳正で公平な入試」をゆがめるものだし、
「不正行為者に対しては厳正に対処」するも当然だとは思う。
ただ、「入試の成否がその人の一生を左右する」仕組みで良いのか、と言う疑問は残る。
つまり、入試さえクリアーすれば大学に入ってさえしまえば、後はテキトーで良い、
と言うのはイカン、ということ。
他人との交流、バイトやクラブ、サークル活動、
勉学以外にもやるべきこと、やった方がいいことはたくさんあり、
いろんな可能性を試すのはいいことだとは思うが、
そのために勉学をおろそかにするのは本末転倒で、
バイトや就活が忙しくて授業に出られないとかでは困りもの。
全く入試が無くていいとは思わないけど、
一定の知識レベルに達していれば、別の言い方をすると
大学の授業についていける学力があれば入学させて、
入学後勉強しない者は落としていく(要は落第させる)方がいいのではないか。
ところで、これは犯罪行為ではないのだが、
以前から入試時間内に解答を作成することはあった。
それは予備校などがやっていた方式で、予備校関係者を受験生として送り込み、
退出可能時間になったらすぐに退出して問題を持ち出す。
(問題持ち帰り可の場合のみ)
持ち出せない場合は、極力思い出して書き出す。
外で控えている予備校講師たちが手分けして模範解答を作り、印刷して
試験を終えて会場を出てきた受験生に配るというもの。
繰り返すが犯罪ではなく、予備校などの宣伝行為なのだが、
受験生にとっても試験後すぐ自分の答案の正誤が判り大変役に立った。
たまに模範解答の中にも間違っているのがあったりしたけど。
いままでこれを応用した手口はなかったのだろうか。
すなわち、不正でなく持ち出した問題を試験会場の外で解き、
結果を試験会場内の受験生に届ける手口。
これならケータイの使用がばれなければ発覚しにくい。
もしあったとしても見つからなかった?
今回すぐに不正があったことがばれる方法を取った背景には、
こういう不正が行えることを証明するいわゆる愉快犯、
あるいは、現行の入試制度に対する破壊工作という可能性はないのだろうか。
**追記**
私は不正が目的ならこんなばれやすい方法を取るのは疑問だと思ってますが、
昔、父親が娘の身代わり受験をしてばれた事件ありました。
変装バレバレで見るからに怪しかったらしいですから、やってる本人は
意外とばれたり騒がれたりしないと思っていたのかもしれません。
確かにそうですね。
本当に不正で合格したいのだっら、何故こんな方法を選んだのかは疑問です。
単なるおバカかもしれませんが、センター試験を経て一流大学の入試に挑むだけの力はあるようですし、
これだけばれやすい方法を選ぶ理由がわかりません。
話題性が高く、マスコミの格好の餌食になることは見えてますし、
それだけ騒がれれば大学も本気で犯人捜しをせざるを得ません。
複数人による大学入試制度への破壊工作が目的だと考えると、
ネットからの解答を答案用紙に書く必要はなく、
こういうことができちゃうよと示すだけでいいので、
受験生から犯人を捜し出すことは困難になります。
いずれにしても普通の受験生にとっては大迷惑ですが。