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過激派、イスラム国家樹立を宣言=シリア北部からイラク中部

2014年06月30日 07時16分59秒 | thinklive

 【アルビル(イラク)時事】イラクとシリアの国境をまたいで活動するイスラム教スンニ派の過激派「イラク・シリアのイスラム国」は29日、声明を出し、「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)」を頂点とするイスラム国家を樹立すると宣言した。
 声明では、指導者アブバクル・バグダディ容疑者を「カリフ」に指名し、シリア北部のアレッポからイラク中部のディヤラ州までを国家の範囲にすると指摘。今後は正式名称を「イスラム国」にすると述べた。また、世界の全イスラム教徒がバグダディ容疑者に忠誠を誓わねばならないと主張した。(2014/06/30-06:15)

 「イスラム国」はシリア北部を基地としてイラクに進攻した。モスルやティクリートでは、撤退したイラク軍が放棄した武器庫を押さえ、戦車、携行式地対空ミサイル、ヘリコプターを奪取。

 アハメド氏は「イスラム国」がモスル攻略後に一気に南進したのは、周辺の要衝を押さえ、モスルを守るための戦略だと指摘する。モスルの銀行では現金5千億イラク・ディナール(約440億円)を奪い、シリア国境カイムでは検問所を制圧。バイジの国内最大の製油施設を操業停止に追い込み、マリキ政権に打撃を与えた。

 国際テロ組織アルカイダの流れをくむ「イスラム国」にはスンニ派の部族が協力。アハメド氏は、アルカイダが重視した過激なジハード(聖戦)思想を住民に浸透させることより「領土獲得に集中している」と分析する。

 ▽低い忠誠心

 「イスラム国」とのモスル攻防戦で、イラク軍の将兵は軍服を脱ぎ、武器を捨てて逃げた。その一人である元兵士オマルさん(24)は「上官が逃げたのに何で俺が残らねばならないんだ」と屈託なく笑った。

 「現場指揮官が最初に逃げるのは軍隊の常識では考えられない。これでは士気が上がるはずもない」と軍事関係者は、規律の甘さと政権への忠誠心の低さを指摘する。
 シーア派主導のマリキ政権に不満を抱く兵士は少なくなく、モスルで真っ先に逃げたのもスンニ派の将校だったという。

 イラク軍の兵力は約27万人。内務省管轄の警官隊や緊急即応部隊も合わせれば総人員は80万人を超える。戦闘員5千~6千人とされる「イスラム国」との差は歴然だ。イラクの2012年の国防予算は147億ドル(約1兆5千億円)で米国から武器や装備の供与も受けてきた。

 だが実力が伴っていない。イラク軍はイラク戦争後に解体された。このうち空軍は04年に活動を再開したが、現在は戦前の2万人にはるか及ばない約5千人で、輸送業務や国境監視が主任務。「イスラム国」の進撃に十分反撃できなかった。

 中東のある駐在武官は、11年の駐留米軍の撤退が時期尚早だったとした上で「独り立ちしていないイラク軍の力不足が露呈した」と指摘した。(アルビル、カイロ共同=橋本新治、津村一史


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