THINKING LIVE シンキングライブ

シンキングライブは経済情報サイト
矢野雅雄が運営しています。

三菱重工業の客船2番船,引き渡し、半年以上延期へ累計損失は2000億円へ?

2016年01月27日 15時40分08秒 | thinklive

三菱重工株価 459.1前日比+15.4(+3.47%)

チャート画像

 

三菱重工業が客船世界最大手、米カーニバル系向けに建造中の大型客船の2番船が、3月の納入予定から半年以上遅れる見通しであることが分かった。2015年度内の引き渡しをめざす1番船については既に3回延期しており、三菱重工は累計1600億円超の特別損失を計上している。2番船の納入遅れで、さらに損失が膨らむ恐れが出てきた。

 

 新たに納入が遅れる見通しとなったのは、カーニバル傘下のアイーダ・クルーズ向け大型客船2番船だ。長崎造船所(長崎市)で1番船と同時建造しており、1番船と合わせて数千人規模で日本人や外国人の現場技能者を投入している。

 

 2番船の建造では大型クレーンを使わず、客室部分に家具や内装品を搬入するための簡易式エレベーター、部品・資材の情報管理システムなどを導入して納期短縮に取り組む予定。「1番船で得たノウハウを2番船にいかして、造り方や物流管理を改善する」(三菱重工幹部)

 

 だが1番船の引き渡しが延びている影響で人員などを2番船に計画通り回せず、今年3月の納期から少なくとも半年程度遅れる見込みとなった。

 

 1番船は当初、昨年3月に納入する予定だったが、設計や資材、内装の仕様変更などで3回延期しており、現在の納期は未定。今月には2度にわたり船内でぼやも発生した。三菱重工は「4月30日から予定されているクルーズへの影響はない」として年度内の引き渡しをめざす考え。

 

 客船2隻の受注額は1000億円程度とみられる。だが人員や資材の追加投入などで三菱重工は受注額を上回る計1600億円超の特別損失を計上した。2番船の遅れで追加損失の恐れも高まっている。現時点で16年3月期の連結純利益は前期比18%増の1300億円を見込んでいる。

 

 中国経済の減速などを背景に鉄鉱石などを運ぶばら積み船を中心に新造船の需要が低迷し、中韓勢との競争も厳しい。こうした中、三菱重工は市場の成長が見込める客船建造を安定収益源に育てる戦略を進めてきた。だが度重なる引き渡し延期で収益化が進んでおらず、戦略の見直しを迫られる可能性がある。


コメント   この記事についてブログを書く
« 米,SPRINT,15/10~12期、赤字... | トップ | 中国の海外投資、 年間15兆円... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

thinklive」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事