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イラク国の過激派国家成立はサウジ戦略?イスラエル支援、イラン、イラク連携?

2014年06月30日 10時19分45秒 | thinklive

*以下の小論はヤッパリ、キレイごとで、ISISが資金も武器もリーダーも、サウジソノモノだ、という事実をネグレクトしている、多分、サウジとイスラエルはこのISIS作戦に関しては緊密な打ち合わせと連携を取っている、

*米国は戦争体制に復帰の気配は見えるが、イラク過激派掃討の戦争開始は出来まい、サウジ、イスラエル連合と正面からの対決になりかねないからだ、むしろ、クルド、スンニ、シーア3分割統治を期待、マリキの交代を画策する?そうなれば戦争にならなくても済む、

*産経ニュース、作家、元外務省主任分析官 佐藤優

今月下旬、中東某国から親しくしている知人が数人、来日した。その中には、中東情勢、サイバーインテリジェンス、武器取引の専門家がいたので、踏み込んだ意見交換をすることができた。いずれの専門家も「中東情勢が大きく変化している」という認識を共有していた。専門家たちから聞いた話のうち興味深い部分を記しておく。

 <イラクで攻勢を強めている「イラクとシリアのイスラーム国」(ISIS)については、スンニ派住民の心をつかんでいる。もっともイラクのマリキ首相は、最初からスンニ派住民を同胞とみなしていない。それだから、スンニ派地域がISISの支配下に置かれても、そのまま放置することになる。マリキ首相は、自らの出身母体であるシーア派(十二イマーム派)住民の擁護と首都バグダッドの防衛だけを考えている。このような「選択と集中」が功を奏して、マリキ政権はバグダッドを防衛することができる。ISISがバグダッドを占領し、イラクに新政権を樹立する可能性はない>

 <米国のオバマ政権が、武力によってISISを排除する可能性はない。もっとも、国家でないISISを外交圧力によって封じ込めることもできない。そこから出てくるのが、イランを活用することだ。イランにとって、ISISがイラクとシリアの一部地域に拠点国家を建設することは現実的な脅威である。なぜなら、ISISは、十二イマーム派を敵視し、力によって除去することを考えているからだ。従って、イランは、自国の脅威を除去するために、イスラーム革命防衛隊の特殊部隊をひそかにイラクに派遣し、現地の十二イマーム派系武装集団を支援し、ISISを壊滅させようとしている

 仮にISISがイラクの油田地帯を実効支配下に置くことができれば、石油の密売で潤沢な資金を得ることができる。このような状況を避けるために、米軍がイラク領内を空爆することは十分にあり得る。さらに米国とイランの提携が実現しない場合には、米国は国連の集団安全保障の枠組み、あるいは国連を迂(う)回(かい)し同盟関係にある諸国と多国籍軍を編成して、イラクで地上戦を展開することになるかもしれない。




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