中国ドラマ「宮廷の諍い女」 第31話

「歌姫の台頭」

甄嬛を診察した温実初は動揺する。「麝香(じゃこう)をお使いですか?」と甄嬛に聞く温実初。流産を引き起こす麝香を使っていれば「章侍医が見逃さない」と驚く甄嬛。しかし温実初は、麝香による症状だと言う。しばらく考えた甄嬛は、数日、香料をたく場所にいたことを思い出す。そこは華妃の宮だった。甄嬛は内務府から歓宜香を取り寄せるよう流朱に言う。

温実初は他にも甄嬛が心の病だと話す。しかし、治す気もないから放っておくと言う甄嬛。温実初は薬のかわりに心を落ち着かせ、のぼせを抑える効果のある蓮心茶をすすめる。「蓮の芯はすごく苦い」と言う甄嬛に「その苦味で心の苦しみを和らげるのです」と返す温実初。そして温実初は「"蓮の思い　芯を苦くする　ひと株に咲く　2輪の花は結ばれぬ男女"　娘娘、覚えていますか?」と聞く。

「子供の頃に歌った曲ね」と言う甄嬛。娘娘は舟に乗り、蓮をたくさん抱えながら歌っていたと言う温実初は、その時に甄嬛を妻にしたいと思ったと話す。
偶然来た沈眉荘は、その話しを聞いてしまう。

「ありがたいけど、こなたにとってあなたは兄同然なの」と返す甄嬛。それ以上ではない、と言った時、沈眉荘がいることに甄嬛は気づく。沈眉荘は気まずそうに「よく休んで」と言うと出て行ってしまう。お互いの首を絞めるため、あんな話はしないでほしいと温実初に言う甄嬛。


俸禄も従来通りに下賜されるようになるが、年妃の夜伽の札は戻されていなかった。やつれた顔を雍正帝に見せられないと化粧をしようとする年妃。しかし我に返った年妃は「陛下の訪れがないのに着飾ってどうなるというの」と悲しそうな顔になる。


やっと取り寄せてもらった歓宜香を持って流朱が宮へ戻ってくる。宮には安陵容が来ていた。勅命により翊坤宮以外での使用は禁じられていると話す流朱。甄嬛は「何か問題はある?」と歓宜香を安陵容に渡す。

歓宜香の臭いから、配合を言っていく安陵容。その中には麝香も入っていた。貴重な麝香鹿のもので、普通の麝香よりも強力だと言う。これが何かと安陵容に聞かれ、翊坤宮の歓宜香だと説明した甄嬛。「寵愛を受けても年妃が身ごもらないわけね」と甄嬛が言うと「だから翊坤宮にいた嬛さんは半刻ほどで流産したのかと」と安陵容は言う。そして下賜された品なら陛下とも関係があると。

陛下の慎重さが仇となり、子を傷つけたと思う甄嬛。涙を流しながら「思わぬ巻き添えを食うなんて、誰を責めればいいの」と涙を流す。


雍正帝は1か月以上、誰も召していなかった。それを知った皇后は、政務が忙しい雍正帝に「おそばに仕える者が必要です」と言う。新しい妃嬪をお迎えになってはと。しかし子を守れなかった雍正帝は、秀女選びなどする気力がないと返す。

陛下が誰も夜伽に召さないのは、甄嬛の件をまだ悲しんでいるからだと分かっている皇后。甄嬛と会っていないのも、あまりに大切だからこそあえて近寄らないのだと。
皇后は、喉が治った安陵容を楽師に指導させていた。


碎玉軒に雍正帝が来る。甄嬛のことを誰にも負けない美しさだと言う雍正帝。「好きなのは容姿ですか?」と聞く甄嬛。じっと見つめるだけの雍正帝に甄嬛は顔をそむけてしまう。そんな甄嬛に雍正帝は「そなたは強情すぎる」と言う。そして「心を静めるがいい」と言うと、雍正帝は帰って行く。


温実初が脈を診に行くと、沈眉荘はじっと庭に咲いている石榴を見ていた。甄嬛が感傷的になると「鮮やかな花など見せないでください」と頼む温実初。それを聞き「後宮の花木は散った葉に至まで陛下のもの。遠くから眺められても近くで見守ることはできない」と温実初に忠告する沈眉荘。意図を理解した上で「花を守ることはできませんが、散らぬよう見守っていられたら本望です」と温実初は言う。


碎玉軒から帰る雍正帝を見かけた安陵容。侍女の宝鵑は「ご挨拶に行っては?」と言うが、雍正帝は不機嫌そうだった。甄嬛は子を失い、以前ほど勢いがないと思う安陵容は、焦る必要はないと思う。そして、今は誰もいない陛下の次の寵妃が自分であってほしいと考える。


瓊華島で宴が開かれる。秀女選びは不要だと言われたが、美しい宮女を選んでいると雍正帝に話す皇后。しかし雍正帝は「そんな気分ではない」とやはり断る。そんな雍正帝に「新しい曲でも聴かれますか?」と皇后は言う。初めは「後日でいい」と言っていた雍正帝も、ずっと練習させたと言われ聴くことに。

宴だと知らされ後から年妃は来るが、瓊華島へいくための舟がない。そこに歌が聞こえてくる。

顔を布で隠した女性が歌いながら舟に乗って宴の席に近付いてくる。「まだ完璧ではないですが、7割方、似て来たかと」と言う皇后。「これでも十分だ。純元に及ぶ者などおらぬ」と雍正帝は返す。

歌声に魅了された雍正帝は近付く舟のほうへ歩いて行く。手を差し出した雍正帝に引かれ、舟から降りた女性。顔を隠していた布を取ると、現れたのは安陵容だった。驚く甄嬛。皇后のおかげで喉が回復したと安陵容が言い、雍正帝は以前にも勝る歌声だと喜ぶ。そして安陵容の手を引き、雍正帝は自分の席に戻る。

安陵容を貴人に昇格させる雍正帝。そこに年妃が向こう岸にいると言う報告が。雍正帝は「戻らせておけ」と命じる。

ようやく舟が来るが、戻るように言われてしまう年妃。そして新しい寵妃が"安貴人"だと聞かされる。

宴の席にいた曹貴人は、年妃をなだめため、温宜公主を理由に帰ることに。
雍正帝は安陵容が気に入り「今夜は安貴人をそばに置こう」と言う。


曹貴人は温宜公主を連れ年妃の宮へ。
屈辱を受けた年妃は、泣き出した温宜公主の頭を叩く。幼いので何も分かっていないのです、と曹貴人が言うと、年妃は泣きながら温宜公主を抱きしめ「こなたの子もきっと泣いたり笑ったりしたはず。陛下もこなたを無視したりはしなかった」と言う。そんな年妃に娘娘を許していないのに宴席に呼ぶのは妙だと言い出す曹貴人。

「誰かが娘娘に安貴人の一件を見せようとしたのでは?」と曹貴人に言われ、見知らぬ太監が知らせにきたことを年妃は思い出す。「甄嬛?それとも皇后?こなたを陥れる気ね」と言う年妃。顔も知らない太監なら調べようがない、陛下の耳に入ればまた責められると曹貴人は怒りを鎮めるように言う。そして陛下がまた懐かしまれた時を狙う方が情も深まると話す。年妃は1人で考えたいと、曹貴人に戻るように言う。


ーつづくー


本当に流産は麝香のせいなのかな?
もしそうなら、雍正帝にも責任があるよね。これは甄嬛にとってはつらい。
雍正帝に笑顔なんて向けられないよぉぉぉぉ(TωT)

その雍正帝だけど、安陵容の歌声を聞いたとたん元気になっちゃって…(;´д｀)ノ
甄嬛を大切に思う気持ちはどうした?って感じなんですが…。

そして安陵容!
甄嬛が以前ほど勢いがないなんて言うなんて…(o´д`o)=３
小主になれたのも甄嬛のおかげなのに。
歌の時も皇后の後ろ盾があるからか、随分、自信を持つようになりました…。
ますます怖いよぉ(；△；)

華妃の元に太監をよこした人が誰かも気になりますねー。


このドラマ、30話を越えましたね。
若曦だったら「あと何話で終わり(；_；) 」なんて状態だった話数。
まだ諍い女は半分以上もあるけど、どんな展開が待っているんだろう?
ドキドキですー(*≧ω≦*)




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