台湾ドラマ「超級☆大英雄〜遥かなる時空を超えて〜」第23話 あらすじ

「断たれた兄弟の縁」


可尚からの電話で楊社長が死んだことを知る暁東。暁東は事務所にいる皆とテレビのニュースを見る。テレビでは政財界の大物たちが、原因不明の中毒症状で相次いで入院していると伝えていた。有効な治療方法はなく打つ手なしの状態だと。
暁東は一緒にテレビを見ていた徐菲に「おじさんを病院へ。龍龍という看護師以外、言葉を交わすな」と言う。うなずく徐菲。


入院した万鍵師の病室に彦軍が来る。「親父さんの容体は?」と龍龍に聞く彦軍。龍龍は「昨夜、ここに来てから熱は上がる一方よ」と答える。徐菲は「徐さんも最初は熱が出ていたわ」と言う。
彦軍は胸ポケットからビニールに入った霊脂蘭を取り出し、龍龍に「君にやるよ」と渡す。分析してるんだろ?彭兄貴に借りた、使ってくれと。「これで解毒方法を見つけられるかもしれないわ」と龍龍が言い、徐菲も希望を持つ。


ぼんやりとしている彭澤に、暖かい物を飲めば少し落ち着くとホットチョコを入れてあげる莫涵。莫涵は「徐お師匠様を助け出す方法は必ず見つかるわ」と彭澤を励ます。彭澤は「嘯天がそれを望んでいるといいのだが…」と言う。“黒スーツ”が本当に都統殿なら嘯天を利用するはず、嘯天は戻らないと。「悪党の手下にされるってこと?」と莫涵が言うと「霊脂蘭は服用をやめると死に至る薬なのだが、嘯天を一味とするため都統殿は良薬と偽るかも。嘯天なら信じてしまうはずだ」と彭澤は話す。
霊脂蘭の解毒方法が見つかるかもしれないと思った彭澤は、莫涵に場所を聞いて図書館へ行くことに。


ぐっすりと眠って目覚めた嘯天は、部屋に黒服の男たちがいて驚く。食事と入浴を住ませたら着替えるといい、と黒い服をベッドに置くK。嘯天は朦朧とする意識の中で都統殿に会ったことを思い出す。「昨夜、都統殿がいたぞ」と嘯天が言うと、Kは「説明するから、まずは食事をしろ」と話す。そしてKは、昨夜はボス自らお前に薬を与え、俺が部屋へ運んだと言う。


探偵事務所。莫涵はたくさんの料理を作りテーブルに並べていた。彦軍が理由を聞くと「最近、みんな元気がないのに、私じゃ力になれないから。せめて食事だけはと思ったの」と申し訳なさそうに答える莫涵。事務所に来ていた可尚は「俺がいるから安心しろ。暁東や彦軍、彭兄貴もいるしな」と言う。「私も何か手伝いたいわ。彦軍さんや暁東さんと一緒に“黒スーツ”から徐お師匠様を助けたい。私だってみんなと協力して…」と返す莫涵。

彦軍は莫涵を椅子に座らせ、手を握りながら「頭の中を空にして深呼吸しろ。物事には順序ってものがあるんだ。焦ったところで何も解決しない」と落ち着かせる。莫涵の手を握る彦軍を見た可尚は、もう片方の莫涵の手を握り「何があっても俺が君を守ってやる」と言う。“本気で莫涵を好きなのか”と思う彦軍と“俺はお前よりずっと莫涵を大切に思ってる”と思う可尚はにらみ合う。2人の雰囲気に、強く握られたどちらの手も莫涵は離す。

「仕事が終わったから家まで送るよ」と彦軍が言う。慌てて「その必要はない。俺が送っていく」と言う可尚。しかし可尚が夜勤だと知っている莫涵は「彦軍さんにお願いするわ」と言う。


図書館で“西洋下りで何が?”と書かれている本を読む彭澤。一冊には“鄭和の西洋下りは8回に及んだ”と書かれていたが、もう一冊には“1405年から1430年まで、7回行われた”と書かれていた。彭澤は“船隊は8回目の復路で賊に襲撃され、賊の頭は隠居した闇の都統だと言われている”と知る。


万の容体は悪化する一方だった。「万鍵師は武功の使い手ではないから、発症したら間もなく命は…」と莫涵に言う彦軍。不安で落ち着かない莫涵は「彦軍さんから“黒スーツ”に解毒方法を尋ねてよ」と頼む。しかし彦軍は「“交換条件”って知ってるか?“黒スーツ”は探偵事務所の内情を知りたがってる。解毒方法を聞き出したくても、俺から“黒スーツ”に与える情報がない」と言う。「じゃ、私と交換は?」と言う莫涵。彦軍は莫涵の頭を握った拳で軽く叩くと「バカだな。俺が承諾するとでも?」と言う。
どうすればいいのか分からない莫涵に「暁東と顕婷は呉警部に会いに行ってる。2人が警部を改心させられたら、徐兄貴と万さんを無事に救い出せるはずだ」と言う彦軍。


“黒スーツ”と会った嘯天は、“黒スーツ”が都統殿だと分かる。嬉しそうな顔で再会を喜んでくれ、霊脂蘭で命を救ってくれた都統殿から「私のことは“ボス”と呼んでくれ」と言われる嘯天。嘯天は“黒スーツ”の話を聞き、都統殿の海浜市での行動が、すべて明王朝を再興させるためにしている事だと信じてしまう。

嘯天はすぐに彭澤を連れてこようする。それを止めた“黒スーツ”は、彭澤は私に対して二心がある、と吹き込む。そして「まずは奴の忠誠心を試すのだ」と霊脂蘭を取り出し「彭澤を呼び出して霊脂蘭を渡し、その場で飲ませろ」と言う“黒スーツ”。霊脂蘭を飲めば快く迎えてやるが、恐らく奴は拒むだろうと。

嘯天は都統殿がどうやって海浜市に来たのか聞く。“黒スーツ”は「私は時空を操れるゆえ、自由に往来できる」と笑ってごまかす。


黒シャツを着た嘯天は、黒服集団たちを前に「本日より徐嘯天がお前たちの隊長だ。彼の命令に従え。嘯天の命令は私の命令だ」と“黒スーツ”に紹介される。嘯天は「なぜ俺が隊長なんです?兄貴の役目では?」と“黒スーツ”に聞く。“黒スーツ”は「彭澤はまだ隊員ではない」と答える。
黒服集団から「ボスと隊長に忠誠を誓う」と連呼され“これで徐菲さんは俺に振り向いてくれるぞ”と気をよくする嘯天。
嘯天は世界中の国に入れる特別な通行証になるという、紋章の画像が保存された携帯を渡される。


彭澤に嘯天から電話がかかってくる。外で話がしたいと言われ、彭澤は嘯天の指定した場所で会う約束をする。
嘯天が元気だと分かり、霊脂蘭を飲まされ、都統殿に取り込まれたと分かる彭澤。


彭澤は莫涵と一緒にカフェで嘯天と会う。
全身、黒い衣に包まれた嘯天を見て彭澤は驚く。海浜市へ来ている都統殿から与えられたと嘯天から聞き、彭澤は彦軍が“黒スーツ”と石像がよく似ていると話していたことを思い出す。「では都統殿が“黒スーツ”なのか?」と彭澤が確認すると、ちゃんと説明すると言う嘯天。

“黒スーツ”を信じている嘯天は、都統殿は今は“ボス”と呼ばれている、ボスが霊脂蘭で俺の命を救ってくれた、と話す。「その人は悪党で、霊脂蘭は毒なのよ」と莫涵が言う。彭澤も「霊脂蘭はお前を掌握するための薬だ」と言うが、都統殿から良薬だと言われている嘯天は信じない。彭澤が「奴は今、悪行を重ねる“黒スーツ”なのだ」と言っても、2人が誤解していると嘯天は思ってしまう。さらに“明”の再興は口実で、何かもくろみあがあるという彭澤を、都統殿の言うとおり二心があると言い出す嘯天。

怒る彭澤に嘯天は霊脂蘭を取り出し、俺の目の前で飲んでくれ、と言う。彭澤は拒み、嘯天に目を覚ますように言う。それでも都統殿が何をやっても、明王朝の再興のためなら仕方ないと嘯天が言い張り、彭澤は嘯天の頬を叩いてしまう。
嘯天は怒りと悲しみで泣きながら「兄貴は俺の実の兄も同然だと思っていた。共に“明”に忠誠を誓っただろ。それなのに、ここまで落ちぶれるとはな」と言う。そして彭澤からもらった小刀を出し「言ったよな、この小刀で身を守れと。だけで兄貴に返すよ。今日を限りに俺たちの兄弟の縁を立つ。もう赤の他人だ」とテーブルに置いて行ってしまう。泣いている彭澤は立ち尽くし、莫涵が嘯天を追いかける。


“黒スーツ”の本部の前で嘯天と莫涵が話していると彦軍が来る。彦軍にも嘯天を説得して欲しいと頼む莫涵。しかし彦軍は放っておくように言う。
嘯天が本部へ入ってしまい、それでも莫涵は追いかけようとする。彦軍はそんな莫涵を止め、連れ帰ろうとするが、本部から出て来たKに呼び止められる。
莫涵を冷たい視線で見るK。Kが「ボスがお呼びです」と言い、彦軍は「莫涵を探偵事務所に送っていくと伝えてくれ」と返す。さらに彦軍は監視カメラに向かって「ボス、莫涵を探偵事務所まで送る。話ならそのあとで」と言い、莫涵とその場から離れる。


Kたちを引き連れ、嘯天は病院へ。入院している白社長に、嘯天は「体が不調なのは、霊脂蘭の効果が切れたからだ」と霊脂蘭を飲ませる。


探偵事務所に莫涵を送った彦軍は、このあと1人になる莫涵のために、すぐ部屋中の安全確認をする。自分の身くらい自分で守れると莫涵が言うと「心配なんだよ。暁東はしばらく戻れないし、彭兄貴は図書館だ。俺の外出中に襲撃されたら?」と返す彦軍。Kの視線を見ただろ?君を捕らえる気だと。
彦軍は彭澤に電話をかけ、事務所に戻ってきてくれと頼む。


図書館。めどがつきそうな彭澤は、そばにいた女性から本は身分証を見せれば借りられると教えてもらう。本を拝借して出て行く彭澤。


“黒スーツ”と会った彦軍は、不機嫌そうな“黒スーツ”に「洪暁東を脅す材料の莫涵を帰したから怒ってるのか?」と聞く。「言いたいことがあるなら遠慮するな」と“黒スーツ”が言い、彦軍は「以前、約束したよな、俺から情報を与えると。九転夜明珠と転生儀、それと転生儀の鍵。この3つは洪暁東と関係がある。だが今、強引に莫涵を捕らえれば奴はどう出ると?」と話す。“黒スーツ”は自分の交渉に応じると答えるが、彦軍は「そうとは限らないさ。万鍵師は自分と徐菲を犠牲にしても鍵を渡さなかった。年老いた万鍵師でさえ気骨がある。じゃ、暁東はどうだ?」と言う。


ーつづくー


嘯天(*´Д｀*)
大衛の時も彭澤の言うことを聞かず、これで2度目。
あの時もあとから彭澤の言うとおりだったって後悔したじゃない!!
なのに、なぜまた…(￣▼￣|||)
今度は都統殿が相手だし、明の再興のためだと信じているからとはいえ、兄弟の縁まで切ってしまうなんて(o´д`o)=３
あなたの大好きな徐菲のお父さんも、霊脂蘭で死にそうですよ!!と教えてあげたい。
たくさんの人に霊脂蘭も飲ませているし、彭澤のことも含めて、後ですごく後悔しそう…。

彦軍もやっぱり莫涵が好きだよね…。
可尚もだけど、分かりやすい可尚より彦軍のほうが不器用かも?
とはいえ、可尚の気持ちも莫涵には伝わってないんだけど(;´д｀)ﾉ

“黒スーツ”がどうやって現代に来たのか、私もすごく気になる。



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