うまくは言えないけど

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神戸ポートピアランド

2005年02月25日 | 神戸のあれこれ
神戸ポートピアランドが来年3月で廃園になるそうです。

今、遊園地で勝ち組なのは東京ディズニーランドユニバーサル・スタジオ・ジャパンくらいのものでしょう。もっともUSJは時々事故が起こったり、「ハローキティ」や「鋼の錬金術師」など日本のキャラクターを使うなどあまり順調とはいえないかもしれません。他にはおもちゃ王国が好調なようです。完全に小さな子供をターゲットにした戦略で数を増やしています。あのあまり人気がなくて廃園になった、レオマワールドも復活(買い取り?)させるくらいですから、そうとう勢いがあるのでしょう。

ポートピアランドはポートピア博覧会のあった、1981年にできたのですが、その後社会的にも遊園地自体がだんだんはやらなくなってきました。もちろん経営にも問題があったのかもしれません。ボクのまわりでも以前から危ないのではという噂はありましたが、2002年の時点で翌年春に閉鎖という方針が決定されていたそうです。それが神戸市の思惑で覆り、結局06年3月になったようです。

元々、施設は阪急電鉄、土地は神戸市が所有していて実際の経営は阪急の子会社がやっていたようです。阪急沿線でなく(三宮からポートライナーに乗り換え)、しかも赤字でも神戸市に土地使用料を払わなければいけないとなれば、お膝元の宝塚ファミリーランドさえ見直しを余儀なくされた阪急にとっては当然切り捨てたい所だったでしょう。しかし、神戸市にとってはポートアイランドの中核施設であるポートアイランドが閉鎖されて、ポートアイランドの空洞化が起こるのは非常に困る事でした。そこで神戸市は阪急からポートアイランドの施設を無償で譲り受け、土地と施設を神戸新交通(ポートライナーと六甲ライナーを経営する3セク)有償で貸し、経営は引き続き阪急の子会社にお金を払ってやってもらうようにしたそうです。

神戸新交通にしたら民間が経営に失敗した遊園地を押し付けられた形になります。もし、神戸新交通が破たんすれば結局は神戸市が大きなダメージを受けるにも関わらず、無理矢理残した理由はボクにはよく分かりません。乗客は多少確保できるでしょうが、遊園地の運営費用をまかなえるくらいの収入があるかはかなり疑問です。ただでさえ、神戸には神戸港埠頭公社、神戸海上アクセス、神戸ワイン、ヴィッセル神戸、神戸マリンホテルズなど債務超過になっている3セクがたくさんあります。来年2月16日にポートアイランドの南にできる神戸空港の開港まで乗客の数を保ちたかったのでしょうか。もしそうならかなり市民をバカにした話です。神戸空港の必要性も結局分からないままですし、関西の財界でも必要性を疑問視する声もあり中部国際空港の盛況とは反対にかなり不安な開港となりそうです。

ポートアイランドにはポートピアランド以外にもあまり有名ではないかもしれませんが、面白い施設がいくつかあります。コーヒーの起源や美味しいコーヒーのいれかたなどコーヒーの事ならなんでも(?)分かるUCCコーヒー博物館(ポートピア博覧会の時に大きなコーヒーカップのパビリオンで有名でした)やプラネタリウムや様々な体感できる施設のある神戸市立青少年科学館など家族で楽しめる施設があります。ただ、そんなに行った事はありませんが、神戸の有名な観光スポットが一つなくなると思うと寂しく感じます。跡地には市民も観光に訪れた人も楽しめるような施設ができてほしいなと思っています。