マンション建設反対運動をする方々へ - 失敗の経験をお話します

マンション建設反対運動をする方々へ、私の体験した失敗談をご披露いたします。

2. 参加の呼びかけ 会議の進め方

2012-01-03 15:13:45 | 日記
反対運動を始めるにはまず出来る限り多数の賛同者を集めることが大切です。
多数の賛同者を持つ集まり(以後「会」と書きます)は力そのものです。
建築主は勿論、行政、政治家も無視出来ない力なのです。さまざまな知恵と
知識の集団でもあります。ではどうやって力である多数の賛同者を集めるか。

近所付き合いの少ない現在でもお隣さんとは言葉を交わすでしょう。先入観を
持たず話しかけてみましょう。お隣さんが反対運動の趣旨に賛成してくれたら、
お隣さんのお隣さんや知人に声をかけてくれるよう頼みます。こうして少しずつ
輪を広げてゆきます。ある程度賛同者が集まったら周辺の住民に参加してくれる
よう呼びかけます。

私たちの会は当初7人で始まりました。ここで住民集会開催のチラシを作成、
7人が手分けして周辺住民のお宅へ配りました。

この段階で失敗がありました。マンション建設予定地に一番近い隣接地に
24世帯を収容する小さなマンションがありました。この住民に参加の呼びかけを
しなかったのです。
理由は、建築主の代理人である法律会計事務所がそのマンションを所有してお
り、既にそこの住民に圧力をかけているから無駄であるという意見でした。
そんな先入観を持たず参加を呼びかけるべきだという意見は出ませんでした。

後に私は、そのマンション住民が一斉にごみ出しをするという日時を見計らい
声をかけました。住民の皆さんは興味のある顔つきで話しを聞いてくれました。
私はそんな呼びかけを続けるつもりでいましたが、出来なくなりました。その
いきさつについては別に書きます。24世帯の内何世帯かでも参加してくれれば
力が増したのにと残念でなりませんでした。
私は建築現場への資材搬入路沿道約1kmの住民へもチラシで参加を呼びかける
つもりでした。しかし、それも出来なくなりました。

さて住民集会を開きましたが、そこでもいくつか気がついた失敗があります。

会議の進め方
はじめに「何も決められない会議は開くな」ということを強く述べておきます。
何も決められない会議は参加者全員にとり時間、労力、費用の無駄です。
私たちの会では会議をうまく進行できませんでした。なぜか。漫然と会を開いて
しまったからです。ではどうしたらよいでしょう。私の考えを書きます。

〇 住民集会開催を呼びかけるメンバー内で予めある程度の議題を決めておく。
〇 議題は、
  1. 建設計画の概要説明(地域の行政機関-市役所、区役所等-に問い合わせ
    れば分かると思います)。 
  2. 建設についての賛否を聞く(関心があるから集まったので、多分建設反
    対という意見が多いと思います)。
  3. 建設反対多数なら「会」を結成する。「会」の名前を決める(建設賛成
    派が多ければ会は結成できない。或いは反対派のみで会を結成するか
    です)。
  4. 役員の選出。会長、副会長、書記、会計、監査、その他。
    参加人数が少数ならこまめに住民集会を開き何事も決定できるが、
    多数の場合それは難しいので住民集会での決定事項の実施をする執行
    委員会ともいうべき会(私たちの会では世話人会と称していた。以後
    世話人会と書きます)を作ることも考えたらよいでしょう。
    この場合大事なことは住民集会が最高決定機関であることを明確に定め
    ておくことです。世話人会はあくまでも住民集会の決定に従うものと
    すると決めておくのです。
    私たちの会の失敗はこの世話人会が何でも決められると思い込んで
    しまったことです。その結果住民集会の決定に反することを決め、実行
    してしまったのです。そんな馬鹿げたことが出来るなら、周辺の住民に
    呼びかけ、住民集会など開く必要はありません。世話人会だけで会を
    結成すればよいのです。
    役員を選んでも役員だけに任せず、会員全体が協力する、という約束を
    して頂くことも忘れてはいけません。反対運動を進める上で役員だけ
    では手が足りないことがあります。
    チラシ、会報の作成、配布、署名を集める、交通量を調べる、行政機関へ
    の同行、その他様々な場面で人手が多ければ多いほど会の運営は楽に
    なります。それだけでなく共同で作業することにより会員間の一体感が
    強まります。
  5. 何について反対するのか住民の意見を求める。建設そのものをやめろ、
    建設はやむを得ぬが、建物の階数を減らせ、形状、色を変えろ、
    日照権、景観権、騒音、振動、粉塵、地盤沈下、その他色々あるで
    しょう。
    この際、議長、司会は、出来る限り多くの人から意見を出してもらう
    よう努める必要があります。そして必ず結論を出してください。
    参加者の中には話すのが下手だから、恥ずかしいからなどの理由で
    意見を言えない人がいます。そういう人には特に注意を払い、発言を
    してもらうよう努めてください。少数意見も決して無視しないでくだ
    さい。
    
    私たちの失敗は、議長、司会が、 
    1 意見を整理し、まとめ、採決をすることをしなかった(これに怒
      り出席しなくなった人がいました)。問題が提起されたら必ず採決
      してください。
      採決は原則として多数決とし、必ず、採択、否決、保留の内の
      どれかにします。
      保留事項は次回以降に忘れずに取り上げてください。
    2 勝手な発言を許したり、発言が主題から外れてもそれを元に
      戻そうとしなかった。 
    3 発言が長くなると、発言内容の重要性を考えることなく、制限し
      ようとした。   
    4 分かりにくい発言に対し、分かり易く説明するよう求めなかった、
      などといえると思います。
    議長の能力が問われるところです。
    
  6. 役員の任期は、当初半年とするのも一案です。反対運動は多くの人にと
    り未経験なことです。半年の試行期間の内により役員に適した方が現れ
    るかもしれないからです。
  7. 会員間の連絡網を作っておきます。最初の住民集会のとき参加者に
    住所、氏名、電話番号などを書き入れる用紙を準備しておくとよい
    でしょう。それを元に連絡網を作るのです。

〇 会費を決める
  会費を定めるのは絶対必要なことです。住民集会、世話人会を開くには
  会場費がかかります。初めの内私たちは世話人会をある役員宅で開きました
  がじきにやめました。その家の人がお茶、茶菓子などと気配りをし、大変だ
  と気づいたからです。
  かかるであろう費用を思いつくまま書きます。町内会館の利用代(2千円/
  2-3時間)。書類のコピー代(コンビニで1枚10円。個人がプリンター使用
  の提供を申し出てもインク代はかかる)。建築主との交渉時他会議の録音を
  するヴォイスレコーダー(後々言った、言わないなどとの言い争いを防ぐ
  ための証拠記録に必要)、行政機関等への交通費、立て看板、のぼり、
  必要に応じ弁護士費用。

  私たちの会では会費を決めませんでした。世話人会の7人が3千円ずつ拠出、
  計2万1千円で活動したのです。お金がすぐなくなるのは目に見えていまし
  た。まずいことに、その中の一人は、俺はヴォランティアでやっている。
  自分の発言が重視されるのは当然、と考え、無茶な発言をしだしたのです。
  又或る人は、私はプリンターを提供している、それ以上会の広報等やって
  いられない、活動状況を知りたければ聞きに来い、という態度になって
  いったのです。自分だけが金銭、労力負担を強いられていると考えた結果
  です。
  私も何度か自費で会場費の負担をしたり、市役所へ出かけたり、コピー費用
  削減のためのプリンターを購入したりしました。
  住民の方々は、決して悪意ではないのですが、活動にお金がかかるという
  ことに気がつきません。上記のような費用がかかることを説明し、会費を
  納めるよう協力をお願いしましょう。

〇 反対する会ができ、反対する内容が決まったら、それをもって建築主と
  交渉をします。交渉に当たる人は、会員数が少ない場合は全員、多い場合は
  世話人会となるでしょう。
  交渉に当たっては、住民集会で決めたことに反する発言をしては絶対にいけ
  ません。住民集会や世話人会の中で賛成、反対の意見を戦わせることは
  差し支えありません。それが民主的です。強調したいのは、建築主との
  交渉の場では、交渉担当者が全員一丸となって会での決定事項を主張しな
  くてはいけない、ということです。
  私たちの場合、別項「政治家にだまされた」で述べるように、政治家Sが、
  決定事項を無視し「マンション建設に反対しない」と建築主に発言したことが
  会の分裂、崩壊につながりました。是非気をつけてください。






















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