マンション建設反対運動をする方々へ - 失敗の経験をお話します

マンション建設反対運動をする方々へ、私の体験した失敗談をご披露いたします。

3. 政治家にだまされた

2012-01-03 15:13:27 | 日記
マンション建設計画があると教えてくれたのは前市会議員のSでした。彼は歴史
ある左翼政党の党員で、40年間市会議員を勤め、市会議長の経験もあるという
人物です。
住民集会で彼はそれまでに知りえた計画の内容を説明、反対運動への協力を
約束しました。
しかし、この約束は嘘でした。初めの頃こそ彼は市、警察、近隣町内会宛ての
要望書を作成し、それらの場所へ世話人会メンバーを引き連れ、しかるべき人に
紹介をし、要望もしました。
ただ、その要望内容は世話人会の他メンバーが作成したものより曖昧で、訴えに
欠けました。では何故よりよい要望書を選ばなかったのか。
それは、殆どの世話人会メンバーが経験豊富な前市議の要望書案のほうが、
名もない一住民が書くものより、きっとよいものであろうと頭から信じ込んで
しまったからです。
しかし大切なことは「誰が言うのか」ということより「何を言うか」という
ことです。前市議の言うことより他の人が言うことのほうがより住民のためで
あると思えばそれを採用するべきです。

前市議、Sが私たちの会の活動を妨害した手口を以下に書きます。

1. 住民集会への参加を呼びかけるチラシの内容を変更させようとした。
  私は広報担当としてまず近隣住民の方へ住民集会への参加を呼びかける
  チラシを作成しました。チラシには住民集会の開催日時、場所に加え、
  マンションが建設されれば住民は騒音、振動、粉塵その他に悩まされる心配が
  ある、と書きました。
  Sは、「騒音、振動等の心配がある」という部分は不要だから削除しろと
  言いました。そんなことを書かなくとも住民は知っているから、というの
  です。
  私は、どんな被害が予想されるのか気がつかない人もいる。私自身、実際に
  マンション建設という事態が現実問題として身近に起きるまで予測される
  被害を深く考えることはなかった。集会の日時、場所だけを書くなら2,3行で
  済んでしまう。紙幅に余裕があるのだからこれを書くことは差し支えない
  だけでなく、必要なことだ、と言って抵抗しました。
  Sは執拗に削除を求めましたが、私は応じませんでした。

2. 会長を洗脳
  Sは、永年彼を支持してきた私を意のままに動かせないと知ると、ほこさきを
  私たちの会の会長Aに向けました。Aは定年退職した元高校教師で、穏やかな
  人柄ですが、私たち同様この種の反対運動には全く無知の人でした。
  Sは連日のようにA宅を訪れ、Aを説得しました。後に私がAから聞いたことに
  よると、Aは完全にSにマインド・コントロールされた、と言っています。以後
  AはSの言いなりになります。
 
3. 車両制限令5条の例外規定を教えなかった。
  Sは、世話人会で、市はマンション建設を認めている。まともに反対しても
  ダメだから、車両制限令5条を適用させることにより、建設を阻止しようと
  提案しました。
  車両制限令5条というのは、簡単に言うと、道幅により通行できる車両の大きさ
  (車幅等)が制限される、という政令です。
  私たちの場合、建設予定地に車両が通行できる道路は1本しかなく、Sによる
  と、その道で最も狭いところは5.02m幅で、車幅2.49mの10t車、2.22mの4t
  車は通行不可だというのです(注 市によると、制限令5条を適用した場合、
  この道路を通行できる車両の最大幅は1.705m)。
  世話人会はこの話に乗りました。それが可能なら建設資材の大型車による搬入
  は出来なくなります。小型車での搬入は使用台数が増え、コスト高になるから
  建築主も建設をためらうであろう、と考えたのです。
  しかし、私は変だな、と思いました。市が建設を許可しているなら、当然建設
  が出来るような状態にした上で許可を出しているはずだ、と考えたのです。
  私は車両制限令を調べました。そして5条には例外規定があることを見つけ
  ました。
  それが7条、12条でした。これらを適用されるとと、5条で通行不可とされる
  大型車両であっても通行可能になります。私は、それら例外規定があることを
  会長に話しました。それを会長から聞いたSは後に驚くべき提案をしますが、
  それは後述します。
  注。国道は国、県道は県、市道は市が車両制限令を適用するか否かの判断を
  します。制限令5条の条文は分かりにくいので、ある道路にどういう車両が通行
  可かどうかについては、担当行政機関に問い合わせて下さい。意外に簡単に
  教えてくれます。興味のある方は車両制限令を一覧下さい。インターネットで調べ
  られます。

4. 計画説明会の開催を遅らせた。
  Sは建築主が開催を求める住民に対する建設計画の説明会を一貫して遅らせる
  よう、A会長を通して、世話人会に働きかけました(建築主は10月頃の開催を
  求めましたが、実現したのは翌年の2月中旬)。遅らせる理由は、建設を請け
  負う工事会社が決まっていない段階で計画説明会を開いても無意味である、
  というものでした。
  私たち世話人会メンバーは、そんなものかな、と思う程度で、Sの言葉を信じ
  ていたのです。しかし、Sは、上述の理由だけでは長い間計画説明会開催を
  遅らせることは出来ないと考えたのか、世話人会内で車両制限令5条の勉強会を
  開いた後説明会を開こうと提案しました。世話人会はそれを了承、11月に勉強
  会を行いました。
  勉強会では皆はただ聞くだけで、知った内容を形にし、市へ要望するなどと
  いう採決をしませんでした。私自身そうすべきだと考え付かなかったので他人
  のことを言えないのですが、誰かがそのことに気がついてくれればよかったと
  後で残念に思いました。
  勉強会終了後もSは説明会開催を遅らせようとしました。Sの意向を受け、更に
  開催延期を告げてきたA会長に、私は、約束が違うと食い下がりました。Aは、
  言うことを聞け、と私に迫りました。押し問答の末、私はAに、世話人会メン
  バーを辞めると言いました。理由は、世話人会での取り決めをSの一存で変える
  のは独裁であり、認められない。住民も建設計画の詳細を知りたいはず、と
  いうものです(私は広報担当として世話人会で討議されている内容を出来る
  限り住民に会報で知らせようと企画していたのですが、世話人会メンバーを
  辞任することによりそれができなくなりました)。
  何故Sは計画説明会を遅らせたのか。私は、遅らせている間に建築主に工事会社
  を決定させようと企んだのだと思っています。そうなれば建築主は後に引け
  ず、建設実施は既定事実となります。

5. 計画説明会で「建設には反対しない」と断言
  Sの妨害は続きました。何時までも計画説明会を開けないことに痺れを切らした
  建築主は1月末の説明会開催を決定しました。Sは、私たちの会の同意を得てな
  いと言う理由で開催に反対、会長を通し、説明会に欠席するよう住民に指示し
  ました。何も知らない住民はその指示に従ったのです。
  私は、建築主が、住民不参加のまま計画説明会は終了、と市に報告することを
  恐れ、そうはさせまいと単身出席しました。住民の参加がなければ、市は、
  住民に建設反対の意思表示なく説明会は終了と判断し、建設着手OKのゴー・サインを
  出すのではないか、と思ったのです。
  この説明会には、Sの意を受けた町会長も出席、二人で改めて説明会を開く
  よう求めました(この点については図らずも私とSの意思は一致したのです)。
  2月中旬改めて説明会が開かれました。驚くべきことにSはこの席上、住民総会
  で建設反対と決まっていたにも拘らず、建設には反対しない、と建築主側に
  断言したのです。私はあっけにとられましたが、その場でSの発言を否定するの
  は、会内の内輪もめを建築主側にさらけ出すもの、と考え黙っていました。
  この説明会における住民の発言はばらばらで、様々な事柄に及び、建築主は
  その対応に追われました。その結果、7時に始まった説明会でしたが、実際の
  計画に関する説明は9時半過ぎに始まり、終わったのは10時半近く、説明終了
  5分後建築主側は一方的に閉会を宣言をしたのです。説明への質問時間は全く
  とれませんでした。
  私たちの失敗は、計画説明会の前に住民集会を開き、説明会に出席した際には
  全員揃って、建設反対の声を上げるように、また説明会は1回でなく、2回、
  3回と開くよう建築主に要望してくれという趣旨を周知徹底しておかなかった、
  ということです。

6. 約束を破った。
  ある住民集会終了後私はSの地盤後継者で、現職市議であるTをつかまえ、Sの
  独断専行を抑えるよう訴えました。そこへSが割り込んできました。私はSの
  「建設に反対しない」という発言につき、それでも建設を阻止できるのか、
  できるというなら、そのことを保証しろ、できなかったら責任を取れ、とSに
  詰め寄りました。Sは、建設阻止を保証する、責任も取る、と明言しました。
  その約束について私はTに証人になれ、と求めました。Tは承知しました。
  後日会長宅で、会長、副会長、S、私の4者で話しをしている席上、私はSが
  前述の約束をしている、と話すと、Sは、そんな約束はしていない。録音した
  証拠でもあるなら出せ、と開き直りました。私は呆れて、誰が録音機など
  持って一々会話を録音などするものか。あなたは、ここにいる二人に嘘をつく
  ことはできても、自分の心に嘘はつけないし、私はあなたが嘘つきだと知って
  いる、と怒鳴りました。彼は黙り込んでしまい、会長、副会長は顔をそむけ
  ました。この時私は、Sは証人になると約束した若い後継者であるT市議(当時
  29歳)も抱き込んだな、と悟りました。政治家は嘘をつくということを実感
  した瞬間でした。

7. 大型車両を工事に使用せよ、という要求書を建築主宛てに出させた。
  ある住民集会でのことです。世話人会が、小中学生の登下校時を除き、大型
  車両を使用し工事を行え、という趣旨の要求書を建築主に出す、という
  提案を出してきました。
  私はビックリしました。建築主に大型車両の使用を止めさせることで建設を
  阻止をしようと言っていたSがその主張と全く反対の提案を世話人会にさせた
  からです。これでは「マンション建設に賛成」と言っているのと全く変わりはあり
  ません。私の「反対」する声に応じ、この提案には世話人会メンバーを除く住民
  全員が反対しました。

8. 最高決定機関は住民集会ではなく世話人会である、と発言。
  上述7で、住民全員が世話人会提案に反対したことに対し、Sは、最高決定機関
  は住民集会ではなく、会費を払っている世話人会にあると主張し、提案を押し
  通そうとしました。
  私はSに、会費はいくらか。誰が払っているのか、と質問しました。Sは答え
  られず、黙り込んでしまいました。というのも、会費を払った人は、世話人会
  発足当時の7人だけであり、それも1回限り、各3千円だけで、Sは払っていない
  のです。この件につき世話人会メンバーも沈黙、議長はこの件について採択
  することなく、会は何となく閉会されてしまいました。
  住民全体が反対したことを会の決定事項とせず放置することなど許されないこ
  とです。それでは住民集会を開いた意味がありません。
  何らかの会を開いたら、必ず採決をしましょう。採決は、賛成、反対、保留の
  どれかです。賛成多数の場合はその決議を実行に移さねばなりません。保留
  事項は次回以降に取り上げることが必要です。

9. 立て看板の設置、署名運動に反対した。
  世話人会で、あるメンバーが、建設反対の看板を立てよう。そのために木製
  看板を二枚用意してある、と提案しました。Sは、周辺地主が反対するから
  ダメだ、と拒否しました。この一言で世話人会メンバーは全員沈黙してしまい
  ました。メンバーの中に借地の人がいたせいかもしれません。町会長は大地主
  です。別の機会に町会長に立て看板設置についてどう思うか、とたずねたら、
  彼は、いいんじゃない、と答えました。それを聞いたSは、あんたがそういう
  なら、立ててもいいだろう、と渋々看板設置に同意しました。
  Sが多くの住民の意思を尊重せず、少数地主の意向を汲もうとしていることの
  現われです。
  付言しますと、私は、Sの地盤後継者であるT市議にSの横暴な行為をやめさせる
  よう党幹部と相談してくれと頼んでいます。T市議は「私も困っている」と
  述べただけで、何かをしてくれたのかどうか何の連絡もくれません。それどこ
  ろか、私たちの集会でそれとなくSを支持するような発言をします。これが歴史
  ある左翼政党のある市における実態です。
  
  当初Sは、建設反対の署名は、近隣3町内会に声をかければ簡単に何千と集め
  られる、と豪語していました。しかし以後ぷっつりと署名運動について口を
  閉じてしまいました。
  ある時世話人会に特別に出席した妻が建設反対の署名を集めよう、と提案しま
  した。Sは賛成しました。ところが世話人会直後何分も経たないうちにSが私に
  電話をかけてきて、妻の署名活動をやめさせてくれというのです。私は呆れて
  何も言わず電話を切りました。妻は一人で100名近い署名を集め、私はそれに
  建設反対の趣旨説明をつけ、市長宛に提出しました。

10. 会長を脅し、殴り合い寸前に。
  SとA会長が殴りあいをしそうになったが止められた、という話を聞きました。
  私は会長に真偽を訊ねました。会長は、最近記憶にない事があった。市の部長
  と話をした時のことを全く覚えていないのだ。部長に確かめたところ記録を
  示され、事実である、と言われた。記憶に自信をなくした会長は、その時同席
  していたSに、その事実を妻には話さないでくれ、と頼んだのだそうです。
  ところが、Sの言うことを聞かなくなった会長にSは、記憶が衰えていることを
  妻にバラすぞ、と脅され、カッとなって、殴ろうとした、と言うのです。
  このようなSの行為をあなたはどう考えますか?

  「Y(筆者)の言うことなど聞くな」というSの怒鳴り声がA会長宅から聞こえて
  きたことがあります。会長宅は私の家の隣で、大声はよく聞こえます。
  私はすぐ会長宅へ行き、会長、副会長とSがいる所へ割って入りました。
  そして私とSの言い合いになりました。
  この頃会長、副会長ともSの言いなりになるのは住民の意に反するもので、
  よくないと思い始めていたのです。
  私はそのように思い始めた会長を援護するために話に割り込んだのです。
  ところが驚いたことに、会長、副会長は黙ったまま話を私にまかせてしまった
  のです。私は二人が私と協同してSに当たってくれると期待していたですが
  その期待は裏切られました。声を揃えれば会の方向を住民の望むものへと変え
  られる機会であったのに、と残念でなりませんでした。
  
11. 俺は金をもらっていない、と発言
  3,4人の世話人と話し合っていたときのことです。Sが突然「俺は誰からも金を
  もらっていない」と発言しました。座はしらけました。
  度重なるSの住民全体の意向に反する行為に、誰か(地主か建築主?)から金を
  もらっているのではないか、という噂は流れていました。しかしSの面前で
  そのことを言うものは一人もいませんでした。
  Sの突然の発言を聞いたその場の人たちは、やはりSは自分の行為が住民の
  利益を無視するものであると気づいているのだ、と感じたのです。

上記以外にもSの妨害行為は多々ありますが、長くなるのでとりあえず終了します。

以上述べてきたような事態に直面した場合どうしたらよいでしょうか。
知名度の高い地元政治家には住民全てが声を揃えて反対と言わなければ対抗でき
ません。私が非常に残念だと思ったことは、世話人を除く殆どの住民の方々が私の
主張を支持していながら、それを声に出して言ってくれなかったことです。
その結果表面上SとSが所属する党支持者及び世話人対私一人の対立という形になっ
てしまったのです。
政治家は怖くありません。政治家が怖がるのは選挙時の票です。おかしいと思った
ことには、相手が誰であろうと、勇気を持ってハッキリ反対することが肝要です。
その為には広報活動をシッカリ行い、会員に現状を絶えず知ってもらう必要があり
ます。
政治家の協力を仰ぎたいと考えたら、複数の党に頼むのもよいでしょう。互いに
牽制します。会員の数が多ければ、頼まれた議員も力を入れて協力します。選挙の
時の票が気になるからです。私たちはそこまで気が回りませんでした。

私は、要請に応じないS所属の党市議団に見切りをつけ、本部委員長に事実を列挙し
た手紙で、妨害をやめさせてくれ、と頼みました。党本部からは事実を調査すると
の回答が来ました。約一年後、県の党政策委員会責任者が、それから更に二ヶ月ほ
ど後にT市議が私宅へ謝罪に訪れました。しかし謝罪だけでは何の役にも立ちませ
ん。工事は進められたのです。S本人からの謝罪はありませんでした。

会長、副会長に何度となく世話人会に戻ってくれと要請されましたが私は応じませ
んでした。理由は、二人が会員である住民の要請に耳を貸さず、Sが支配する世話人
会での独裁をやめさせるよう努めるという意思表示をしなかったからです。

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