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鳥取・琴浦町・梅田萱峯墳丘墓 現地説明会開催予定

2008年06月22日 | Weblog
 鳥取県埋蔵文化財センターは、平成19年度から発掘調査を行っている梅田萱峯(うめだかやうね)墳丘墓の現地説明会を開催することを発表している。
 日時:平成20年6月28日(土) 午後1時30分から3時まで ※小雨決行
 場所:梅田萱峯遺跡(東伯郡琴浦町大字梅田・西伯郡大山町八重)
 その他:出土品の展示もあわせて行う

 昨年10月5日鳥取県埋蔵文化財センターは、梅田萱峯遺跡で、埋葬部(主体部)を四本柱で囲んだ墓上祭祀施設のある弥生墳丘墓を確認したことを発表した。年代は約2千年前の弥生時代中期後半。
 同様の祭祀施設を持つ弥生墳丘墓は、西谷3号墳(出雲市、約千八百年前、弥生時代後期後半)と、平原1号墓(福岡県、弥生時代終末、約千七百年前)。梅田萱峯遺跡が三例目で一番古い。
 墳丘墓は南北11m、東西8m、最大高0.6mの方形で、地山を削平した後、約40cmの高さに盛土。周辺に1-3段の石を張り付け、東辺と西辺の中央部には長さ1.5m、幅40cmの張り出し部がある。
 棺があったとみられる付近を囲うように、直径20cmの4本の柱を南北2・1m、東西2・8mの間隔で建てた跡(直径約80cm、深さ約80cm)も見つかった。

 今回の現地説明会の開催の名称は遺跡でなく、墳丘墓となっており、墳丘墓に焦点を絞ったものらしい。
 特に、墓穴のまわりを柱穴が囲んでいる特徴的な墳丘墓とした上で、今年度は、さらに詳しい調査を行い、人を埋葬した棺の様子が分かるなど新たな成果がありましたと記している。
[参考:鳥取県埋蔵文化財センター]

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