安倍イズムを継承する菅キャビネットの課題とは何だろうか?
第1は、コロナ対策であろう。
第2は、停滞している経済の打開であろう。
第3は、世界の平和の実現は、オリンピックであろう。
日本に最大に影響を与えるアメリカ大統領選が11月にある。日本は、直視しながら、わが国の未来を問う総選挙が12月に始まるだろう。バッハオリンピックは、日本での開催を難局を乗り越え、実行するように進言を明かにした。
菅キャビネットは、安倍イズムの枠をまず超えないだろうから、国民の思考はその枠を超えることを期待していない。憲法改正、隣国韓国との軋轢の溶解、中国と台湾の国家的干渉が果たして可能なのかどうか。強い日本の外交が待たれるのは言うまでもない。コロナ対策の失敗は、許されない。東京オリンピックの開催ができないからだ。これは、国威の問題であろう。
経済の立て直しを急がねばならない。経済対策は、直接に国民の生活に関りがあるからだ。連鎖的な企業の破たんをできる限り最小限に抑え、コロナ以前に戻さねば、政治の空白を埋めるのは、極めて困難である。
菅キャビネットの最初の難問は、アメリカ大統領選でトランプ氏が落選した場合である。トランプ氏続投で決定すれば、安倍イズムの力があるので、東アジアの外交は大きく変わらず、取り組み安いであろう。しかし、バイデン氏が大統領選を制すると、外交は大きく変わるので、今からシュミレーションをしておくべきであろう。もっと国民の代弁者である国会議員は、日本の未来を最大のアジェンダとして、議論沸騰するレベルに達してもらいたい。
論説委員 古賀剛大