Sleeping in the fields of gold

小麦畑で眠りたい

ちょうきつっぁん。

2015-05-18 | Weblog

以下、withnewsより転載。

***


車谷長吉さん死去 味のある人生相談 「女生徒が恋しい」←「仕事も家庭も失えばいいんです」


 直木賞作家の車谷長吉(くるまたに・ちょうきつ)さんが、亡くなりました。69歳でした。車谷さんは、朝日新聞で連載した「悩みのるつぼ」でのユニークな回答で、たびたび話題になりました。「教え子の女子に没入しています」との相談には「破綻して、職業も名誉も家庭も失ってみたら」と回答。単なる人生相談にとどまらない、人間の心の奥底をのぞかせる言葉を残しました。


健康な人に嫉妬してしまいます
 「虚弱体質で、物心ついたころから大変苦労してきました」という女性の質問。健康な人に対して「嫉妬心を抑えることのできない自分が嫌でたまりません」と訴えました。

 それに対して車谷さんは「人の本質は孤独です。他人と自分を比較することには、価値はありません」と回答。「世の大部分の人は、比較しながら生きています。『愚か』です。明治以来、文部省がそういう教育をしてきたのです」と、他人と比較することが無意味であることを指摘しました。

 解決方法として提示したのは、孤独になることでした。「不幸な人はしばしば、他人から思いやってもらうことを願いますが、その願いはほとんどの場合、かなえられません。ひとりぼっち(孤独)を決意する以外に、救いの道はありません」

口汚い妻にうんざりです
 口論の絶えない妻との関係に悩む男性から「このような妻とはどのように婚姻を続けていけばいいのでしょうか」との切実な訴えが届きました。

 車谷さんは「人の持って生まれてきた性格は変えられません」としたうえで、「私は離婚なさっても、かまわないと思います」と回答。さらに、離婚を前提に「奈良盆地を歩かれるとよいと思います。法隆寺のようなお寺だけでなく、田んぼの畦(あぜ)道で休憩したり、おにぎりを食べたりなさると楽しいですよ」と、アドバイスしました。

教え子の女生徒が恋しいんです
 「自分でもコントロールできなくなるほど没入してしまう女子生徒が出現する」という質問者。「教育者としてダメだと思いますが、情動を抑えられません」と訴えました。

 質問自体、論議を呼びそうな内容ですが、車谷さんの答えはさらに過激です。「あなたの場合、まだ人生が始まっていないのです」と、ばっさり。「破綻して、職業も名誉も家庭も失った時、はじめて人間とは何かということが見えるのです。あなたは高校の教師だそうですが、好きになった女生徒と出来てしまえば、それでよいのです」と、なんと教え子との関係を発展させることをすすめてしまいます。

 そして、こう結びました。「阿呆になることが一番よいのです。あなたは小利口な人です」


***

長吉さんの、こういうところ↑が好きなんです(笑)。
ネガティブも極めれば、ポジティブ?それはまるで「内の内は、外」みたいな原理だねw。「小胞体」みたいw。

言うに事欠いて「奈良盆地」って…(笑)。いや、確かにのんびりと癒されるような気もするけれど。
橘寺、アテクシ結構すきです。橘紋が好き♪

無頼派の稀有な才能。
好き放題、生きましたね。苦悩は尽きねども。
充実した一生だったのではないかと思います。
あなたにしか書けない作品を残してくださって、ありがとうございました。(超ヘビーだけど)

ご冥福をお祈り致します。


どうか天国でも、好き勝手やってください。




コメント (4)
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再会

2015-05-18 | Weblog

おや?
ストレッチ教室に行って、廊下を歩いていると見知った顔がある。

以前、この教室に通っていらした松子さんだ。

「あれ~~?お久しぶりです♪復活ですか?」
「そうなのよぅ。また始めることにしたんです」

軽く立ち話をすると、お休みされていた間、お父様が倒れて入院されたり、次にはご自身が頸椎を痛めたりとなかなか大変な日々だったようである。このストレッチ教室は基本的に主婦の方が多いので、年齢的にも介護率が非常に高い。退会される理由も、自身の怠惰というよりは「家庭の事情」によるところが大きいと思う。「女性性」ってつくづく不自由な性だよな。介護の息抜きにいらしている方も多い。その気持ちは、よく分かる。自分の時間を持てたり、少し汗をかいてリフレッシュすることって、本当に大切なんだよ。「狂わない」ために。

久しぶりの顔なじみの参加に先生も喜びの声をあげ、他のメンバーも「わぁ、久しぶり♪」と。

なんだかねぇ。些細なことだけれどこういうの、嬉しいもんです。
私も続けて2-3年経っているけれど、教室の皆さんとは挨拶ぐらいはしてもお名前もうろ覚えだし、住んでいるところも知らないような関係。
ただ週に一度顔を合わせて、軽く雑談をする程度で、深く込み入った話をするものでもない。
時々介護の愚痴などを皆で聞いて「うん、うん、大変ですよねぇ」と着替えながら頷く程度。
それでも気晴らしになるんだということを、私はよく知っている。

久しぶりのレッスン。
松子さんは途中で「身体がミシミシする」と言って、笑いながら泣いていた(笑)。
「痛くて泣いているんじゃないですよ?」

なんで泣いてるんだよぅって思うけれど、このレッスンでは結構あること。
血流も良くなるし、かなり副交感神経が刺激されてリラックスもするので。
ましてや心理的に疲れていたりすると、色々ぐちゃぐちゃの頭の中のストレスから解放されて、笑いたいような泣きたいような気持になっちゃうんだろうな。

美しい先生は笑いながら「大丈夫ですよ」って穏やかに見守っていたし。
私も松子さんが向かい側で笑い泣きしているのを見て、思わず泣きたいような気持になった。

やだねぇ、年取ると。
涙腺弱くて(笑)。

やぁ、でも久しぶりにお顔が拝見できて嬉しかったな。
松子さんはちょっと落ち着きがなくて、よくしゃべる人なんだけれど。同時にとても愛らしい人。


お帰りなさい♪


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