広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

公演名(地方劇団):広くてすてきな宇宙じゃないか

2005年05月22日 | 観劇レビュー
日時・会場:
 2005. 5. 21 13:00 南区民文化センター2Fスタジオ
作・演出:
 成井豊・益田幸代
感想:
 ご存じキャラメルボックス成井豊作品ですね。
ハーフタイムシアターでしたかショートショートの芝居です。
う~ん、なんといいますか。
おもしろいことはおもしろかったのですが
嘘を嘘に見えちゃうっていう芝居は問題かと。
もちろんお芝居のお話ってのは夢物語かや嘘のお話です。
でも嘘でも舞台だから芝居だから信じられる!っていう部分が
舞台では必要な第一要素でありその部分が
演出なのか演者なのか知りませんが弱いと感じました。
発声も良く演技自体もがんばってました。
でも、舞台前半にある舞台展開のダンスあれはちょっと・・・。
舞台はちょっと狭く使い切れていなかった感が漂う。
また、舞台セットは白を基調としてありましたが、
かえって色がないっていう方が無理があるのかなぁなんて思いました。
白にしてしまうとすべての場面に適応できると思われがちですが
逆に人間が浮き上がり演技力が要求される上
照明などの色数や複雑な切り替えが期待できない場合
意味がなくなるどころかマイナスイメージがついてしまいます。
後は衣装でしょうか。
どうしても自前の持ち出しになってしまうため難しいと思うのですが
舞台に普通の服装を持ち込むとどうしても地味になってしまいます。
どうせならばもっとエキセントリックで過激な方が良かったかと。
芝居は日常であり非日常の場所です。
最初は不自然でも芝居に引き込めば問題なくなるのですから。
舞台の上は嘘だらけなのです。
その嘘にリアリティを持たせるのは演出家の役割です。
最後に何度か台詞でかんでたのが残念でした。