広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

公演名:時局講演会

2004年10月19日 | 観劇レビュー
日時・会場:
 2004.10.19 19:00 郵便貯金ホール
作・演出:
 鳥肌実
出演:
 鳥肌実
感想:
 これは、芝居ではありません。舞台でもありません。単なる芸人のお笑いライブですので、純粋に芝居のレビューのみ希望の方は飛ばしちゃってください。
客入りは2階席は使用せず1階席で6割って感じ。毎回少なくなっているというけど間違いなく事実。そして、当初の客層からはさま変わりしてきている。ほんとビジュアル系頭悪そうな人々は影を潜め、ある意味独特の雰囲気を持った人ばかりとなっている。ヤンキーでもなくインテリでもないアングラでもないオタクでもないというなんとも微妙な人々。社会に不満はあるが持ち前の適応能力で安穏と過ごし、腹の中にはどす黒いドロドロとしたものは隠しきれない連中?本当の意味の獅子身中の虫である。暗転、そして、音の割れたスピーカーでオープニングミュージックが流れ出す。うるさ過ぎ、耳が痛くなる。なんとまぁ暗黒と大音量というのは魂を揺さぶれられることか。まさに、鳥肌実でございます。アサヒビールのケースに乗り、マイク一本で勝負でございます。背にはでっかい日の丸を背負っておるのでございます。マイクに近すぎで音量過多。しかし、さすがはエンターテナー、気づかれないように音量を自らの立ち位置で調整する。しかし、相変わらずのトンデモ説法である。基本ネタである創価学会批判。最初から池田大作先生を愚弄しまくり、油狸あつかい。今回のつかみの段階でやられてしまい、なぜか笑いのつぼにはまる。ケラケラケラ、やばいよぉ~、おなか痛いよぉ~。話がすりかわっていくようぉ~。内容がまったくないようぉ~。と言葉遊びの連発。これは笑うしかないしょ。しかめっ面して聞いててもつまんないし。そして、東南アジア問題を切る。切り口はむちゃくちゃだけど。なべつね、細木数子、辻本清子と時事ネタを織り交ぜ展開。鳥肌実って、芸人だなって思います。ぱっと見、逝っちゃってるように思えるがちゃんと計算された芸風なんですね。動き、しゃべり、話題とちゃんと演出があり、展開は速いが、わかりずらさはない。鳥肌実自体が天然なのか、養殖なのかはあくまでも知りませんが。今回は1時間半ほどの公演でした。若干短かったかな?後は話の内容が徐々にレベル下がってる?面白かったけどスパイスが足りなかった。もうひとつ愚見を言わせてもらうと、時々飛び出すシモネタを引きずる必要はない。さらっと流せばよいものを自ら食いつくためテンポが悪くなる。そこが毎回気になる。後エンディングもね。いつも尻切れトンボ。いいまとめ方を考えよう。しかし、鳥肌実、嫌いな人は嫌いだろうなぁ。内容は下ネタ、差別発言など盛りだくさんだし。エンターテイメントとして、どうなのかはわかりません。弱者いじめなら問題あるが、相手は弱者のふりはしてるけど、力持ってる相手だから良いかということで。これも問題発言か・・・。聞かなかったことにして!!