第九合唱団2016

上尾市・桶川市・鴻巣市を中心に近隣市町村からあつまった約130名の第九合唱団の結団式から本公演までの道のりをつづります。

第12回練習

2007年11月18日 | 2007年公演

2007年11月18日(日)午前10時から午後1時まで、ショーサンホールにて第九合唱団の第12回全体練習がおこなわれました。

この日は上尾シティマラソンの開催のため、交通規制がありました。規制にひっかかった方は1時間もあちこちを迂回しながら練習会場までいらしたそうです。

10:00 発声練習
10:30 団員への諸連絡
10:35 「第九」 第237小節「Allegro assai」~
11:40 休憩(10分間)
11:50 「第九」 第651小節~
12:35 「きよしこの夜」
12:40 パート練習(アルト)

11月25日(日)第14回全体練習は、いろいろな締切がかさなっている日です。

1.チケット精算
2.身長調べ
3.プログラム広告

みなさまのご協力をお願いいたします。

「第九」は全体をとおした練習になりました。
暗譜のために、部分的に楽譜をはずして歌ってみるようお話がありました。また本番を指揮する秋山和慶先生がどのように振っても、その棒についてゆけるよう、いろいろなヴァージョンで歌いわけるといった練習もはじまりました。

第329小節、フェルマータでいったん音楽が停止する「ふォーる・ゴッt」では、しだいに遅めながらじゅうぶんに間をためて「ゴッt」に入る場合と、あまりゆっくりせずにストレートに「ゴッt」に入る場合を歌いわけました。

秋山先生は前回の第九演奏会であまり全体のテンポを動かさず、一貫したながれをつくりだそうと意図して「ふォーる・ゴッt」の前で「ため」をつくりませんでした。しかし今回はどうなるかわかりません。前回以前のようにためて、ためて「ゴッt」となるか、さらりと「ゴッt」となるか、そのときにならないとわかりませんし、リハーサル、ゲネプロ、本番でそれぞれちがうかもしれません。

指揮者の意図する音楽にあわせて歌う場合、大事なことは合唱団員が個々に勝手に歌いかたを決めてかからないということです。「ふォーる・ゴッt」の前の「ため」は定番の歌いかたでもあるので、今回もそうだろうとひとり決めせず、指揮者の棒をよく見てついてゆきましょう!

棒のスピードといっしょにブレスをすると、かならず指揮者の意図したような音楽で演奏できると思います。

すこし前にもどり、第257小節リハーサル番号「D」から。
拍子は4分の4拍子ですが、あたかも2拍子のように振ります。日本語の訳語では「強拍」と「弱拍」となりますが、これは誤解をまねく訳語だと高杉直樹先生がいいました。もとの言葉は「ダウンビート」、「アップビート」といって強い、弱いということを本来的には意味していないのです。「強・弱」というよりも「下・上」の規則的な拍の交替が繰りかえしが2拍子らしさを生みだします。下拍ではある種の重さを、上拍では軽さを意識して歌います。

すると「ダィネ・ツァゥべる」からはじまる節が、ずいぶん軽く歌えることと思います。一生懸命にすべての言葉を歌おうとがんばると、上拍(アップビート)のない鈍重な音楽になってしまいます。

第284小節のバスが飛びだしてくる「Ja ヤー」は上出来。むしろ他3パートの「Ja」が弱よわしいので、しっかり出てください。

第313小節リハーサル番号「G」からは、2音間のスラーのリズムを意識すること。朗ろうと歌えるリズム感ではありません。ソプラノ、テノールは心して歌いこまないことです。軽くはねあげるようなリズムを感じてください。

第331小節「Alla Marcia」、男声合唱による行進曲では、テノールのソリスト(隊長)にひきいられた男声合唱団(兵隊)が勇ましく唱和します。街路には手を振る恋人や家族。晴ればれしい舞台です。そうしたイメージをふくらませて、立派に歌います。

行進曲の出だしは、合唱団全員が直前の「ふォーる・ゴッt」の緊張感を維持して、身動きをしないこと。リラックスしてよいのは、第343小節で行進曲の最初のメロディが登場したあとです。そこまではホッと気持ちをといたり、体を動かしたりしないようにします。

第543小節リハーサル番号「M」はこれまでなんども話が出ていますが、最初から全力疾走しないこと。「ダィネ・ツァゥべる」が繰りかえされる2回がさらに強く出られるよう、1回めはセーブした上でのフォルテ奏だと思ってください。
スフォルツァンドのアタックをわすれないように。

第九合唱団 練習

第595小節「Andante maestoso」第2部の開始。
トロンボーンのソロと足なみをそろえて歌うため、ブレスをふかく、棒の「待ち」に気をつけます。男性は勝手な判断でフレーズを飛びださないこと。

第608小節のソプラノで、「der ganzen Welt!」の「デる」を飛びだしてしまう人がいます。他3声部はソプラノよりもさきに「デる」といいますが、ソプラノはひとつ遅れて「デる」です。直前の休符を待ちきれないのは、その前の「Kuss クス」の言葉をみじかく切りすぎているせいです。音価どおりのばしましょう。そうすると、きちんと休符をおいた上で「デる」が発語できるはずです。

パート別に、第622小節の「muss ムス」についたスフォルツァンドの練習をしました。スフォルツァンドはきわめて意識的にアクセントをおくよう指示する音楽記号です。

ここで強く歌うことはもちろんですが、ただ大きく「ムス」というだけなら、結局のところ全体がフォルテになったこととかわりません。「愛する父(神)が住んでいるにちがいない」という確信をこめた語「ムス」のみを強調するため、3段階の歌いかたをします。

1.強く「ム」と歌う。
2.つぎの瞬間、きゅうに奧にひっこんだように弱める。
3.そのあとクレッシェンドする。

上記はどれも「ムス」の言葉のあいだに起こることですから一瞬の出来事です。特殊な歌いかたですが、練習して身につけてください。このようにすると各パートのアタック感が鮮明に出せるわけです。

第631小節はたびたび約束違反があります! 「イーる・シュトゥるツt・ニーデる」は、4つの部分にわけて歌ってください。
1.イーる
2.シュトゥるツt
3.ニー
4.デる
ここは、シラブルごとにわけて歌う約束でした。

第633~4小節の「ミリオーネン」は休符をともなって区切れるフレーズですが、つぎの「アーネスt」に気持ちをつなげて歌います。そこからひびきがあかるく変化することに気をつけましょう。和音があかるくなり、クレッシェンドします。

「先生、そろそろ休憩を」と声があがりました。
気がつくと、もう11:40になっていました。どうりでくたびれるわけです。ということで10分間休憩しました。

11:50から再開しました。
「第九」の第647小節から入って、二重フーガへつづけます。

コーダのもっともむずかしい難所は、なんといっても「アッレ・メンシェン」のリズムと、その直後の「Poco adagio」でしょう。
「アーレ・メンシェン」ではありません。「アッレ・メンシェン」です。

「Poco adagio」はパート別に練習しました。
1音ずつ強弱がかわります。ピアノ(弱く)になったとき、気持ちまでしぼまないこと。強奏はエネルギーが拡散する様子、弱奏はエネルギーが凝縮する様子をあらわしています。大切なことは音の大小にかかわらず、エネルギーはおなじだということです。弱いエネルギー=弱い音ではありません。ですから弱奏はかなりの緊張感をもって歌わないと、気持ちのゆるんだ音になってしまいます。

第851小節からテンポが速いので、早口ことばをしゃべっているようですが、しゃべりすぎに注意。2分の2拍子のながれにのってください。「下拍・上拍」のながれにのると、しゃかりきになって歌おうとしなくても上手にながれてゆきます。

ここで気づくと、もう12:30を過ぎていました(!)。パート練習と初心者コースの時間に割りこんでいます。
僕は初心者コース(バス)の準備をするため、いそいで西口教室にもどりました。わすれた上着を取りにもどった会場からは、ちょうど「きよしこの夜」が聴こえてきました。

次回の練習は11月23日(金・祝)10:00~13:00、ショーサンホールです。今月末には、たてつづけの全体練習がつづきます。風邪にお気をつけください!

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2 コメント

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教えてください (ドラミちゃん)
2007-11-25 12:49:40
12月23日に上尾文化センターで行われるコンサートチケットは、どこかで購入できますか?
チケットは完売です (高杉康樹)
2007-11-25 22:18:05
To ドラミちゃん様
お問いあわせいただきありがとうございました。誠に申しわけないのですが、公演チケットは完売いたしました。本日11月25日(日)に、第九合唱団の方がたにも完売のアナウンスをいたしました。
もし第九合唱団にお友だちがいらっしゃるようでしたら、そちらのつてからチケットを入手していただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

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