本日Zipperさんの取材があり、九段下に行ってきました。
楽しい取材も終わり、いつものように慣れない写真撮影で笑顔を引きつらせ帰ろうとした時、ふと先日の某新聞で紹介されていた「線香を使い紙を焼いて絵を描く画家」の個展が偶然にも付近の馬喰横山で行われている事を思い出し、ふらりと行ってみることにしました。
馬喰横山から歩いてすぐのフォイルギャラリーという小さなギャラリーには和紙をキャンバスに森をテーマに様々な絵が十点ほど飾られていました。
絵自体はやはり焦がすという手法だけで描いている事もあり、普通の絵とは絵から受ける雰囲気も違い、焦げる色合いも微妙に変えてあったりと焦がして書くなんて奇抜だなあなどと思っていたのですが、たまたまギャラリーに画家の方がおられ色々話を聞くとそんな単純なものではありませんでした。
画家の方は市川孝典さん。13歳のときに単身でアメリカへ行き独学で学んだ方なのですが、その創作方法がすごいんです。
まず過去に自分が印象に残ったシーンが頭の中に突然鮮明に浮かぶらしいのですが、その鮮明に浮かんだシーンをキャンバスの上に頭の中で投影し、投影した映像をそのまま線香でなぞり焼いてゆくというものなのです。
頭の中にそのシーンがはっきりと写真のように葉っぱ一枚まで正確に保存されているということもすごいのですが、その映像をキャンバスに固定できるというのもまたすごい能力です。線香で焼くという表現も奇をてらった訳ではなく頭に浮かんだ映像に一番近い色を出せるのが焦げ目の感じだったとの事。
ギャラリー内にはまったく同じ絵が二点あります。これは一年前に描いたものと、それを忘れ最近再度描いたものなのですが、恐ろしいくらい一緒です。頭に浮かぶイメージが鮮明で正確な証拠です。
今までアートと呼ばれるものは見せ方をどう奇抜にしようかとか、どう人と違う感じにしようかという事に重きを置いている人ばっかりな気がしていました。
しかし市川さんのように純粋に自分の表現したいものを突き詰める事が、結果見ている人の心を揺らすものなのだなあと強く感じたのでした。
以上にまじめになってしまいましたが何がいいたいかというと馬喰横山という駅が関東で一番強そうな感じの駅だねということです。
楽しい取材も終わり、いつものように慣れない写真撮影で笑顔を引きつらせ帰ろうとした時、ふと先日の某新聞で紹介されていた「線香を使い紙を焼いて絵を描く画家」の個展が偶然にも付近の馬喰横山で行われている事を思い出し、ふらりと行ってみることにしました。
馬喰横山から歩いてすぐのフォイルギャラリーという小さなギャラリーには和紙をキャンバスに森をテーマに様々な絵が十点ほど飾られていました。
絵自体はやはり焦がすという手法だけで描いている事もあり、普通の絵とは絵から受ける雰囲気も違い、焦げる色合いも微妙に変えてあったりと焦がして書くなんて奇抜だなあなどと思っていたのですが、たまたまギャラリーに画家の方がおられ色々話を聞くとそんな単純なものではありませんでした。
画家の方は市川孝典さん。13歳のときに単身でアメリカへ行き独学で学んだ方なのですが、その創作方法がすごいんです。
まず過去に自分が印象に残ったシーンが頭の中に突然鮮明に浮かぶらしいのですが、その鮮明に浮かんだシーンをキャンバスの上に頭の中で投影し、投影した映像をそのまま線香でなぞり焼いてゆくというものなのです。
頭の中にそのシーンがはっきりと写真のように葉っぱ一枚まで正確に保存されているということもすごいのですが、その映像をキャンバスに固定できるというのもまたすごい能力です。線香で焼くという表現も奇をてらった訳ではなく頭に浮かんだ映像に一番近い色を出せるのが焦げ目の感じだったとの事。
ギャラリー内にはまったく同じ絵が二点あります。これは一年前に描いたものと、それを忘れ最近再度描いたものなのですが、恐ろしいくらい一緒です。頭に浮かぶイメージが鮮明で正確な証拠です。
今までアートと呼ばれるものは見せ方をどう奇抜にしようかとか、どう人と違う感じにしようかという事に重きを置いている人ばっかりな気がしていました。
しかし市川さんのように純粋に自分の表現したいものを突き詰める事が、結果見ている人の心を揺らすものなのだなあと強く感じたのでした。
以上にまじめになってしまいましたが何がいいたいかというと馬喰横山という駅が関東で一番強そうな感じの駅だねということです。