青い鳥ことり 今日のあしあと

写真で綴る マメルリハの“そら”と 私の日々

自由になった魂

2011-07-31 15:28:15 | 日記

朝3時すぎ、どこか遠くで空気を震わす音が聞こえる。

ハッと気づいて枕の下の携帯を取り出すと、「おじちゃんが急変と病院から連絡がはいった」と

母の細い声。 夫をゆり起して病院へと急いだ。

着いた時にはすでに、伯父の魂は病気の身体から解き放たれていた。

伯父は5歳の時、日本脳炎で下半身がきかない身体になり、それでも不自由に負けず

少年の好奇心を忘れず、外の世界を見つめてきた。

さぞかし自分の足で地面を踏みしめ、大好きな星や鳥を追いかけたかったと思う。

そんな彼を不幸と言う人もいるけれど、私はそうは思いたくない。

彼の心はいつも強く前向きで、精一杯の人生をよく生きた。 周りの支えもりっぱだった。

享年91歳  自由になった魂は、今ごろ大空を駆け巡っているに違いない。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
soraさんのおじさまへの想い、素敵です。 (きいちご)
2011-07-31 15:54:19
soraさんのおじさまへの想い、素敵です。
おじさまは、自由にその足で駆け廻っていらっしゃいますよ!
おじさまの人生をずーと見て来られたんですね・・・
伯父様のご冥福をお祈り申し上げます。 (ぴーたん(・e・))
2011-07-31 21:59:07
伯父様のご冥福をお祈り申し上げます。
soraさんが伯父様を見ていた様に、伯父様も周りの方達を見ていたと思います。
幸や不幸かなんて、たいした問題ではないはずです。
きっと伯父様は今頃、沢山の鳥さんと一緒に楽しく過ごしているかもしれませんね。

私も、そう思う! (ことり)
2011-08-01 20:29:46
私も、そう思う!
私の姉も、輝かしい青春時代のほとんどを病院で過ごし、他人から見たら不自由ばかりの人生だったかもしれない。
でも、いつも楽しんでいたし、いつも前向きだった。そして、私たちにたくさんのことを教えるとう大役を見事に果たした。
伯父様も、まさにそんな人生を全うされた方だと思います。
伯父様、立派な人生を本当にお疲れ様でした、と私もご冥福をお祈りいたします。
皆さま ありがとうございます<(_ _)> (sora)
2011-08-03 20:45:47
皆さま ありがとうございます<(_ _)>

きいちごさん
91歳にして5年しか歩いたことのない足で、
今頃あちこち歩いていると思うんです。
時に反発したこともあったけれど、伯父からはずいぶん
いろんなもの もらったと思っています(*^^)v


ぴーたんさん
ずーっと窓辺から庭にくる鳥をながめていた伯父、
空に昇って、鳥と一緒に飛んでいるかもしれないって思います。
伯父が撮っていた写真を たくさん棺にいれました。


ことりさん
不自由とみえる人は、常人にもっていないものを
確かに持っているように思います。
伯父から学んだこと、これから私の人生に
活かしていきたいなって 思います(^o^)丿

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