札幌北陵高校美術部 2009.4〜2022.3の記録

札幌北陵高校美術部の2009年4月から2022年3月までの記録

【作品アーカイブ】第52回全道美術展出品作品~181112

2018-11-12 22:40:21 | 作品アーカイブ

どうなるかと思った時もあるけど、10点の作品が入選し、全道大会に出品することができました。
それでは1点ずつ紹介していきます。

 


『対峙』:すずめ(2年) *全道優秀作品
かなり早くから準備をした本校必殺の平面作品。
全国へ行きたいって気持ちもびしびし感じていたので、顧問も気づいたところはいろいろ伝えていきましたが、本人にとっては(たぶん)悔しい結果となり、顧問として申し訳ない。
人間の質感、全体的な描き込み、どこへ出しても恥ずかしくない作品になりました。
…が、本人はやっぱり悔しい結果だったと思います。すまぬ。
1つアドバイスをするとしたら、今後は一枚の絵としての最終的な調和を意識して作品に取り組むべきでしょう。
そこを意識したら作品はもっともっと良くなると思います。
おいしいカレーとおいしいご飯を合わせたら、おいしいカレーライスができるかもしれないが
表現はそういうものではない。
すごく描きたい主役とすごく描きたい背景を組み合わせたら、すごい絵になるか
と言えばそういうものではないってことです。
その辺をしっかり意識することは油彩でもデザインでも同じことでしょう。
今後の制作にも活きるところだと思います。

 



『ふりかえると』:反人(3年)  
さて、制作の方はけっこう早めに動いたんだけど、いろいろあって最終的に完成したのは最後でした。
ま、これもハイスクールライフでしょう笑
去年のネギとは違うけど、今年は女の子を見る視線にストーリー性を持たせるというなかなか難しいテーマに挑みました。結果的には成功だったと思います。
この何事においてもトライする!って気持ちを忘れず、受験にも臨んでほしいものです。
英語に関してはかなりの実力の持ち主なんで今後も強気で勝負してほしいものです。
進路でいろいろたいへんな中、部の取りまとめに奔走してくれました。
統率力は歴代の部長でもかなり優秀だったと思います。
お礼に、疲れて美術室に来た時にはコーヒーの一杯でも淹れますよ笑



『ある夏の日の午後に…』:母さん(3年)
去年の線路に続き、寂寥感を含んだ風景を描きました。
モチーフはけっこう早くに決まっていたのですが、トリミングがなかなか難しい感じで。
空の量とか、小さなモノとか。
描くもの描かないものの線引きになかなか苦労した感じはありました。
良かったことは、この絵を見て過去の勤務地を思い出し、声をかけてくれる先生が多かったことです。
この時点でこの絵は良い絵だと言えると思います。
さ、こっからは受験に向けてデッサンデッサン。
強く!取り組んでくれい!



『crawl up』:ジュージツ(3年)
描ける方だし、ペン画には何回も取り組んでいたんだけどイマイチ結果が出ず。
今回はこれまで以上に大胆な動きのある構図で挑戦した結果、無事に入選して顧問も一安心です。
ぱっと見、自分の感情をあまり面に出さない方なので作品もわりかし静かな作品が多かったですが
今回のような動きのある、わりと荒いタッチが本人には合っていたのでしょう。
この点はいつまでも忘れないでほしいものです。
さてジュージツも受験に向けてデッサンが待ってるわけですが、それ以上に面接が問題だと思う笑



『おとずれ』:コレチカリン(2年)
茶道部との掛け持ちで、今年初めて高文連への出品になりましたが見事結果を出しました。
すげー。
美しい模様と、ペンとコピックで描いた丁寧な仕事は賞賛に値しますね。
ただ、スタートの鳥は、ほんとぼんくらな表情でどうしようもない感じだったので
今後はそういうところにもしっかり意識を向けてクールな仕事をしてほしいものです。
さ、次は油彩に初挑戦。
現時点では初心者が陥りがちな塗り絵みたくなってるので
岩教目指すならしっかりがんばっておくれ笑



『寝起き』:キタローコンチネンタル(2年)
昨年に続き「家に持って帰ったけどだいじょうぶなのか」となりましたが、しっかり結果を出しました。
去年の「これ途中じゃね?」感もないし、成長したってことですね笑
かなり細密な描き込みですが、ふくろうの表情も良いし、見る人間に変なプレッシャーを与えない感じが良いと思います。
さ、来年も家に持って帰るのでしょうか。
顧問としてはそっちの方が気がかり笑




『鍾美』:一橋(2年)
モチーフはかなり回数描いてる同級生。本校でもかなりレベルの高い女子です。
人物、番傘の描き込みもしっかりされていて、たいへんスタイリッシュで良い感じがするのですが
構図的に手に大きな量がいったところと、皮膚を描く時に一本調子になっちゃうってことと、服がね。
その辺が大きな障害となったことは否めません。
もともと描ける方だとは思うんだけど、制作への取り組み方に波があるんだよなぁ笑
技術どーこーより、そのへんの意識改革を優先した方が良い作品が生まれるのではないかなと思います。
一度止まって自分を、自分の作品を見る。
人生にとっても美術においてもとても大切なことですよー。



『好きなものより』:100号(1年)
今年度1年唯一の入選作です。
高校入って初めての油彩にしては、とても良い描き込みだったと思います。
人物は! 人物はね笑
すずめのところでも述べましたが、やはり1枚の絵としてどんなところでもしっかりとした描き込みができるよう
さらに精進してほしいところです。
本当に描きたいものを良く見せるためにも
本当に描きたいもの以外をきちんと描くってことはとても大事なことです。
描きすぎるのも良くないけどね。
今後は「視界が狭まらないように仕事に取り組むことが大事」だとだけ言っておきましょう。
がんばってくれ~。



『Eggxtreme』:三成(2年) *全道優秀作品
すずめの作品が「本校必殺の平面作品」だとしたら、三成の作品は「本校必殺の立体作品」でした。
結果として全道優秀作品となり喜んで良いところなんだけど
やっぱ、くやしいよな~笑
常日頃から「北海道でも、こーゆー表現ができるんだ」と「北海道からとんでもないものが来たぞ」と
立体に手を出すならそういう気概を、プライドを持ってやれとは言っているのですが…
ん~、くやしい。
素材はレジン。黄身は紙粘土で。単純な作りではあるんです。
全道大会では講演にいらっしゃった日比野克彦さんに「良くできてる」と講評に取り上げられた作品の1つで喜ばしいことではあるんですが
結果的には「くやしい」の一言。
数年前の凶子のシャドーアートといい、顧問一押しのアヴァンギャルド作品ってあんまりうけないんだよな~笑
ごめんね~。
顧問はもう少し生徒にアカデミックな仕事をさせることにします。
ほんとは嫌だけど。でも悪魔に魂を売らないといけない時もあるよね笑



『瞬間』:ラ・トゥール(2年)
こいつはですね。昨年取り組み姿勢を顧問からも部員たちからも指摘されてのですが
結果として今年も同じ感じでした笑
蛇の胴体なんて「焼く前の手作りちくわ」かよって笑
作品に関しては何故入選したのかが不思議なくらい。
春先、構想を語ってた時はかなりの強気でしたが結果としてギリギリから始めて、2年連続やっつけ仕事笑
でも、入選。
こういうのも「もってる」って言うのかな~。
そろそろおまえ自身のためにも反省した方がいいよ?笑



いかがでしたでしょうか。
入選数的には石狩支部で大谷、厚別に続く3位と
上々と言えば上々の結果ですが
…全道優秀は2点だもんね。
顧問も部員諸君もさらに奮起していかなければならないと
これ書きながら少し憂鬱な気分笑

でもがんばらないとね!
やるぞ!部員諸君!


【美術部】40万円あったらあなたは塾に行きますか、それとも~181112

2018-11-12 20:52:00 | 美術部
今日はスクールアートライブの時にいただいた差し入れを集めました。


こんなに…
本当にたくさんの差し入れをありがとうございました。
いつももらってばっかりで申し訳ありません。
いつまでも広げてるわけにはいかないので箱に。


箱に入れてもすげー量…
本当にありがとうございます。
ちょびちょびいただいていきます笑

ちなみに今日はパー子のお母さんからいただいた
とうまんを開けました。
おいしかったです。
ありがとうございます。
それでは報告です。


40万円あったら塾に行くか永久脱毛するか。

パー子よ、米百俵の精神を忘れるなかれ。

よく考えたら、米百俵って言ってもわからないかー笑