映画『同じ月を見ている』-菩薩のドンちゃん-

初めから終わりまで泣きっぱなしの映画に久々に出会いました。私は、見終わったあと決意しました。精一杯この話のよさを伝えようと・・・。



 上記画像をクリック♪
公式サイトの美しい音楽を聴いてみてください♪

(ストーリーあらすじ)
幼なじみのエミの心臓病を治したい一心で、
医者の道を歩む鉄矢(窪塚洋介)。
恋人同士の二人のもとに、ある知らせが届く。
もう一人の幼なじみのドン(エディソン・チャン)が、
刑務所を脱走したというのだ。
人の心を絵に描き出し、その人を癒してしまう不思議な力を持つドン。
誰よりも純粋な心を持つドンに、
大切なエミ(黒木メイサ)を取られてしまうのではないか・・・。
そんな不安と暗い思い出を抱える鉄矢、
そして二人の間で心が揺らぐエミの前に、ドンが7年ぶりに現れる。

窪塚洋介の映画復帰第一作は、土田世紀の同名コミック。
当初、窪塚の役は原作の主人公・ドンだったが、
本人があえて熊川鉄矢役を希望したことをきっかけに、
映画版では主人公がドンから鉄矢に変更されている。

ドン役を演じたのは、『インファナル・アフェア』
で大ブレイクした香港映画界のスター、エディソン・チャン。
エディソンは台詞が少なく難しいドン役を繊細に演じ、
窪塚に「彼が演じてくれてよかった」と言わしめた。

ヒロインは、05年「あずみ」で明治座史上最年少座長を
務めた黒木メイサ。
純粋だからこそ傷つけ、
また傷つけられてしまった友情を描く、
美しくもせつない作品。

goo映画 同じ月を見ている (2005)より引用




ドンは、自閉症なのか・・・。
それとも知的障害なのか?
小さい時からあまり言葉を話さない。
貧しい暮らし。ぼろぼろの衣服。
それでもいつでも微笑んでいる子供・・・。
(原作では、父からの虐待があるらしい。)
他の子供には、常にバカにされいじめられる。

森の中で心臓病のエミと鉄也、ドンは偶然に出会う。

ドンには人の心が見える特殊能力があり、
絵でそれを表すのだ。
それは、子供の3人が念力ごっことして
ほほえましく絵を描くシーンで現されている。

幼い頃から、死と常に隣りあわせにいるエミを
ドンは絵を描き、常に励ましていく。
ドンの絵は人の優しさや強さを表し、
人を勇気付けるのだ。
鉄也は、エミの心臓を自分で治そうと医師をめざす。

エミへの愛から、ふたりの男は精一杯、
彼女の命をささえようとするのだ。

エミの心はドンに傾き、それに嫉妬する鉄也。

そんな3人が青年になった時、事件は起きる。

山火事がおこり、エミの家は全焼。
ドンの絵を取りに戻ったエミの父が焼死するのだ。
不審人物として警察に捕まるドンは、何も言わずエミに
お辞儀をする。
「人殺し!」
エミの叫び声。
ドンは、刑務所に犯罪者として入所する。



 幼なじみの3人なのに・・・。

7年後、脱走をしたドンは自分の描いた絵を持って
2人に会いに行く・・・。
ドラマは、ここからはじまっていく。

・・・これ以上は、ネタバレなので書けない。
しかし、ドンは人の心が読めるのに、
いっこうに清い気持ちを変えず保ち続ける。
自分の事はまるで考えず、人に与え続けていく。

鉄也が嫉妬ですさんだ気持ちであることも
全てお見通しなのだ。
ドラマの中でかかわっていくヤクザのチンピラの
すさんだ心もドンの無心の優しさに溶けていくのだ。



 ドンが、映画の中で描く絵。

「苦しくないわけではない。
つらくないわけではない。
何も感じないわけではない。
アノ子は、あんなに情熱的で炎のような心を持っている。」


岸田今日子演じる日本画の先生が炎の絵を描くドンを見て言う
言葉にぐっとくる・・・。

人の心が見えるという事は、良い心も悪心も見えるのだ。
裏切りもすべてわかってしまう。
なのに、そういう他人の心の泥に影響されず
常に人に対し、
「何がその人にとってベストか?」
しか、ドンは考えない。
時に自分が犠牲になり、その罪さえ背負う。

悪人が必要な時が、人生にはあるのだ・・・。
わたしにはわかる・・・。
生きるのは、正義やきれいごとばかりではいられないからだ。

自分の責任のない罪を背負うのは、屈辱であり
重荷である。
自分の心の闇がないわけでは決してない・・・。

人間は、誰かを傷つけながら生きていく。
傷つけずにはいられない。
傷つかぬはずがない。
それでも人は生きていく。


(土田世紀「同じ月を見ている」全7巻より)

この映画のポイントは「同じ月を見ている」
月にある・・・。



 画像をクリック♪久保田利伸「君のそばに」試聴をクリック


どこにいても、月は優しくどんな人をも照らすのだ。
自分を省みず、人生の泥をかぶりながら
無私の姿で他人に尽すドンの姿は
私は、まるで菩薩のように見えた・・・。

最後まで息が抜けない。
涙をぬぐうひまがないほど・・・。
驚愕のラストシーンは、見逃せない!!!

同じ月を見ている (2005)予告編映像が見れます♪必見!

映画『同じ月を見ている』公式サイト♪

EXSITE『同じ月を見ている』ブログ

漫画土田世紀『同じ月を見ている』


(追記)実は、私は俳優窪塚洋介のファンなのです。
だから、見に行ったのですが、ドン役のエディソン・チャンも
大好きになりました。

きっと、窪塚ならドン役もこなせたはずです。
でも、この映画は鉄也が主役です。
嫉妬や裏切りに悩み続ける普通の人、鉄也(窪塚)。
その目から見た世界の方がぐっと
共感できる映画になったと思います。

なぜなら、鉄也のような人がこの世界には
圧倒的に多いのですから・・・

コメント ( 10 ) | Trackback ( 2 )
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コメント
 
 
 
ほほぉ~ (otaco)
2005-11-29 09:42:05
今、CMしてますよね。

気になっていたのですが、そういう内容だったのですね。「同じ月を見ている」というタイトルの意味がなんとなくわかるような・・・。



うめももさん、映画好きなの?



この映画機会があったら見たいな。映画館がうちから遠いのよ・・。
 
 
 
みたーいっ!! (momon)
2005-11-29 09:50:20
この映画、気になってましたが・・・

見たい見たい!!!やっぱり!

モモをどちらかにあずけて・・・・・・・



企て中・・・・・・・。

 
 
 
映画大好きです♪ (うめもも@Otacoさんへ)
2005-11-29 16:22:35
この映画は先週見に行ったんだけれど、なんか予想を裏切られたんです

・・・いい方にねっ。

久々に心が震える映画を見ました



なので、「よし、ぜったいブログでかこっ!」と決意したのです。



以前、ヨン様の映画を見に行った時と全く人の入りがちがくて、(入っていなくて)なんかくやしくなってしまった・・・。

窪塚主演だから、彼いろいろあったし、人々の反応は鈍いとは予想していましたが、

あまりにも作品がいいので・・・。

泣きっぱなしだったよ~。

漫画の原作も機会があったら、読んでみたいです。



Otacoさんとこ映画館、遠いのか・・・。

 
 
 
見て~!!momonさん。 (うめもも@momonさんへ)
2005-11-29 16:31:52
まず、原作が物凄くいいみたいです。



で、映画は、キャストがGOODでした。

エディソン・チャン・・・いいなあ。

演技がうまいの・・・



窪塚は、もちろん良かったです。

(演技は天才です。彼は。)

黒木メイサ。17歳とは思えません



監督は、「バトルロアイアル2」の深作健太。

深作欣二監督の息子さんです。

ですから、暴力シーンはかなり激しいですよ。

怖いくらい。



おそらく、原作の内容が深いから、映画だとちょっと駆け足になるのがすこし残念かな?



でも、いい映画だと思いました。

 
 
 
物知りになれます (たまご)
2005-11-30 04:51:01
うめももさんのブログを読むと

自分の知らない事を沢山伝えて下さっているので

ものすごく物知りになった気分になります。



私はこの映画は知りませんでしたが、

いい作品に出会った時って、心の中が満たされて

それこそうめももさんのブログタイトル

「感動しながら生きていますか?」に

通じるものがあると思います。



慌しく過ぎていく毎日ですが、ほんの一瞬でも

立ち止まって、心の栄養をつける時間を

持つ事も大事なのでしょうね。



 
 
 
シンクロの月 (じゃい)
2005-11-30 06:23:30
夜毎、姿を変えて夜空に輝き

満ちては欠け、そしてまた新たに生まれ変わって

地上を照らす月。



あの日の月を、また見せてくれてありがとう。



 

 追伸:映画君もこの作品について

    熱く!熱く!語っていました。

     

    語るなら、独身女性に語りなさいね。

    映画君。
 
 
 
誉めていただきありがとうございます! (うめもも@たまごさんへ)
2005-11-30 08:05:24
たまごさん、こんにちわ!



もともと私のブログは、感動体験を多く書いていたのですが性格のせいか「笑える体験集」のウケがよくそっちが今、多くなっています。

でも、自分にとって糧になる情報も貯めたいので、ぼそっと哲学やヨーガの記事も出てきたりするんですね~。

まあ、好きなもんを書いているんです。





心の栄養は必要だと思いますよ・・・。

良い書物を読み、心を満たすのは感動や感謝の方がいいですもん。

ダライ・ラマは、

「TVやメディアから悪いニュースを取り続けるのは心に非常によくない」と語っています。

しらずしらずに暗示にかかるみたいです。

気をつけたいですね~。
 
 
 
映画君と好きなジャンルが同じなのよ~。 (うめもも@じゃいへ)
2005-11-30 08:26:45
映画君、元気でしたか?

彼は、この系が大好きなはずです。

彼の撮った映画見ましたが、大林宣彦監督に影響されていたような気がします。(美しい話です。)

サティの「ジムノベティ1番」を聞くと彼の映画を思い出します。



http://www5f.biglobe.ne.jp/~tkrtkai/music/#Satie



私も、なんだか気合をいれてこの記事書いてしまいました。



でも、深作健太監督はあの「バトルロアイヤル2」の監督・・・。

けっこう、リアルな暴力シーンもあるのよ~。

だから、ただキレイなだけな映画じゃないです・・・。



一言で言えば、この映画ソウルフルですね・・・。



いや~。何度もアナタの月を、使わせていただいております。

この映画に月は必需品です。

しかも、上記の2つの月は私とじゃいのシンクロした時の月ですからね~。



アメリカ南部で昔、河の向こう岸にいる黒人たちを慰める為毎夜、トランペットを吹いた人がいました。

ジャズの祖とも言えるルイ・アームストロングです。



音楽や絵画や自然物(太陽や月)は、人々の心をなんて上手に癒すんでしょうね・・・。



ちなみに、久保田利伸ファンでもある私。

この映画は、好きなモノばかりでメロメロです
 
 
 
はじめまして。 (フレディ)
2005-12-02 02:52:10
TBありがとうございます。

私は大好きなエディソンが出演してるので観ました。

今まで特に意識してなかった月だけど、この映画がきっかけでよく月を見上げるようになりました。

 
 
 
いらっしゃいませ♪ (うめもも@フレディさんへ)
2005-12-02 08:27:01
うめももと申します。

はじめまして。



フレディさん所のブログは、とても丁寧に映画を解説されているのでTBさせていただきました。

(コメント入れなくてすみません。)



エディソン・チャンがお好きなのですね?

演技が、上手かったです。

私は、『ピンポン』を見て窪塚が好きになって見に行ってしまいました。



本当、フレディさんと同感です。

あの配役、エディソンがドンで窪塚が鉄也でハマったと思います。適材適所というか・・・。



月に秘められた思いがステキですよね?

実は、私の記事の画像の2つの月は遠く離れた友人と私、同日に偶然撮って贈りあったものなんです。

(シンクロの月と呼んでいます。)
 
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『同じ月を見ている』ヲミテミタョ。(・∀・) (ヽ(´ー`)ノ わし日記 in 札幌 ヽ(´ー`)ノ)
同じ月を見ている http://www.onatsuki.jp/ 今日はメンズデー♪(´∀`)b つぅ事で行って来ましたユナイテッドシネマ札幌。ヽ(´ー`)ノ 5分前にシアターに入る。 10番screenだった。 あぁ、ミニシアターサイズのシアターで上映されるんかぁ... って...入っ
 
 
 
映画「同じ月を見ている」 (おっさん映画観るテレビ観る                ホ...)
心臓に病気を持つエミ、エミの病気を治すため医者になった鉄也、服役中のドン。幼なじみの3人の運命がドンの刑期終了目前の刑務所脱走から激しく動き出す。原作はヤングサンデーのマンガ。なぜ、ドンは服役することになったのか、なぜ今脱獄せねばならなかったのか?人は...