初日の夕方、「サンチャゴ要塞(Fort Santiago)」を見るためにホテルを出ました。ガイドブックの地図によるとチャイナタウンのホテルから目指す場所まではさほどの距離はないようでした。ホテルからは、「パシッグ川(Pasig River)」に架かる「ジョンズ橋(Jones Bridge)」を渡り、川に沿って歩く先が目的の場所でした。
橋を渡っているとき視線の先に要塞と思しきところが見えました。歩くこと10分程でその場所の近くに着いたのですが、入口が見当たりません。仕方なく、周辺をうろうろしていたら、城壁のようなものが見えました。近くに寄って確認するとまさしく城壁でした。そして、その上を人が歩いているのでした。どこかに登り口があるのではと思い周囲を歩くと石造りの坂道がありました。上がってみるとやはり城壁でした。早速、ガイドブックの地図を広げて確認すると、私が居るところは「イントラムロス(Intramuros)」と呼ばれるところでした。↓の地図で太線で囲まれたエリアです。
ウィキペディアによると、ここは16世紀にスペイン人たちによって建てられたフィリピンの首都マニラの最古の地区であり、パシッグ川南岸に位置しています。その名称は直訳するとスペイン語で「壁の内側で」となり、壁で囲まれた都市または要塞を意味し、またその厚く高い壁と堀とで囲まれた構造を言い表しています。スペイン時代には、ここがマニラそのものだと考えられていたようです。
イントラムロス内の多くの建物はコロニアル様式でした。最近建てられたよ思われるホテルもコロニアル風でした。セブンイレブンも街に溶け込んでいました。