のくたーんの駄文の綴り

超不定期更新中orz

第3章・双極に交わる葬送曲 1

2006-06-27 22:01:01 | 誰彼の狂想曲 パンドラの夢
 地上――
 そこは地獄を覆おう大地。不自然に隆起した地割れからは瘴気が噴出し、闇よりも暗いその中からは、不気味に光る複数の赤い瞳が輝く。
 神に見放された地……それでも、その大地に住む者たちがいた。
 華稜もまたその一人だった。
 長い黒髪をなびかせ、憂いに満ちた同色の瞳は、ただただ悲しげに揺れるのみ。
 彼女は地上に住まう神々の集団、七里八白賢の長。そして、プロメテウス・エピメテウス兄弟の育ての親でもある。
 そっと瞳を閉じると同時に、一筋の涙がこぼれ落ちた……

 地上にも、木があれば家がある。
 荒れ果てた大地には、おおおよそ似つかわしくない小さな家。その外見が見えたとき華稜はそっとため息をついた。
 かつて兄弟二人で建てた家。天上からの捨て子を拾い、四人仲良く住んでいた空間。
 その関係にひびを入れた一因は、自分にもある。いまさらながら、敷居をまたぐには少しばかりの罪悪感が生じていた。
 扉を開けて、中を覗く。最低限の調度品は、すべて彼らの手作りだ。
 生活臭がまったくしない室内へと歩を進めると、仲良く並んでいる椅子に手を添えた。
「かりょう?」
 舌足らずな声、視線を巡らせば、奥へと繋がる扉から幼い瞳が覗いていた。
「ルウ」
 その名を呼ぶと、様子を伺っていた幼子は、勢い良く飛び出して華稜に飛びついた。
「かりょう! かりょうだ!」
「これこれ、ひっつくな。まったくぬしは変わらんな」
 華稜はルウの小さな体を抱き上げると、その頬へ唇を寄せた。
「ルウ、プロメテウスはどこにいる?」
「奥の部屋。少し前に帰ってきたら、また出かける用意をしているよ」
「……そうか」
 自然と華稜の瞳が険しくなる。ルウを抱いたまま奥に繋がる扉の前に立つと、勢いよく蹴破った。
「かりょう、扉は足で開けるものじゃないよ」
「手が塞がっているのだ。仕方がないだろう?」
 悪そびれた様子もなく、華稜は淡々と呟く。彼女は、数百年前に右腕を失っているのだ。
「片腕しかないというのは、不便で仕方がないな」
「だからといって、壊すことはないだろう」
 奥から呆れたような声が響いた。
「久しいな華稜」
「ふん、この親不孝者が。ぬしを育てたことを、今日ほど呪ったことはない」
「……まあ、そう言われても仕方がないな」
 プロメテウスは華稜の横をすり抜け、椅子に深く腰を掛けた。「それで、説教でもしにきたのか?」
「……この大バカ者が」
 ルウをおろすと、華稜は強く睨みつけた。「先の事で、数名とはいえ神が死んだ。天使や天兵はその数倍、無関係な民に関してはその数百倍だ!」
「たった数名か、せめてダース単位で死んで欲しかったのだけどな」
「プロメテウス!」
「声を荒げるな、華稜。ルウが怯える」
 ハッと見下ろすと、ルウは華稜の着物にしがみついたまま震えていた。「すまない」そっとその頭を撫でると、華稜は弱々しい笑みを浮かべた。
「天上がどうなろうと、俺の知った事ではない」
「そのせいで血の繋がった弟を失いかけたのだぞ」
「エピメテウスのことを言っているなら、判っているだろう? あいつに限っては、死ぬことはない」
「翼人の姉妹はどうした? 確実に巻き込まれただろうよ」
「それこそ、知った事ではないな。あれらは、エピメテウスが勝手に拾ってきただけだ」
「……本気で言っているのか?」
 華稜の瞳に剣呑な光が宿る。プロメテウスは肩を竦めて、嘲笑った。
「華稜、お前こそあの時にエアリーズを斬ろうとしたじゃないか」
「それは……」
「俺は、天上を恨む。神々を憎む。安穏と暮らしている力を持たない人も、何もかも全てをだ。
 あいつらが、俺たちにした仕打ちを、お前だって忘れたわけではないだろう」
「…………」
 華稜はただ、目をそらした。もはや、自分が何を言っても聞き入れてはくれないのだろう。
「……俺は再び天上に昇る。華稜、お前とは二度と会うことはないだろう。だから……」
 足音もなく、ルウの側に歩み寄ると、その頭を撫でた。
「ルウのことを頼む。こいつは弟の、エピメテウスの希望だ」
「……ぬしらは、自分勝手すぎる」
 搾り出した声は、涙に濡れていた。
「世話になったな、華稜」
 そう言い残すと、プロメテウスは去って行った。

超もやし

2006-06-26 22:35:47 | 暇人日記
熱いですねこんばんは。暑い暑い・・・だから夏は嫌いなんじゃってまだ梅雨入り前の秋田県某所の我が家温度28度湿度60パーセント・・・じめじめだ。
ほんとにね、夏は嫌いなんですよ。もう、かんかん照りな最近の青空を見ると、雪でも降らないかなあと思うほどに嫌いなんですよ。そう、長ねぎ並みに。どこの青果会社だ、腐った長ねぎ1箱よこしやがった所は!くせえだろうが!
と言うわけで、仕事ですた。
お客様の声で青果部門は話しにならんねと選択肢すべて「悪い」を選んだ主婦。お前は相当に性格が捻じ曲がっているぞ。
第一ね、売り場が暑いんですよ。常夏ですよ。冷房入れろよいい加減。もう少ししたらきっと蜃気楼が見れるぞちくしょうめ。
「クレーム出したら、お前の頭でメロン割るや」と脅されて仕事してましたよ。だから割に合わんて。あの人ならマジでやりかねんし。汗だくになりながら仕事してます、最近・・・

と言うわけで、7時過ぎには消えようと思っていた私ですが、気がつけば8時回っているステキな現象。すべては原因不明の配線トラブルのせいです。
冷ケースのあんべがわりーなー思っていたら2箇所の照明と冷ケースの電源落ちてやがった・・・照明はともかく冷ケースは何とかしなけりゃ帰れんとNマネと共にわたわた走り回って伝票あげて追加発注かけて魚部門のバイトYっちに「備品壊したんで直してください」って、あんた!少しくらい胸がでかいからってなんなのさ!いやそりゃ関係ないけどさ。うん、直しましたよ、ほれ、相手は天下の女子高生様ですからね。
でも、完全に治せなかったから、いつかまたぶっ壊れるでしょう。

とまあ、そういうわけで、仕事仕事仕事ですよ。
なにがたのしゅうてこんなに頑張っているのでしょうか?とりあえず明日の休みは寝て過ごします。

TBありがとうございますお二方。
軽く驚愕しておりますが、お返しにTBを送りました。これぞブログの醍醐味。
うん、こんなふうに、面白くもない日記をだらだら書いて茶化そうとしていませんよ更新分の長編ができていないことを
明日、必ず更新します・・・見ている人がいるかは知らんけど・・・ほらね、今日もまた無駄に1時過ぎまで起きていてさ、睡眠時間4時間ちょいと昼寝1時間前後で頑張っていたからさ。パン屋のパートMさんに昼寝起き抜けに「お疲れ様です(笑)」って、もしかしたら盛大にいびきでもかいていたんかもね・・・ちなみに、昼ドラでは何とかさんがアメ兵を店に連れ込んでフィーバーして常連客に「こんな店、二度とくるか!」と叫ばれて誰かが誰か(多分娘)を殺して、「私を殺してください」って関連がわからん!まったくわからん!トリック再放送は楽しかったんだけどなあ。時間の都合であまり見れなかったけど。
とまあ、グダグダね、自分。風呂はいって、寝よ

112冊目

2006-06-25 23:12:27 | 暇人日記
角川スニーカー文庫・冴木忍氏著「リュシアンの血脈2 夜を往くは影の旋律」絵師さんは甘塩コメコ氏です。

大魔導師リュシアンの子孫であるせいで、妖魔を引き寄せてしまう呪われた血を持つレイスファン。
その血を何とかしようと魂の契約を結んだヴァルと共に旅をしている途中、深い霧がたちこめる森の中で美しい笛の音色を聞いた。だが、その音と同時に感じられた血の匂い。近隣の村人すべてが無残に、そして幸せそうな顔で殺されていたのだ。
そんな奇妙な光景の中、レイスファンは、半妖の少女ルサカの悲鳴を聞く・・・

リュシアンの血脈2巻です。
今回はまた、新キャラが出る出る。そしてステキすぎるお方アシュリン様。
今巻ででてきた、ろくでもない男どもの中で一番まともかも知れないお人であります。でもまあ、序盤までの出番だったんだけどね。
んで、今回のメインともいえる存在ルサカさん。まともな扱いがされておりません。それはもう、可哀想になるくらいに。
3巻はすでに出ています。今巻で物語の序章から転回したので、さらに期待できるかも~。でも相変わらず、血と死体は出るから苦手な者は気をつけろ!

ねむい

2006-06-25 21:33:28 | 暇人日記
意味もなく深夜2時(今日の)まで起きていたら、通勤途中に居眠り運転してました。

4度ほど

皆の衆、居眠り運転は危険だぞ!だから、今日は12時までには寝ます。
しかしまあ、我らが秋田県K市はコンクリートジャングル化が進み始めたとしても、まだまだ、そこそこには自然があるわけで、居眠りしてぶつかるとしたらどっかの木か林に突っ込むか、田んぼに落ちるか海に沈むか橋の上から墜落するかですよ。
・・・どれもろくでもないな。まあつまりは、運転には注意しろと。
そして明日も仕事だったりします。気をつけねば。
今日もまあ、とっとと帰るつもりが8時半まで仕事してましたよ。どうしてこんなに頑張っているのか、我ながら不思議でなりません。明日は7時過ぎで消えようそうしよう。
とまあ、仕事の日は、ほんんんんんんんんんとうに何も書くことがないですな。
とはいえ、こんな日記でも毎日見に来ている方が結構いるようなんで、今日中にラノベ紹介?更新いたします。
とりあえず風呂に入らせてノシ

仕事じゃけ

2006-06-24 22:04:38 | 暇人日記
9時過ぎまで・・・
勘弁してくれよジョニー。一日のうち、自由な時間が、わずか3時間しかないじゃないか。そこまで尽くす会社じゃねえだろうに・・・どこかいい場所ないものか・・・
とにかくかったるくて仕方がありません。どないしましょうか。
休憩も30分も取っていないし、なーんにも面白いこともなく一日が終わってもうた・・・
うーん、本当に書くことないや。
と言うわけで、申し訳ないけど、今日はここまでで。
長編は、遅くても明後日に更新しまするよ。