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「おわび、おわび、おわび」

『中国人一億人電脳調査』より

網民たちの歴史観--日本は「敵」にあらず

九〇年代の愛国主義教育を受け、「反日」=「正義」ととらえる若い網民たちは現在、日本に対して何を求めているのか。

安徽省の女性はこうつぶやく。《中日がもし関係を緩和させれば、またはさらに緊密になれば、絶対的に両国にとって百利無害なことです。アジアの真の発展にも有益でしょう。歴史をいつでも無視するのは難しく、私もやはり、日本がドイツのような態度を取り、フランスのような風格を持てば、民間のわだかまりを解決できる。これが政治問題解決のカギだと思います》。「ドイツのような態度」というのは、中国が日本に歴史問題を説く時の決まり文句だ。

浙江省の女性は前向きな歴史問題の解決を促す。《歴史はいくら憎くても抹殺できません。中国人は実際にそんなに心が狭くない。一つの誠実なおわびがありさえすれば、かつての怨念を終結できます。これこそ相互理解と友好関係発展の積極的な一歩です》

一方、《おわび、おわび、おわび》(山東省青島、女性)、《日本は南京大虐殺などの侵略行為を認め、おわび賠償を行う》(女性)のように歴史問題への直視を日本に求めるつぶやきが圧倒的に多い。

江蘇省南京の女性はこう回答した。《現在最も重要な事は、歴史を直視すること。中国人の反日感情は、歴史の歪曲からもたらされるのが最大です。もし日本人が歴史を認め、犯した罪を素直に認めれば、中国人も許し、受け入れるでしょう》

《まず歴史を直視。第二にわが国の主権問題を重視する。第三には、この二つを前提に留学生と旅行者にさらなる開放政策を取る》(広東省深川、女性)

《歴史を直視し、その後にさらに多くの民間交流を行う。結局、両国国民の思考方式は完全に異なる。さらに深く理解しようとするなら、矛盾を減らすことでしょう》(広州、女性)

《日本国内にある中国への抵抗の気持ち、および中国に対する軽視や妖魔化(危険視)は、反日感情を深くするでしょう。日本と中国のそれぞれ道徳観が大きく違うことも、よく事情を知らない日本人の対中マイナス感情を増大しやすくしています》(江蘇省南京、女性)
《非常に多くの問題は相互的です。例えば、中国人は、日本人か過去に誤ったことをし、誤りを認めないのは非常に良くないと思っている。一方、現在の日本人は、すべて過去のことと思い、彼ら自身も被害者であり、誤りを認めようとしない》(女性)

また日本の「おわび」の本気度を問うているのが次の女性のつぶやき。《もしおわびというなら、日本は、田中角栄が(国交正常化を成し遂げた)七二年から始めている。小泉(純一郎)も含めて公開でおわびしたが、反省といっても、中国の思うようなものをやっていない》 最後に挙げる山東省煙台の男性の提言は、中国も努力しなければならないという観点から説いており、説得力を持っている。

《日本には、かつての侵略の歴史を反省し、政治・軍事面での米国依存から脱却し、責任ある国家になるよう求める。中国は早期に民主化を実現させ、民衆と他国から尊重されるようになり、自国の国際イメージを改善しなければならない。これらは両国に欠かすことができないものだと思います》
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