goo

16テーマの説明 3/7

テーマ L6「位相表現」

 社会を数学的に扱うためにL6「位相表現」を使います。社会を空間と見なした時に、そこに位相を入れるということは新たな見方になります。それを社会に適用する。社会を空間と見なすと言っても、距離をどう定義していくのかが位相です。

 地域を近傍と見なして、その近傍を定義します。そこでのポイントはコンパクト性です。自律できる単位です。閉であり、開であることです。近傍系は多様体の部分になるので、多様化にも対応できます。

 近傍系は連鎖できます。周縁を中核に置き換えて、近傍を作り出せば、空間をカバーリングできます。その連鎖を地域に適用すれば、地域は拡大できます。その時の地域は物理的である必要はなくなります。

 その結果は近傍系というカタチで単位ができます。近傍とその周辺を集めて、最小単位ができます。これを地域と照合させます。その上で、元々の空間認識と合わせる。空間認識といっても、あくまでも地域ですから、近い概念はネットワークです。

 つまり、LAN/WANの世界に持ち込みます。これは販売店ネットワークでかなりの見識を持っています。店舗のLANと販売店ネットワークのWANをつないで、販売店の中にメーカーとお客様を入れ込みました。WANとして、一つの体系するのは自由です。規定さえ守っていれば、IPアドレスさえあれば、つながっていきます。それで空間解析を行います。これによって、新しい空間が作られます。

 一番、大きなテーマは、そのようにして作られた近傍が全体をカバーできるかどうかのカバーリングの問題です。つまり、地域から国家を作るようなものです。今までは、地域は一機能であったにすぎないけど、国家を作る要素になるにはどうするかです。

 革命のように、一時的に国家を支配したとしても、求心力が国家に行けばいくほど、地域から離れていき、結局は元の木阿弥になってしまう。そこにカリスマが出てきて、全体を破壊する。そうではなく、地域から全体を捉えるか。それを安定的にやることが重要です。

 典型的な例が宗教の伝播力です。元々、意識があったところに、宗教というカタチで、戒律などを経由して、帝国を作り出した。これがムスリムです。個人と一番上の存在が国家を超えたところでつながったために、一気に広がった。

 税収入などを考えれば、征服することではなく、味方にするというカタチでができれば、皆が頼っていくカタチで全体ができます。力を持てば、求心力になります。それを帝国にならないようにするために、同胞団のような、下から持ち上がったコミュニティが有効です。

テーマ L7「進化」

 L7「進化」。未唯空間をまとめるまで、進化という概念を持っていなかった。歴史の進化から始まって、数学の進化など、最終的には進化することが重要です。色々な障害に対して、人類、動物、植物なども進化することで対応させてきた。

 歴史の進化では137億年の進化を見れば分かるように、それぞれの局面でマイナスをプラスにさせる、余分なものを切り捨てるということを含めた進化。サファイア革命も歴史の見方そのものです。グローバルとローカルをどういう関係にしていくのか、それに個人が絡んできた。

 歴史の進化で大きいファクターは、経緯から分かるように、歴史が加速することです。そのために、大いなる意思は私をこの世界に放り込んだんでしょう。進化の方向は「存在の無」です。個人とグローバルが完全にくっつくというところに持って行くことになる。

 「進化」のベースになるのは、地球規模の課題です。大きな変化が起こる。予測できるだけ予測するけど、予測できない変化も当然起こる。それも予測する。クライシスは頻繁に起こるけど、それに対する進化がされていない。環境問題というターゲットに対して、人間がどう変わっていくのか、共同体意識をどう持って行くのかというところです。

 環境問題の中にエネルギー問題があります。ハイパーインフラのような、人間が人間に仕掛けた幼稚な仕掛けが狂ってくる。そこから、資本主義とか、民主主義とかを見直すことになる。持続可能性を現実のモノにする。

 どういうカタチになっていくかに対して、先行するものがあります。それが数学です。トポロジーです。数学の経緯が将来を示している。これは人間の知恵というよりも、むしろ、科学のベースになるものです。それをいかに信じるかということと、いかに対象を拡げるかというところです。

 新しい数学の一番のポイントは、集合が点になり、点が集合になるという、次元を超越するモノです。存在が無になり、無が存在になると言ってもいいけど、わけが分からなくなる。

 この空間は現実のものです。物理層でなく、論理層は十分ン、成り立ちます。存在が無になるぐらいならば、簡単なものです。人間そのものがそういうものからできているからです。

 そして、今までプレーンだったものが、多層空間になる。論理層と物理層も多層になっている。さらに次元を超えたレイアがあります。そのレイアをどう見ていくかという、新しい数学が発生します。

 新しいレイアといいながら、社会学では、複雑性というカタチで出来ています。その複雑性をどう使っていくかはハッキリしていないが、ロシア革命を含めて、周縁から中核が変革しました。

 「進化」の究極なカタチがL8「次の次」です。2050年には、変節点を向かえます。その時には、市民=超国家というカタチになります。

 このイメージは分かりにくいと思っていたけど、一神教がヒントを与えてくれます。個人が神とつながるカタチです。キリスト教では協会が邪魔をしていたが、ムスリムではこのベースが出来ています。同胞団などのコミュニティのベースが出来ている。コミュニティを通じて、対等の関係で神とつながる。

 神に依存するのではなく、神を作り出すところまで持っていくカタチになります。そのための一歩は、L=Gとなるところで、コミュニティから国家を作るところがあれば、同じようなアナロジーによって、個人から超国家がつながります。その時には位相社会になっていく。分化したものを統合して、全体を規定することになる。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 16テーマの... 16テーマの... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。