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1.5 未唯空間と活用 1/8

未唯へ。二巡目に入りました。今までのまとめと、次のステップへの出発点です。未唯空間が出来るまでのプロセスをまとめることで、個人の思考の重要性を示していきます。未唯空間、そのものの構造を示して、その活用に向かいます。

1.5.1 サファイア循環

 最初にサファイア循環が出来ました。EUの指針である、Think Globally, Act Locallyという言葉をフィンランドの環境学習施設で説明を受けた。そこから{考えること、行動すること}と{ローカル、グローバル}の空間が出来て、循環の概念で{ファシリテーション、インタープリテーション}という機能がうまれた。それぞれについて説明していく。

 「考えること」は。今居るところから思いを馳せることです。考えることでできないと思っていたことが可能になってくる。多くの可能性を同時に持つことが出来ます。

 行動すること」は制約を作ることです。人間は一つのことに決めて、成し遂げようとする。行動すると言うことは決めることです。

 「ローカル」とは、自分であり、自分の内側へ向かう力である。誰でもローカルに居たいものです。行動する時はローカルで行うのが望ましい。

 「グローバル」とは、自分の外側です。他っておくと支配されます。グローバルは力そのものです。

 「ファシリテーション」は、グローバルがローカルを支援します。ローカルでの自主性に対して、グローバルでの効率性を行使して、使えるようにしていきます。その支援は連鎖してこそ意味がある。グローバルの内にもローカルがあり、ローカルの内にもグローバルがある。それが複雑な現象に対応します。

 ローカルの中で、「考える」ことが「行動する」ことを支援することがエンパワーメントです。組織とか、NPOが役割を担います。グローバルから、このエンパワーメントとつながります。


 ファシリテーションする能力がグローバルを担う人に必要になります。

 一つ目は、相手に気付かせる能力です。意見を聞いて、まとめて、表現することです。相手の視線で表現するのに、物語にすることがポイントです。難しいことを言わずに相手に気づかせることです。

 二つ目は相手のレベルに合わせた表現に心がけることです。論理だけで分かる人、A3で分かる人、現物でないと分からない人、それぞれに対応する技量が必要です。

 三つ目は理念を持つことです。ここではサファイア循環です。ファシリテーションは単なる調整役ではなく、社会を安定させるという目的を持っています。


 次に、インタープリテーションです。ローカルからグローバルに向かう機能です。多くの人の思いを吸い上げ、次の循環につなげていく。Think Globallyがない時には、TGそのものを覚醒させます。

 インタープリテーションはローカルで、行動することで生まれる智恵です。行動するのは生存を掛けたものになります。行動により、見えてきたもので、グローバルに訴えるものを絞り込むことになる。その知恵を伝えていきます。

 一から他に伝えるのは容易です。多から一へ伝えることは難しい。政治の制度にしても、マーケティングにしても、この分野は、まだまだ未成熟です。地域での活動、グループでの活動、そういったものが熟成され、変化することで伝播する技術とコンテンツが決まってきます。

 つづく)
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