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歴史Ⅲ追加 3/8

4.3.1 歴史の中の個人
 4.3.1.1 個人が考えること
  □家族が一番狭い社会というけど、物理的な集まりよりも論理的な集まりの方が優先されるのが実体です。地域も同様のことが言える。考えるためには多様なものを許容することです。
 4.3.1.2 革命家チェの場合
  □フィデル、死んだ時は誰に連絡するかと聞かれた時、死の現実性を突きつけられ慄然とした。後に、それは真実だと知った。真の革命であれば、勝利か死しかないのだ。君はキューバの責任者だから出来ないが、僕には出来る。別れの時が来たのだ。
 4.3.1.3 歴史とグループ
  □グループが力を得ると変質する。他国への侵略を始めることでの求心力が発生すると同時に、自壊による破滅を防ぐために、グループを支持するカタチになる。敵対する者に対しての暴力的な対策が強力に働く。
 4.3.1.4 マスメディアの力
  □太平洋戦争でマスメディアが何をすべきだったのか。煽ることはどうでもいい。どっちみち、政府はやるに決まっている。必要なのは冷静な目です。その頃のメディアは一方通行で、政府の無策ぶりを付いて、国民を誘導して、一番ラジカルな方向に向かわせた。

4.3.2 国というまとまり
 4.3.2.1 国家の発明
  □自由で平等な個人,自分自身で考え決定し行動して,その結果に責任を負う個人と,このような個人を主体とする人権という理念である。そしてこの理念は「国民国家」によって現実化されると考えられてきた。
 4.3.2.2 日本のイメージ
  □日本は、誰か特定の人がリーダーシップを発揮するということがありません。これは日本の政治文化なのかと思うほどです。政権につけば現実主義化して、誰がやっても同じように見える。あるいは諸外国からすれば、すぐ首相がかわると。
 4.3.2.3 小国の勇気
  □同年8月23日にベルリンの壁崩壊以前に、600kmにわたる人間の輪がタリンからリガを経てヴィリニュスに至るまで3つの民族を繋ぎ、ソ連に挑戦した。3つの共和国とも1990年の2月から5月の間に独立を宣言し、4月には共同市場を成立させた。
 4.3.2.4 連携の論理
  □EUの特徴は、独仏政治同盟であると同時に「理念」の帝国、あるいはポスト・モダン帝国であるという点にある。EU帝国とは、「権威による支配」の方策を追求する「中世キリスト教」帝国の再来である。

4.3.3 グローバルの限界
 4.3.3.1 グローバルの追求
  □後期近代は個人を集団的・社会的制約から解放し,自由をもたらし、選択肢を増大させたが,他方で,近代を支えてきた諸理念や諸価値,国家の諸制度を揺さぶり,個人を社会的な絆を欠いた不確実で不安定な状態においてしまったのである。
 4.3.3.2 LmGからGmLへ
  □サファイア循環のポータルのように、ローカル側に受け手が必要となる。それをグローバルが新しい“型”として、徹底的に支援する。それがGmLです。歴史の主導権をローカルに渡していくことです。
 4.3.3.3 TLAGは独裁
  □彼らの論理はローカルな拘りをグローバルな拘りに置き換えて、一気に行動に移す。脱却方法は、TL≠TGであることを示すことです。AGとALの間にTL(Think Locally)という、市民のロジックを入れさせることです。
 4.3.3.4 ローカル意識変革
  □個人からの発信をベースとして、ローカルがグローバルを使いこなす世界になりつつあります。個人・NPOを助けるグローバルな機能に注目して、世界観を変えていく。

4.3.4 グローバルを突破
 4.3.4.1 アメリカの中間層
  □アメリカの中間層にグリーン・ニューディールのような目的を与えれば、ローカルで考えている人たちを支援して、行動する人たちに勇気を与えるます。
 4.3.4.2 歴史の変節点
  □9.11の原因を追究してみると、イスラム社会の目的はアメリカの覇権からくる干渉をなくすことでした。当然、石油の利権も絡みます。環境問題でのゴアの発言も格差社会から出てきている。根は一緒かもしれない。
 4.3.4.3 新しい政治原理
  □どの政治システムにおいても、支配機構と国民との間で行われるコミュニケーションは根幹である。とりわけ民主主義国家では、政治コミュニケーションは、社会建設に不可欠の要素となっている。政治コミュニケーションによって、国民は、国家と結びついていると考えるようになる。それ故、政治コミュニケーションは、人々に積極的に働きかけなければならない
 4.3.4.4 戦争がない世界
  □ヒットラーの「我が生涯」には、個人の思考と全体の行動の関係が明確に示されている。それを可能にしたのは、戦争と大恐慌で、ローカルで思考する部分が欠落していた。社民党にしても、共産党にしても、多様性を無視した、ルールだけで行動する存在になっていた。
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