goo

中野さん、40歳ですね

とりあえず、おめでとうございます

あなたは私が係長になって、最初に向かえた新人さんです。商業学校を終えられた18歳でしたね。私の周りは、大学院出ばかりでした。何しろ、エンジンに関するプロ集団の真っ只中でしたから。後には、モータースポーツや研究部にも進出しましたね。

あなたの集中力と好奇心はそういう人たちがつまらなくなるほどでした。最初は事務的な仕事でしたが、すぐ終わってしまって、つまらない状態になってしまうので、思い切って、プログラム開発にシフトさせてもらいました。それも日本では使い手がいない『S言語』を。言語のバグが見つかると、メーカーと通して、バークレーとかAT&Tに問い合わせていました。

そのオブジェクト言語は、それまで200行あった燃焼圧解析プログラムを5行ぐらいにして、プラス2行でグラフまで作ってしまうものでした。そのかわりに、空間配置とかシンプルな思考が要求されました。それを"文句を言いながら"作り上げ、なかなか理解できない大学院出の技術者に説明しているのを思い出します。

そういうときにあなたからの強力な申し入れがあります。「私はこういう思いで仕事しているのに、あの同期の女性は「時間つぶし」にだけ、会社に来ているのに我慢できないので、会社を辞めたい」というものでした。その女性の問題ではなく、そういう存在を許す会社の問題という指摘でした。

その時は1時から7時まで、モータースポーツ部が引っ越して、空いたスペースに机一つと椅子2つで向き合って、話し合いました。そのときの結論として、プログラム専門部署への異動でした。無事、異動した後に、その部署から、明るいメールが届きました。

サックスが出来、利発で、感情的なNAKさん、おめでとうございます。あなたのおかげで、女性の能力のすばらしさを痛感しました。そして、それに頼ることも。また、自由ということも。あなたに会えてよかったです。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 3.社会科学-2... 施設見学で「... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。