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OCR化した9冊

『世界史のミカタ』

 イスラーム草創期の指導者~最後にして最大の預言者・ムハンマド

 大帝国を築いた指導者~世界を揺るがした三人の王

 シーア派宣言とワッハーブ運動~イスラーム復興の流れを築いた二つの潮流

 地中海~地中海を征する者は世界を制するといわれた

 アラブ軍~二大大国の疲弊に乗じる

『ころころするからだ』

 「生きている」ということ

 「いま、ここ」へ引き寄せる「死」

 つながりをつくるいのち

『平和をめぐる14の論点』

 ジェンダー平等は平和の基礎か

  ジェンダーで見ると「平時」と「平和」は同じか

  ジェンダーは戦争に利用されるのか

  平和構築は女性の方を向いているのか

  ジェンダー平等に落とし穴はあるのか

  フェミニズムが切り拓く平和は存在するのか

  おわりに

『新しい世界のための教育』

 はじめに ~新しい人間~

『監視社会をどうする!』

 現代社会のパノプティコン

 フーコーの分析

 アレントの分析

  私的領域と公的領域 

  社会的なるものの勃興

 人生を危険にさらせ

『オランダ公共図書館の挑戦』

 オランダ公共図書館の最前線

  読みたい本が必ず見つかるにぎやかな図書館

   図書館と書店の特徴を組み合わせて利用者を惹きつける

   住民が憩う「ニュースカフエ」

   「学習センター」はおしゃべり厳禁

   利用者志向の図書館の効果

   本当に探しているものを探り当てること

  インタラクティブな情報の広場を目指す図書館

   市庁舎の中にある公共図書館

   キャッチフレーズは「図書館の上を目指す図書館」

   デジタルサイネージが至る所に

   プログラムは年間一〇〇本以上

   図書館が主導する地域健康プロジェクト

   対話空間としての図書館

   「未来への一歩:ライブラリー3.0」

   コミュニティーで生きるための「バーチャルファイル」

  チョコレートエ場が図書館になった

   チーズの街にある図書館

   訪問者が自然と集まる大きな階段

   州文書館の分館でルーツ探し

  プラットフォームから図書館に直行

   ステーション・ライブラリー

   エアポート・ライブラリー

 21世紀の北部ヨーロッパ図書館

  コミュニティーを再生したコペンハーゲンの公共図書館

   レントメストラヴァイ図書館の衝撃

   オープンライブラリー

   図書館情報学を専攻する大学院生へのインタビュー

   デンマークの図書館が世界一にぎやかな理由

  図書館のカードさえあれば社会とつながれる

   北部ヨーロッパの図書館でもっとも重視されていることは社会的包摂

   難民を支える公共図書館

   コペンハーゲンでのテロ事件

  生きるための情報を獲得する場所

   情報から取り残された人びとをターゲットとする公共図書館

   生きるための情報を獲得するためのデジタルリテラシー

  文化格差に立ち向かう公共図書館

   社会的公正の確立

   公共図書館の変容

『AIを信じるか、神を信じるか』

 新たなる帝国の時代

 近代社会の確立と社会主義

 民主主義の不確かな勝利

 グローバル化に歯止めをかけられるか

 共和制vs.君主制

 元首の世襲は合理的!?

 元首が固定化する社会主義国

 ロシアの王政復古

 中国の偶像崇拝

 イスラム世界の復興運動

 イスラム教は、グローバル化と相性がいいり‥

 帝国への服従

『ホーキング博士、人類と宇宙の未来地図』9:00 午後

 宇宙論学者は数学を使ってSFを書く

『学校では教えてくれない世界史の授業』

 アレグサンドロズ大王こそ世界史の出発点

  貧しいギリシアだから海外進出をした

  ギリシアには巨大だったペルシアの影

  マケドニアがギリシアを征服できた理由

  アレクサンドロス大王が世界征服へ動く

  なぜ「世界征服」を思いついたのか

  大王が残した歴史的遺産とは?

  かくして歴史はつながっていく

 巨大な衝撃! イスラム世界が突如出現する

  ムハンマドは最も新しい預言者

  一神教アレルギーによる迫害

  略奪が生計手段だった

  なぜ信仰共同体は征服事業を始めたのか

  神がかり的に大発展したイスラム帝国

  イスラムの脅威が東ローマ帝国を進化させた

  なぜヨーロッパの中心が内陸に移ったのか

  イスラムからヨーロッパを守ったフランク族の英雄

  カール大帝は「ローマ皇帝」となった

  なぜ皇帝は教皇に逆らえないのか

  東ローマ、西ローマ、イスラムの三世界史
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神がかり的に大発展したイスラム帝国

『学校では教えてくれない世界史の授業』より 巨大な衝撃! イスラム世界が突如出現する

ムハンマドの死後ですが、歴史では正統カリフ時代とされています。

ムハンマドが作ったイスラムの信仰共同体、これを維持していかなければならない。そのために指導者が必要だ。ムハンマドの権威の継承者を置かなければならない。そこでムハンマドの周囲にいた人たち、血縁の者もいれば、そうでない者もいますが、いずれにせよムハンマドの傍にいて、創成期からイスラム教を支えてきたような人たちが、その信仰共同体を維持するために指導者の座に就くわけです。

アッラーフの使徒の後継者、ムハンマドの後継者ですね。これが「カリフ」と呼ばれました。

六三二年に就いた初代カリフが、古参信徒のアブー・バクルです。平和を望む諸部族は、アラビアの権威者になった晩年のムハンマドに、個々に結びついていった。さっき話した通りなんですが、あくまで個々に、あるいはムハンマド個人に結びついていたんですね。

ムハンマドが死ねば、共同体から離れていく部族が出ても、奇妙ではありません。要するにムハンマド個人のカリスマでやってきた部分が多分にあったわけですね。

離れていく、離教するという意味で、アラビア語の「リッダ」と呼ばれた現象ですが、そういった人々、そういった部族を、もう一回イスラムの信仰共同体に結びつける、あるいは離れないようつなぎとめるというのが、初代カリフ、アブー・バクルに課せられた仕事でした。

場合によっては武力まで使いながら、信仰共同体を維持する、アラビア半島の統一を達成する、そのプロセスが進行します。怪我の功名といいますか、ムハンマド時代はゆるやかな結びつきだったものが、ここで強固に構築されていく、アラビア半島がイスラムの信仰共同体であると同時に統一的な政治体としても、一気にまとまっていきます。

この統一アラビアで、次は何をやっていくか。六三四年に二代目カリフになったのが、初代の盟友、同じく古参信徒のウマル・イブン・ハッターブですが、この人は外に出ていくことを始めました。

どうして外に出ていくかというと、アラビアはやはり産業が乏しいんですね。ムハンマドがそうだったように、生計を立てるには砂漠を渡る商業をするか、その隊商を襲うガズーをするかくらいしかないと。しかし、アラビアを統一してしまうと、もうアラビアのなかでガズーはできなくなるわけです。そこで外に出ていくしかなくなると。

これが物凄い勢いなんですね。二代カリフが即位した六三四年、イスラム軍はもうシリアに乗りこんでいます。東ローマ帝国領ですね。六三六年にパレスティナ北部で行われたヤルムークの戦い、ここでローマ軍を撃破して、六三八年にはエルサレムを占領します。

続いてエジプトに侵攻し、六四二年にはこちらのアレクサンドリアも占領します。このとき建てた新都がフスタートで、後のカイロですね。ここぞと勝ち誇るイスラム軍ですが、相手は東ローマ帝国だけではないというから驚きます。

もうひとつの大国、ササン朝ペルシアですね。こちらにも侵攻して、六三五年、ダマスクスを落とし、さらにカーディシーヤの戦いでペルシア軍を大敗させて、首都クテシフォンまで陥落させます。六四一年、二ハーワンドの戦いで再びペルシア軍を破り、なんたることか、六四二年にはササン朝を事実上の滅亡に追いこむわけです。

ヒジュラから僅かに二十年、メディナの三百人にすぎなかったイスラム共同体が、今やアラビア、シリア、エジプト、メソポタミア、ペルシアと拡大しました。圧巻のスピード、イスラム教徒でなくても神がかりと思うほどの大発展です。

六四四年、第三代カリフになったのがウスマーン・イブン・アッファーンですが、なおも勢いは止まりません。六四七年、アフリカもエジプトから西に進むと、ベルベル人と東ローマ帝国の連合軍を破って、今のチュニジアを征服します。最終的には今のリビア、トリポリですね、あのあたりまで進みます。

六四九年にはキプロス島を取り、小アジア、アルメニアのほうにも進出していきます。ペルシアのほうでもササン朝の残党の掃討がてらで、六五〇年にペルセポリス、五一年にホラーサーンと進撃します。

第四代カリフのアリーは、即位した六五六年から内戦に見舞われて、外に進出できませんでした。六六一年、第三代ウスマーンと同じウマイヤ家のムアーウィヤが、ウマイヤ朝を興すわけです。同じくカリフを称しますが、ここからは世襲の王朝になっていきます。

ちょっと時代が変わった感がありますが、征服は止まりません。ウマイヤ朝の初期、例えば六六七年には、シチリア島まで攻めこみます。六七四年からはコンスタンティノポリスですね、これを包囲しています。さすがに落とせませんでしたが、東ローマ帝国の都にまで迫るわけです。

イスラム信仰共同体、いや、宗教と政治が二体化していますから、もうイスラム帝国といってよいと思います。ムハンマドから百年たらずで、大袈裟でなく爆発的な拡大ですね。宗教の伝播としてみても、例えばキリスト教の拡大より早いくらいです。征服事業としても、これを上回る前例となると、アレクサンドロス大王の世界征服くらいでしょう。

まさしく世界征服--イスラム教徒たちも古のアレクサンドロスのことは意識していた、覇業の故事のことは頭になくはなかったと思われます。というのも、イスラム教が伝播したのは、まさしくアレクサンドロスが征服した土地なんですね。ギリシア文化が伝えられたヘレニズム世界でもあります。またイスラムもその直系なんです。

実際、アレクサンドロスは--アラビア語でイスカンダルといいますが、余所の人間という感覚ではありません。ユダヤ教も、キリスト教も、自分たちイスラムの先行宗教で、余所ではない。同じようにアレクサンドロスも、ギリシア文化も、余所ではないんですね。

ムハンマドのクルアーンでも、アレクサンドロスを指すと思われる人物が、取り上げられているくらいです。アレクサンドロスは、やはりアイドルなんです。

世界征服、世界統一の意識があり、それをまとめる帝国とそれを支える一神教がある。ユニヴァースの三点セットは、思えばイスラム帝国にも備わっていたわけです。それは、くしくも口ーマ帝国と同じ構造なんですね。

ローマの場合は何百年とかけて、ひとつひとつ揃えていきましたが、イスラム帝国の場合は一時に揃えて、恐るべき効率で一気に建設まで遂げました。それも一過性のブームといいますか、歴史のハプニング的な建設ではありません。版図の増減があり、内的にも多くの変化を被ることになりますが、それでも消滅することなく存続します。なるほど、ユニヅァースたる条件を全て満たしていたわけです。

これこそ世界史の画期だと思います。ローマ帝国というユニヴァースに加えて、もうひとつイスラム帝国というユニヴァースが生まれたからです。ローマ帝国、さしあたりは東ローマ帝国のことですが、これが古代帝国でなく中世帝国に変わらなければならなかったとすれば、このイスラム帝国の出現にこそ促されたものなのです。
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4.5.1~4.5.4

あまりにも平坦!すぎる

 世界は多重なはず。見えていないものは何か? 見えないものを探し出す。

冬の準備

 ユニクロで ボアスウェットフルジップパーカー を買ってきた これだけの布を使って2000円は安い 今年の冬は これで暖房器具なしに行けます

auの電話対応力

 フィルタリングサービスまで辿り着くまで30分かかった。

 KDDIのフィルタリング機能を検討したのは10年以上前。

 エバスクで乃木坂のモバメの半数が引っ掛かったと言っていたのを思い出す。「ikuchanmail」がクルかどうかの観察要。

4.5「歴史哲学」

 じっくりと次の「歴史哲学」を考えていこう。人類に真の平等が訪れるように。

4.5.1「自由を求めて」

 ヘーゲルの歴史哲学の分析はフランス革命まで。その後の歴史の動き、全体主義と総力戦、共産主義の実験失敗で自由の意味合いが変わってきた。それとムスリム社会が移民というカタチで西洋社会に入り込んできた。

 資本主義では自由と平等はトレードオフであることも分かってきた。歴史哲学のキーワードは平等にシフトしてきた。

4.5.2「平等を求めて」

 一人ひとりの平等。金銭的なものに意味はない。所有に意味がない。シェア社会は一人の世界。25千冊の本を所有する意味はない。

 平等を考える時に「目的」がキーになる。技術者は個人の目的で生きていた。人の目的、コミュニティの目的、企業の目的、国の目的。

 目的は従属しない。車の個々の部品に設計者がいたが、皆、独立していた。その時にはいい車ができていた。

 フランス革命の「自由・平等・博愛」において、自由と平等はトレードオフであり、自由を平等につなげるには「博愛」、つまり、情報共有を徹底させることが必要。市民を主役として、、各自に目的を持つことで平等に繋がる。

4.5.3「地域での平等」

 生活者意識とコミュニティが目的を待つことで、分化としての平等のベースを作り上げる。それらの覚醒が前提となる。その上で、国の目的を設定する。

 トルコが農業国から観光立国を宣言することで平和を求めたように、地域から変わっていく。そのプロセスから、次の「歴史哲学」を想定する。

4.5.4「国レベルの平等」

 日本は方向性を持っていない。政権は認識していないが、戦後から「平和」という武器〔ブランド)を持っていた。

 様々な平等、技術者は目的に対して平等、女性は家族からの自立、教育の就職からの離脱、企業の所有から使用への変革。それらで平等を確保する。
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