未唯への手紙
未唯への手紙
コミュニティー型クラウドソーシングのすすめ
『クラウドソーシングの衝撃』より クラウドソーシングの行方 クラウドソーシング時代への備え
コミュニティー型クラウドソーシングのすすめ
これからの市場競争においては、品質を一定水準以上に保ちつつコストを削減することが最低限の競争参加条件となるであろう。この条件を無視して品質向上だけを追い求めても、世界市場ではシェアを獲得することができないことは、すでに多くの日本の製造業大手が経験している。国内の多くの企業では、かなりの効率化が進んでおり、企業内努力だけによるこれ以上のコスト削減は、せいぜい数%(つまり、1桁台)であろう。しかし、クラウド時代における世界競争に参加し続けるためには、数十%のコスト削減が必要となる。それを実現するためには外部資源、つまり、クラウドソーシング資源の戦略的活用以外に方法はないのである。
しかし、経営トップがクラウドソーシング資源の戦略的活用に強いコミットメントを示したとしても、大企業の場合は、それだけでスムーズに動くわけではない。本書で述べてきたような大きな変革に対して、多くの従業員、特に管理職層が、未知のものへの恐れから、また、単純に「変化すること」を嫌って、抵抗するであろう。したがって、大企業においては、これらの層への意識改革と変化するマネジメントスキルの教育が急務と考えられる。
また、大企業の場合は、いきなり大幅に(系列企業を含む)内部資源をクラウドソーシング資源へ置き換えることが困難であることから、第4章でも提案したように、社内あるいはグループ内を対象としたコミュニティー型クラウドソーシング市場から始め、足りない部分については、外部のクラウドソーシング資源から調達するというアプローチが有効であろう。さらに、コミュニティー型クラウドソーシング化か進んだ時点で徐々に外部のクラウドソーシング資源との競争を取り入れることで比較的に大きな混乱を起こすことなくクラウドソーシング時代への対応が行えるであろう。
零細・中小企業、およびベンチャー企業においては、ここで述べた大企業独自の問題がないため、経営トップの強いコミットメントがあれば、短期間でクラウドソーシングの戦略的活用が可能である。先にも述べた通り、クラウドソーシング時代は、多くの内部資源を持たない企業に大きなチャンスを与えてくれる時代なのである。
個人のキャリア形成は必須
大企業の多くの従業員にとっては、クラウドソーシングは冬の時代となるだろう。一部の優秀な人材を除いては、クラウドソーシングで調達した外部人材と比較され、最悪の場合はリストラ対象となるかもしれない。会社に残れたとしても50%程度の給与カットを受け入れなければならないかもしれないのである。生き残るためには、自分自身のキャリア形成を真剣に考え、行動に移すことである。クラウドソーシング市場においては、ナンバーワンやオンリーワンは、もちろん高価値な人材となるが、それらは一部の人材が目指すものである。大半のワーカーは、高い仕事の質と信頼性で勝負することになる。このような人材は、今までは雇用継続価値があると言われていたが、クラウドソーシング市場では、十分に市場価値がある、と言われることになる。この市場価値を保ちつつ、スキルレベルを上げていくことが大半の大企業従業員の戦略として有効であろう。
中小企業の従業員は大企業ほど給与が高くないことから、クラウドソーシング人材と比較しても30%程度の給与カットで雇用が継続されるかもしれない。しかし、給与カットを受け入れれば無条件で雇用の継続が保証されるわけではなく、やはり、大企業従業員と同じ戦略が有効であろう。
グローバルなクラウドソーシング市場では、すでにホワイトカラー職種のほとんどと、製造業の一部が取引されているが、今後は残りの職種の多くも取引されることになるだろう。とはいえ、すべてのワーカーがクラウドソーシングの人材となり、それらと競争する必要があるわけではない。クラウドソーシングの人材活用が当たり前の社会になっても、大半の仕事はクラウドソーシング市場で取引されることはなく、ローカルの人材ニーズのほとんどは、従来通りローカルな人材で調達されるであろう。ただし、時間給額や、求められる能カレベルなどについては、徐々にクラウドソーシング市場における同職種の影響を受けるようになるものと思われるため、自分はクラウドソーシングとは関係がないと思うのは早計である。クラウドソーシングが普及した時代には、給与分の仕事をしないようなフリーライドは許されない。これまでよりもずっと自己責任を問う社会になることは間違いない。
コミュニティー型クラウドソーシングのすすめ
これからの市場競争においては、品質を一定水準以上に保ちつつコストを削減することが最低限の競争参加条件となるであろう。この条件を無視して品質向上だけを追い求めても、世界市場ではシェアを獲得することができないことは、すでに多くの日本の製造業大手が経験している。国内の多くの企業では、かなりの効率化が進んでおり、企業内努力だけによるこれ以上のコスト削減は、せいぜい数%(つまり、1桁台)であろう。しかし、クラウド時代における世界競争に参加し続けるためには、数十%のコスト削減が必要となる。それを実現するためには外部資源、つまり、クラウドソーシング資源の戦略的活用以外に方法はないのである。
しかし、経営トップがクラウドソーシング資源の戦略的活用に強いコミットメントを示したとしても、大企業の場合は、それだけでスムーズに動くわけではない。本書で述べてきたような大きな変革に対して、多くの従業員、特に管理職層が、未知のものへの恐れから、また、単純に「変化すること」を嫌って、抵抗するであろう。したがって、大企業においては、これらの層への意識改革と変化するマネジメントスキルの教育が急務と考えられる。
また、大企業の場合は、いきなり大幅に(系列企業を含む)内部資源をクラウドソーシング資源へ置き換えることが困難であることから、第4章でも提案したように、社内あるいはグループ内を対象としたコミュニティー型クラウドソーシング市場から始め、足りない部分については、外部のクラウドソーシング資源から調達するというアプローチが有効であろう。さらに、コミュニティー型クラウドソーシング化か進んだ時点で徐々に外部のクラウドソーシング資源との競争を取り入れることで比較的に大きな混乱を起こすことなくクラウドソーシング時代への対応が行えるであろう。
零細・中小企業、およびベンチャー企業においては、ここで述べた大企業独自の問題がないため、経営トップの強いコミットメントがあれば、短期間でクラウドソーシングの戦略的活用が可能である。先にも述べた通り、クラウドソーシング時代は、多くの内部資源を持たない企業に大きなチャンスを与えてくれる時代なのである。
個人のキャリア形成は必須
大企業の多くの従業員にとっては、クラウドソーシングは冬の時代となるだろう。一部の優秀な人材を除いては、クラウドソーシングで調達した外部人材と比較され、最悪の場合はリストラ対象となるかもしれない。会社に残れたとしても50%程度の給与カットを受け入れなければならないかもしれないのである。生き残るためには、自分自身のキャリア形成を真剣に考え、行動に移すことである。クラウドソーシング市場においては、ナンバーワンやオンリーワンは、もちろん高価値な人材となるが、それらは一部の人材が目指すものである。大半のワーカーは、高い仕事の質と信頼性で勝負することになる。このような人材は、今までは雇用継続価値があると言われていたが、クラウドソーシング市場では、十分に市場価値がある、と言われることになる。この市場価値を保ちつつ、スキルレベルを上げていくことが大半の大企業従業員の戦略として有効であろう。
中小企業の従業員は大企業ほど給与が高くないことから、クラウドソーシング人材と比較しても30%程度の給与カットで雇用が継続されるかもしれない。しかし、給与カットを受け入れれば無条件で雇用の継続が保証されるわけではなく、やはり、大企業従業員と同じ戦略が有効であろう。
グローバルなクラウドソーシング市場では、すでにホワイトカラー職種のほとんどと、製造業の一部が取引されているが、今後は残りの職種の多くも取引されることになるだろう。とはいえ、すべてのワーカーがクラウドソーシングの人材となり、それらと競争する必要があるわけではない。クラウドソーシングの人材活用が当たり前の社会になっても、大半の仕事はクラウドソーシング市場で取引されることはなく、ローカルの人材ニーズのほとんどは、従来通りローカルな人材で調達されるであろう。ただし、時間給額や、求められる能カレベルなどについては、徐々にクラウドソーシング市場における同職種の影響を受けるようになるものと思われるため、自分はクラウドソーシングとは関係がないと思うのは早計である。クラウドソーシングが普及した時代には、給与分の仕事をしないようなフリーライドは許されない。これまでよりもずっと自己責任を問う社会になることは間違いない。
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「マーケティング3.0」時代 消費者・生活者視点のコミュニケーション
『現代宣伝・広告の実務』より 広告キャンペーンの企画から実現まで オリエンテーションからプロジェクト運営まで
広告はコミュニケーション手法のひとつである。今日では様々な手法が開発されているが、今でも広告はマーケティング・コミュニケーションの中核に位置するといっても過言ではない。マーケティング・コミュニケーションはE. J.マッカーシーのいわゆる「4P理論(Product、Place、Promotion、Price)」の枠組みを包括し、マーケティング全体としてオーバーラップする機能として展開される。
具体的には商品広告、販売促進、人的販売、商品パブリシティおよびダイレクト・マーケティングの5つの基本的要素に加え、それぞれの要素がクロスされていることを考えてみると、その重要性は語る間でもない。
そして、広告を任されている組織としての宣伝部は限りある宣伝予算を合理的に、しかも効果的に運営することを託されている。その重みを真摯に受け止め、マーケティング・コミュニケーションのプロフェッショナルになることが必要不可欠である。本稿の内容はその前提として、自社にクリエイティブ部門をもたない一般的な企業の宣伝部門を想定して論述する。
ここではマーケティングそのものについては説明しないが、マーケティング・コミュニケーションの基本は押さえないといけない。マーケティング要素の基本は4P。プロダクト・アウトかマーケット・インか意見が分かれるところだが、まずは「Product」。当然、商品そのものにどんな特長があり、どんな差別化ができているかなどを徹底的に議論している必要がある。商品が良ければ広告で、より多くの売上を見込むことが可能になる。逆に、いくら良い広告ができても商品が悪ければ売上を見込むことは難しくなる。マーケティング・コミュニケーションの基本はあくまでも商品なのだ。
次に「Place」。その商品をどこで売るか、どのルートに流すか、ネット販売はするのかなど消費者との直接的な接点になる店頭やスペースは大事な位置付けになる。そして「Price」。価格はソーシャルメディアの時代に入り、誰もが気軽に情報を得ることを可能にした。量販店でも「当店より安いところがあれば相談に乗ります」と当たり前に書かれている。最後に「Promotion」。消費者に何らかの行動をさせるために働きかける広義の販売促進には狭義の販売促進(sales promotion)、人的販売、パブリシティ、そして広告がその範躊に入ってくる。
そして、これらの要素を詰めていくプロセスの中で各種分析を実施する。メジャーな分析方法として「STP」が良く知られている。これは「Segmentation」により、市場を細分化するための軸(特徴)を探し出し、その上で狙うべき市場を定め「Targeting」をし、そしてターゲットセグメントにおいてどのような優位性を提案するか「Positioning」するというもので、各々の頭文字をとって「STP」と呼ばれている。
また、マーケティング戦略立案の際に必要なもうひとつのプロセスとして「SWOT分析」も誰もが知っている方法である。これらの分析をした上で、ひとつの仮説を打ち立て商品の市場導入を行う。重要なのはマーケティングだから該当セクションに任せるというのではなく、コミュニケーションセクションもその決定プロセスに関わることだと考える。そもそも、分析による結果は2つのセクションの総意として納得のいくものでなくてはならない。責任の所在を明確化しながらその意思を両セクションの答えとして発信していくことが望まれる。コミュニケーション部門が大いにマーケティング戦略の構築に首を突っ込むことで、良い結果を生み出す原動力になると考える。
マーケティング戦略が決定し、いよいよコミュニケーション戦略に落とし込んでいくプロセスだが、ここで良く言われる「What to say (何を言うか)」「How to say (どのように言うか)」を絞り込んでいくことになる。商品の特長は何か、この商品ならではの差別化ポイントは何か、コミュニケーションターゲットは誰か、そのターゲットにどのようにアプローチするかなど、関係者間で議論を交わす。そもそもマーケット・インの発想で商品化されていれば、結論を導きやすいがそうでない場合はなかなか苦労する。
マーケティング要素「4P」に対して「4C」という考え方がある。Product(商品)ではなくCustomer value (顧客にとっての価値)であり、Price (価格)ではなく、Cost(顧客にとっての経費)。Place (流通)ではなく、Convenience (顧客にとっての利便性)。そして、Promotion(販促)ではなく、Communication (顧客とのコミュニケーション)という考え方である。
つまり、簡単に言うと「マーケティングの判断基準をターゲットセグメントに置く」という原点回帰の時代になったということだ。
2010年9月に『コトラーのマーケティング3.0』が発刊された。デジタルメディアの普及がここまで進み企業と消費者の関係がフラットになった今、生活者は商品を見ているだけではなく、むしろその先にある「企業」そのものを見ている。第一段階の「マーケティング1.0」は製品の機能的価値を求めていた。次に「マーケティング2.0」は機能的価値に加えて情緒的価値を重視するということになった。そして、今は商品・サービスを通じた社会的価値を重視する。すなわち、「マーケティング3.0」に向かっていると提言している。
このように、時代は刻々と変化してきているわけだが変わらないことはひとつ。消費者・生活者の視点でマーケティング・コミュニケーションを考えることだ。
広告は消費者が何を考え、何を思い、何を感じて心を動かすかを検証し、財布の紐を緩めさせることが目的だ。正直、簡単に答えが出るようなものではないと落胆することさえある。それでも我々、宣伝セクションは多額の予算をかけ(少額の場合ももちろんある)、規模の大小は問わずキャンペーンを仕掛けなければならない。キャンペーンが成功するか否かを左右するのは、納得のいくコミュニケーション戦略に落とすまでのすべての活動だ。商品を誰よりも研究し理解しているマーケティング担当と、消費者と社会まで俯瞰した目を持つことができるコミュニケーション担当がぶつかり合う。「木を見て、森も見る」組織の上下は関係なく、自由な意見を言い合える環境をつくることができるリーダーがいれば第一段階は成功したと言えるだろう。
広告はコミュニケーション手法のひとつである。今日では様々な手法が開発されているが、今でも広告はマーケティング・コミュニケーションの中核に位置するといっても過言ではない。マーケティング・コミュニケーションはE. J.マッカーシーのいわゆる「4P理論(Product、Place、Promotion、Price)」の枠組みを包括し、マーケティング全体としてオーバーラップする機能として展開される。
具体的には商品広告、販売促進、人的販売、商品パブリシティおよびダイレクト・マーケティングの5つの基本的要素に加え、それぞれの要素がクロスされていることを考えてみると、その重要性は語る間でもない。
そして、広告を任されている組織としての宣伝部は限りある宣伝予算を合理的に、しかも効果的に運営することを託されている。その重みを真摯に受け止め、マーケティング・コミュニケーションのプロフェッショナルになることが必要不可欠である。本稿の内容はその前提として、自社にクリエイティブ部門をもたない一般的な企業の宣伝部門を想定して論述する。
ここではマーケティングそのものについては説明しないが、マーケティング・コミュニケーションの基本は押さえないといけない。マーケティング要素の基本は4P。プロダクト・アウトかマーケット・インか意見が分かれるところだが、まずは「Product」。当然、商品そのものにどんな特長があり、どんな差別化ができているかなどを徹底的に議論している必要がある。商品が良ければ広告で、より多くの売上を見込むことが可能になる。逆に、いくら良い広告ができても商品が悪ければ売上を見込むことは難しくなる。マーケティング・コミュニケーションの基本はあくまでも商品なのだ。
次に「Place」。その商品をどこで売るか、どのルートに流すか、ネット販売はするのかなど消費者との直接的な接点になる店頭やスペースは大事な位置付けになる。そして「Price」。価格はソーシャルメディアの時代に入り、誰もが気軽に情報を得ることを可能にした。量販店でも「当店より安いところがあれば相談に乗ります」と当たり前に書かれている。最後に「Promotion」。消費者に何らかの行動をさせるために働きかける広義の販売促進には狭義の販売促進(sales promotion)、人的販売、パブリシティ、そして広告がその範躊に入ってくる。
そして、これらの要素を詰めていくプロセスの中で各種分析を実施する。メジャーな分析方法として「STP」が良く知られている。これは「Segmentation」により、市場を細分化するための軸(特徴)を探し出し、その上で狙うべき市場を定め「Targeting」をし、そしてターゲットセグメントにおいてどのような優位性を提案するか「Positioning」するというもので、各々の頭文字をとって「STP」と呼ばれている。
また、マーケティング戦略立案の際に必要なもうひとつのプロセスとして「SWOT分析」も誰もが知っている方法である。これらの分析をした上で、ひとつの仮説を打ち立て商品の市場導入を行う。重要なのはマーケティングだから該当セクションに任せるというのではなく、コミュニケーションセクションもその決定プロセスに関わることだと考える。そもそも、分析による結果は2つのセクションの総意として納得のいくものでなくてはならない。責任の所在を明確化しながらその意思を両セクションの答えとして発信していくことが望まれる。コミュニケーション部門が大いにマーケティング戦略の構築に首を突っ込むことで、良い結果を生み出す原動力になると考える。
マーケティング戦略が決定し、いよいよコミュニケーション戦略に落とし込んでいくプロセスだが、ここで良く言われる「What to say (何を言うか)」「How to say (どのように言うか)」を絞り込んでいくことになる。商品の特長は何か、この商品ならではの差別化ポイントは何か、コミュニケーションターゲットは誰か、そのターゲットにどのようにアプローチするかなど、関係者間で議論を交わす。そもそもマーケット・インの発想で商品化されていれば、結論を導きやすいがそうでない場合はなかなか苦労する。
マーケティング要素「4P」に対して「4C」という考え方がある。Product(商品)ではなくCustomer value (顧客にとっての価値)であり、Price (価格)ではなく、Cost(顧客にとっての経費)。Place (流通)ではなく、Convenience (顧客にとっての利便性)。そして、Promotion(販促)ではなく、Communication (顧客とのコミュニケーション)という考え方である。
つまり、簡単に言うと「マーケティングの判断基準をターゲットセグメントに置く」という原点回帰の時代になったということだ。
2010年9月に『コトラーのマーケティング3.0』が発刊された。デジタルメディアの普及がここまで進み企業と消費者の関係がフラットになった今、生活者は商品を見ているだけではなく、むしろその先にある「企業」そのものを見ている。第一段階の「マーケティング1.0」は製品の機能的価値を求めていた。次に「マーケティング2.0」は機能的価値に加えて情緒的価値を重視するということになった。そして、今は商品・サービスを通じた社会的価値を重視する。すなわち、「マーケティング3.0」に向かっていると提言している。
このように、時代は刻々と変化してきているわけだが変わらないことはひとつ。消費者・生活者の視点でマーケティング・コミュニケーションを考えることだ。
広告は消費者が何を考え、何を思い、何を感じて心を動かすかを検証し、財布の紐を緩めさせることが目的だ。正直、簡単に答えが出るようなものではないと落胆することさえある。それでも我々、宣伝セクションは多額の予算をかけ(少額の場合ももちろんある)、規模の大小は問わずキャンペーンを仕掛けなければならない。キャンペーンが成功するか否かを左右するのは、納得のいくコミュニケーション戦略に落とすまでのすべての活動だ。商品を誰よりも研究し理解しているマーケティング担当と、消費者と社会まで俯瞰した目を持つことができるコミュニケーション担当がぶつかり合う。「木を見て、森も見る」組織の上下は関係なく、自由な意見を言い合える環境をつくることができるリーダーがいれば第一段階は成功したと言えるだろう。
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地域に暮らす個人
『社会と制度の理解』より 地域社会と個人
●他人を意識しない生活環境の出現
地域に暮らす私たちはかつて、共同体的規範のもとで、さまざまなルールを意識してふるまうことが要求されました。共同体に所属するイエの一員であり、ムラの一員であることで共同体の規範を受け入れ、日々の生活行動が営まれていました。
日常生活を通した、つまり目に見える形で地域を意識し、社会を意識することが世間という存在となり、人々のわかりやすい行動規範(常識)となったといえます。親がしつけの基本にしていた「他人様に恥ずかしくない生き方」や「他人に迷惑をかけない生き方」、よく使われる「世間の笑いもの」という表現も世間を意識した文化を伝えるものといえます。
都市化と産業化に伴い、人々の地理的な移動が頻繁になり、サラリーマン層と農業者が、生産者と消費者として同じ生活圏で暮らす「混住化」によって、新旧住民の利害対立も起きました。かっての世間の目のなかでの生活とは異なり、隣に誰が住んでいるのかもわからない都市生活を匿名性の高い生活と表現します。つまり、世間=他人を意識しない生活環境が出現したといえます。
これは、イエやムラのしがらみからの解放を意味するものでもあったのです。映画にもなった横溝正史の世界が描いている共同体やイエの怨念から解放された社会が現代社会の地域生活となり、個人は共同体的な拘束から自由になったといえるわけです。それは同時に「都会砂漠」や「根なし草」のような生活を受け入れざるを得ない社会でもあります。
誰からも声をかけられずに孤独死を迎える単身者が発生する社会が登場し、大都市中心に広く拡大してきたといえます。つまり、現代の地域に暮らす個人は、孤立しやすい環境におかれている一方で、干渉されず自己の関心と目的に合わせて好きな活動や組織(アソシエーション)に加入できるようになったといえます。
●居場所とコミュニティ
それでは地域性の差異はどのような点にみることができるでしょうか。現代の過疎地域社会に生活する個人は、生活の利便性に問題を抱えています。助け合える近隣関係が維持されているなかで田園生活を楽しんでおり、人間関係の複雑な都市生活と比較してストレスの少ない生活を送っているといえますが、日常生活にとって必須の条件となる買い物や医療へのアクセスに不便を感じています。
一方、現代の都市地域社会に生活する個人は、あらゆるサービスが身近に用意されており利便性に富んだ環境にあることから職業選択の自由度は高く、また余暇の選択においても自分の関心に合わせてさまざまなサーク歩活動やクラブ・組織に加入することが可能です。しかし、匿名化社会で生活することは孤独感や孤立感を感じさせるストレスフルな環境に生きるということであり、それを埋め合わせるように親密な関係を重視する傾向もみられます。
●居場所とサロン
最近、子どもの居場所、高齢者の居場所などというように「居場所」という表現がよく使われます。例えば、「高齢者の居場所」といった場合、地域の高齢者が気軽に立ち寄り、時間を過ごすことのできる場のことですが、現代社会ではそのような「居場所」が必要になってきました。かつて近隣社会という場合、地域のなかで生活する個人にとって気のおけない関係を包み込む場所を意味していましたが、次第にその実態がなくなり、何か用事がなければ集まって過ごす機会がなくなったと同時にそのような場所も姿を消したのです。
引きこもり、ホームレス、高齢者、子育てをする母親、障害者あるいは避難所生活を余儀なくされている災害被災者など、生きにくさをもった人々が必要とするシェルター(避難所)としての居場所づくりが、課題とされています。
つまり、これはコミュニティが存在していないということです。コミュニティは何もしなくても存在するものと考えていた人々は、こうした居場所の問題を通じて、コミュニティもまた自分たちが参加することによってつくり出すものであり、それによって維持されるものであることを自覚するようになったといえます。それは「安全・安心のまちづくり」や「防災につよいまちづくり」などの政策的なスローガンによって、住民の参加が求められていることに象徴されています。また、介護保険制度がかかげる地域包括ケアシステムでは地域の支えあいを重視し、コミュニティの機能と重要性が取り上げられるようになっています。「地域社会で生活する私たちの積極的なかかわり合いからっくられるコミュニティ」と、いう自覚が広まることが期待されているのです。
最近は、居場所という考え方とともに、サロン活動も注目されています。居場所は、支えを必要とする人々のよりどころとして使われることが一般的なのに対して、サロンは集いというニュアンスが強調されます。1990年代から社会福祉協議会によって小地域ネットワーク活動という地域の支えあい活動が取り組まれてきましたが、 2000 (平成12)年の介護保険制度発足前後から介護予防活動を取り込んだサロン活動が全国社会福祉協議会を中心に提起され、高齢者を対象とした「ふれあい・いきいきサロン」活動として広まってきました。
サロンの運営は個人の自宅を開放して行うものから、NPOや町内会、あるいは社会福祉協議会によるものなど、多様な取り組みがみられます。ただし、運営上のマネジメントが課題となっており、活動のマンネリ化や、同じメンバーしか集まらない、男性が参加しない、などの問題点も指摘されています。
●他人を意識しない生活環境の出現
地域に暮らす私たちはかつて、共同体的規範のもとで、さまざまなルールを意識してふるまうことが要求されました。共同体に所属するイエの一員であり、ムラの一員であることで共同体の規範を受け入れ、日々の生活行動が営まれていました。
日常生活を通した、つまり目に見える形で地域を意識し、社会を意識することが世間という存在となり、人々のわかりやすい行動規範(常識)となったといえます。親がしつけの基本にしていた「他人様に恥ずかしくない生き方」や「他人に迷惑をかけない生き方」、よく使われる「世間の笑いもの」という表現も世間を意識した文化を伝えるものといえます。
都市化と産業化に伴い、人々の地理的な移動が頻繁になり、サラリーマン層と農業者が、生産者と消費者として同じ生活圏で暮らす「混住化」によって、新旧住民の利害対立も起きました。かっての世間の目のなかでの生活とは異なり、隣に誰が住んでいるのかもわからない都市生活を匿名性の高い生活と表現します。つまり、世間=他人を意識しない生活環境が出現したといえます。
これは、イエやムラのしがらみからの解放を意味するものでもあったのです。映画にもなった横溝正史の世界が描いている共同体やイエの怨念から解放された社会が現代社会の地域生活となり、個人は共同体的な拘束から自由になったといえるわけです。それは同時に「都会砂漠」や「根なし草」のような生活を受け入れざるを得ない社会でもあります。
誰からも声をかけられずに孤独死を迎える単身者が発生する社会が登場し、大都市中心に広く拡大してきたといえます。つまり、現代の地域に暮らす個人は、孤立しやすい環境におかれている一方で、干渉されず自己の関心と目的に合わせて好きな活動や組織(アソシエーション)に加入できるようになったといえます。
●居場所とコミュニティ
それでは地域性の差異はどのような点にみることができるでしょうか。現代の過疎地域社会に生活する個人は、生活の利便性に問題を抱えています。助け合える近隣関係が維持されているなかで田園生活を楽しんでおり、人間関係の複雑な都市生活と比較してストレスの少ない生活を送っているといえますが、日常生活にとって必須の条件となる買い物や医療へのアクセスに不便を感じています。
一方、現代の都市地域社会に生活する個人は、あらゆるサービスが身近に用意されており利便性に富んだ環境にあることから職業選択の自由度は高く、また余暇の選択においても自分の関心に合わせてさまざまなサーク歩活動やクラブ・組織に加入することが可能です。しかし、匿名化社会で生活することは孤独感や孤立感を感じさせるストレスフルな環境に生きるということであり、それを埋め合わせるように親密な関係を重視する傾向もみられます。
●居場所とサロン
最近、子どもの居場所、高齢者の居場所などというように「居場所」という表現がよく使われます。例えば、「高齢者の居場所」といった場合、地域の高齢者が気軽に立ち寄り、時間を過ごすことのできる場のことですが、現代社会ではそのような「居場所」が必要になってきました。かつて近隣社会という場合、地域のなかで生活する個人にとって気のおけない関係を包み込む場所を意味していましたが、次第にその実態がなくなり、何か用事がなければ集まって過ごす機会がなくなったと同時にそのような場所も姿を消したのです。
引きこもり、ホームレス、高齢者、子育てをする母親、障害者あるいは避難所生活を余儀なくされている災害被災者など、生きにくさをもった人々が必要とするシェルター(避難所)としての居場所づくりが、課題とされています。
つまり、これはコミュニティが存在していないということです。コミュニティは何もしなくても存在するものと考えていた人々は、こうした居場所の問題を通じて、コミュニティもまた自分たちが参加することによってつくり出すものであり、それによって維持されるものであることを自覚するようになったといえます。それは「安全・安心のまちづくり」や「防災につよいまちづくり」などの政策的なスローガンによって、住民の参加が求められていることに象徴されています。また、介護保険制度がかかげる地域包括ケアシステムでは地域の支えあいを重視し、コミュニティの機能と重要性が取り上げられるようになっています。「地域社会で生活する私たちの積極的なかかわり合いからっくられるコミュニティ」と、いう自覚が広まることが期待されているのです。
最近は、居場所という考え方とともに、サロン活動も注目されています。居場所は、支えを必要とする人々のよりどころとして使われることが一般的なのに対して、サロンは集いというニュアンスが強調されます。1990年代から社会福祉協議会によって小地域ネットワーク活動という地域の支えあい活動が取り組まれてきましたが、 2000 (平成12)年の介護保険制度発足前後から介護予防活動を取り込んだサロン活動が全国社会福祉協議会を中心に提起され、高齢者を対象とした「ふれあい・いきいきサロン」活動として広まってきました。
サロンの運営は個人の自宅を開放して行うものから、NPOや町内会、あるいは社会福祉協議会によるものなど、多様な取り組みがみられます。ただし、運営上のマネジメントが課題となっており、活動のマンネリ化や、同じメンバーしか集まらない、男性が参加しない、などの問題点も指摘されています。
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OCRした10冊の本
914.6シラ『R30の欲望スイッチ』
SNS 見えと都合
SNSに何を求めているのか
フェイスブック
○みんな、「手紙」が欲しかった
○他人から良く思われたい「見栄」
ツイッター
○本音の個人放送局
○スルーしたい欲とつながりたい欲
○文字のテレビ
LINE
○都合のいい選択肢
○用途の豊富さ
○ひらいている、が面白い
368.6オカ『犯罪・非行の社会学』
「安全・安心」化とその増幅循環 不安と排除の現代社会論
1 社会の「安全・安心」化と犯罪の増加論
2 「犯罪不安」の構築
■意味の現実化
■活動と発言の連鎖
3 近代社会の深化
■不確実性と瞬間的な共同体
■自由な管理と監視技術
4 排除社会と空間の分断
■新自由主義と下層の廃棄
■都市空間の分断
5 コミュニティの再編
6 「犯罪不安」と「安全・安心」の増幅循環
283.5コル『英雄はいかに作られてきたか』
ジャンヌ・ダルク(一四一二-三一)
ナポレオン一世(一七六九-一八二一)
栄光から憎悪まで--フィリップ・ペタン(一九五六一九五一)の場合
331アリ『不合理だからうまくいく』
自前主義のバイアス
・自分で生み出したアイデアには愛着を感じ、高く評価してしまう(自前主義バイアス)。
・自前主義バイアスは、自分で考えたという思いこみでも生じる。
・愛着が過ぎると、他人の優れたアイデアを排除してしまうおそれがある。
・自前主義バイアスを利用して、目の前の課題に打ちこめるよう、工夫できる。
331.6ルク『資本蓄積論』 ローザ・ルクセンブルク
816.5タキ『卒業論文・修士論文作成の要点整理』 2014/04/19 8:40 午後
1つの文献を読んで、テーマと第1次目次を書く
テーマ探し:書きたいものを見つける
テーマ探しと文献探しは同時:文献なしでは論文は書けない
まず1つの文献を読んで、第1次目次を作る:目次を作れば次に読む文献を探せる
目次をA4用紙1枚に書き、机の前に貼っておく:ひらめき
作業が進んでいくと目次が変わり、修正した目次を貼る:目次修正は成長のあかし
文献を読んで、書く
文献を通学電車の中で半時間読む:文献を読むことから始まる
読んだ文献をその日のうちに文章にする:今日読んだ文献は明日には忘れる
文献を毎日読み、その日のうちに文章にする:読み慣れ、書き慣れ
論文のパーツ作りと第2次目次作成
A4用紙半分程度に、小見出しをつけて文章にする:小見出し
再度同じ文献を読むことがないように、1つひとつの文章を完成原稿にする:時間が経過すれば書き上げた文章を忘れてしまう
キーペーパーを見つける:「何について書きたいのか、何を明らかにしたいのか」を明確に意識する
キーペーパーを完読する:脚注も含めて、すべてを読み、理解する
1本のキーペーパーを1つの章のベースにする:キーペーパーなしでは章は書けない
3章立てで、合計20本の文献を読むとすれば、そのうち3本がキーペーパー、残り17本が関連文献:第2次目次の作成(3本のキーペーパーで3つの章のタイトルつくり)
さらに文献を読んで、書く
全体の3分の1くらいの枚数の原稿を書き上げれば、小見出し付きの目次を作る:完全目次への前進
小見出し付きの目次を見て、先行研究のサーベイを再度行う:さらに何を読むかの確認
先行研究文献をキーワードを3つ付けて、刊行の古いものから新しいものへ並べた一覧表を作る:文献と検討課題の整理
さらに文献を読み、A4用紙半分程度に、小見出しをつけて文章にする:作業の続行
文献をサーベイした章・節を書く:論点ごとに論争の形で書く
論文の骨組み 完成
全体の枚数のノートを書き上げれば、小見出し付きの目次を作る:完全目次へのさらなる前進
小見出しを見て、整理し、章、節のタイトルをつける:章、節のタイトルを書く
「序論」、「結論」を書く:主題について考える
論文の第1、2、3次草稿完成
「A4用紙半分程度に、小見出しをつけて文章にしたもの」を目次に合わせて、一挙に並べる:論文の第1次草稿完成
論文の第1次草稿を2回読み返して、論文の論理一貫性をチェックする:論文の内容を手直して、第2次草稿完成
論文の第2次草稿を2回読み返して、論文の文章、誤字脱字を 訂正する:論文の形式を手直して、第3次草稿完成
論文の最終原稿完成
図表の整理、貼り付け
参考文献の作成
論文タイトルの決定
369.0シ『社会と制度の理解』 2014/04/20 7:54 午後
地域社会と個人
①地域に暮らす個人
②地域社会の集団・組織
③変貌する地域社会
人と社会、組織
①社会とは
②社会と組織(機能と役割)
③新しい人的ネットワーク
現代におけるライフスタイルの変化
①労働環境と家庭
②少子化と高齢化(健康、寿命)
③育児と介護
④地域社会とライフスタイル
現代社会と社会保障制度
①少子高齢化の進行と社会保障
②財政問題と社会保障
674ケ『現代宣伝・広告の実務』 2014/04/20 7:54 午後
広告キャンペーンの企画から実現まで
オリエンテーションからプロジェクト運営まで
宣伝におけるクオリティ&コストコントロール
336ク『クラウドソーシングの衝撃』 2014/04/20 8:31 午後
1 クラウドソーシング時代への備え
1 コミュニティー型クラウドソーシングのすすめ
2 個人のキャリア形成は必須
2 次世代のクラウドソーシング
1 形を変えていくクラウドソーシング
2 ビジネス展開パートナーサービス
3 組織をクラウドソースとしたサイト
4 企業の社員(管理職者を含む)をクラウドソーシング人材化するサービス
5 アドホックに組織化して大型コンペに参加する(タスクフォース型)
6 地域密着型クラウドソーシング(オン・オフサイト併用型)
3 日本のクラウドソーシング市場の未来
1 日本の既婚女性・高齢者・身体障がい者の労働参加
2 学生の就職活動における実績作り
3 日本のクラウドソーシングサイトの行方
4 大航海時代に向かって
281.0オ『おじさんの哲学』 2014/04/20 8:53 午後
森毅 叔父さんはええかげん
田中小実昌 叔父さんはよれよれの哲学者
天野祐吉 叔父さんは寛容だけど筋を通す
SNS 見えと都合
SNSに何を求めているのか
フェイスブック
○みんな、「手紙」が欲しかった
○他人から良く思われたい「見栄」
ツイッター
○本音の個人放送局
○スルーしたい欲とつながりたい欲
○文字のテレビ
LINE
○都合のいい選択肢
○用途の豊富さ
○ひらいている、が面白い
368.6オカ『犯罪・非行の社会学』
「安全・安心」化とその増幅循環 不安と排除の現代社会論
1 社会の「安全・安心」化と犯罪の増加論
2 「犯罪不安」の構築
■意味の現実化
■活動と発言の連鎖
3 近代社会の深化
■不確実性と瞬間的な共同体
■自由な管理と監視技術
4 排除社会と空間の分断
■新自由主義と下層の廃棄
■都市空間の分断
5 コミュニティの再編
6 「犯罪不安」と「安全・安心」の増幅循環
283.5コル『英雄はいかに作られてきたか』
ジャンヌ・ダルク(一四一二-三一)
ナポレオン一世(一七六九-一八二一)
栄光から憎悪まで--フィリップ・ペタン(一九五六一九五一)の場合
331アリ『不合理だからうまくいく』
自前主義のバイアス
・自分で生み出したアイデアには愛着を感じ、高く評価してしまう(自前主義バイアス)。
・自前主義バイアスは、自分で考えたという思いこみでも生じる。
・愛着が過ぎると、他人の優れたアイデアを排除してしまうおそれがある。
・自前主義バイアスを利用して、目の前の課題に打ちこめるよう、工夫できる。
331.6ルク『資本蓄積論』 ローザ・ルクセンブルク
816.5タキ『卒業論文・修士論文作成の要点整理』 2014/04/19 8:40 午後
1つの文献を読んで、テーマと第1次目次を書く
テーマ探し:書きたいものを見つける
テーマ探しと文献探しは同時:文献なしでは論文は書けない
まず1つの文献を読んで、第1次目次を作る:目次を作れば次に読む文献を探せる
目次をA4用紙1枚に書き、机の前に貼っておく:ひらめき
作業が進んでいくと目次が変わり、修正した目次を貼る:目次修正は成長のあかし
文献を読んで、書く
文献を通学電車の中で半時間読む:文献を読むことから始まる
読んだ文献をその日のうちに文章にする:今日読んだ文献は明日には忘れる
文献を毎日読み、その日のうちに文章にする:読み慣れ、書き慣れ
論文のパーツ作りと第2次目次作成
A4用紙半分程度に、小見出しをつけて文章にする:小見出し
再度同じ文献を読むことがないように、1つひとつの文章を完成原稿にする:時間が経過すれば書き上げた文章を忘れてしまう
キーペーパーを見つける:「何について書きたいのか、何を明らかにしたいのか」を明確に意識する
キーペーパーを完読する:脚注も含めて、すべてを読み、理解する
1本のキーペーパーを1つの章のベースにする:キーペーパーなしでは章は書けない
3章立てで、合計20本の文献を読むとすれば、そのうち3本がキーペーパー、残り17本が関連文献:第2次目次の作成(3本のキーペーパーで3つの章のタイトルつくり)
さらに文献を読んで、書く
全体の3分の1くらいの枚数の原稿を書き上げれば、小見出し付きの目次を作る:完全目次への前進
小見出し付きの目次を見て、先行研究のサーベイを再度行う:さらに何を読むかの確認
先行研究文献をキーワードを3つ付けて、刊行の古いものから新しいものへ並べた一覧表を作る:文献と検討課題の整理
さらに文献を読み、A4用紙半分程度に、小見出しをつけて文章にする:作業の続行
文献をサーベイした章・節を書く:論点ごとに論争の形で書く
論文の骨組み 完成
全体の枚数のノートを書き上げれば、小見出し付きの目次を作る:完全目次へのさらなる前進
小見出しを見て、整理し、章、節のタイトルをつける:章、節のタイトルを書く
「序論」、「結論」を書く:主題について考える
論文の第1、2、3次草稿完成
「A4用紙半分程度に、小見出しをつけて文章にしたもの」を目次に合わせて、一挙に並べる:論文の第1次草稿完成
論文の第1次草稿を2回読み返して、論文の論理一貫性をチェックする:論文の内容を手直して、第2次草稿完成
論文の第2次草稿を2回読み返して、論文の文章、誤字脱字を 訂正する:論文の形式を手直して、第3次草稿完成
論文の最終原稿完成
図表の整理、貼り付け
参考文献の作成
論文タイトルの決定
369.0シ『社会と制度の理解』 2014/04/20 7:54 午後
地域社会と個人
①地域に暮らす個人
②地域社会の集団・組織
③変貌する地域社会
人と社会、組織
①社会とは
②社会と組織(機能と役割)
③新しい人的ネットワーク
現代におけるライフスタイルの変化
①労働環境と家庭
②少子化と高齢化(健康、寿命)
③育児と介護
④地域社会とライフスタイル
現代社会と社会保障制度
①少子高齢化の進行と社会保障
②財政問題と社会保障
674ケ『現代宣伝・広告の実務』 2014/04/20 7:54 午後
広告キャンペーンの企画から実現まで
オリエンテーションからプロジェクト運営まで
宣伝におけるクオリティ&コストコントロール
336ク『クラウドソーシングの衝撃』 2014/04/20 8:31 午後
1 クラウドソーシング時代への備え
1 コミュニティー型クラウドソーシングのすすめ
2 個人のキャリア形成は必須
2 次世代のクラウドソーシング
1 形を変えていくクラウドソーシング
2 ビジネス展開パートナーサービス
3 組織をクラウドソースとしたサイト
4 企業の社員(管理職者を含む)をクラウドソーシング人材化するサービス
5 アドホックに組織化して大型コンペに参加する(タスクフォース型)
6 地域密着型クラウドソーシング(オン・オフサイト併用型)
3 日本のクラウドソーシング市場の未来
1 日本の既婚女性・高齢者・身体障がい者の労働参加
2 学生の就職活動における実績作り
3 日本のクラウドソーシングサイトの行方
4 大航海時代に向かって
281.0オ『おじさんの哲学』 2014/04/20 8:53 午後
森毅 叔父さんはええかげん
田中小実昌 叔父さんはよれよれの哲学者
天野祐吉 叔父さんは寛容だけど筋を通す
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