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すべてを知るための本を借りている

豊田市図書館の28冊

 016.25『シビックスペース・サイバースペース』情報化社会を活性化するアメリカ公共図書館

 539.09『脱原発 ドイツと日本』学ぶドイツ、懲りない日本

 159.4『ディズニー白熱教室』「仕事で大切なこと」を知る授業

 134.94『ニーチェ『ツァラトゥストラ』を少し深読みするための十五章』

 210.7『未来は過去のなかにある』歴史を見つめ、新時代をひらく 現代への視点~歴史から学び、伝えるもの

 498.39『仕事の悩みを引きずらない技術』

 699.66『ラジオのこちら側で』

 911.56『ぼくは ぼく』

 023『Kindle新読書術』すべての本好きに捧げる本 私はKindleに出会って、2万冊の蔵書を捨てました

 141.5『デカルト、足りてる?』優柔不断に効くサプリ

 543.6『風力発電の歴史』

 494.04『「NO」から始めない生き方』先端医療で働く外科医の発想

 220.6『日本人が信じていう近現代史は嘘だらけである』

 209『食糧の帝国』食物が決定づけた文明の勃興と崩壊

 302.24『現代インドネシアを知るための60章』

 392.53『空を制するオバマの国家戦略』中国、日本を手玉に取る巨大軍事産業

 341『コア・テキスト 公共経済学』

 332.1『何が日本の経済成長を止めたのか』再生の処方箋

 675『消費者ニーズ・ハンドブック』ロングセラー商品を生み出す240の法則

 336.2『コクヨの5ステップかんたんロジカルシンキング』誰でも論理思考が身につく!

 336.84『崖っぷち女子大生あおい、チョコレート会社で学ぶ。』

 319.04『これから世界はどうなるか』米国衰退と日本

 316.4『テロるの現象学【観念批判論】』

 319.38『アフガン侵攻1979-89』ソ連の軍事介入と撤退

 791.2『利休の逸話』

 210.01『歴史と哲学の対話』図解比べてわかる! ユダヤ教・キリスト教・イスラム教

 165『世界を動かす3宗教』

 335.8『「欲の力」で社会を変える仕事術』厳しくも痛快なソーシャルビジネス論



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なぜキリスト教は古代ローマ帝国を乗っ取ることができたか

『唯幻論大全』より

それはさておき、話は飛ぶが、日本の敗戦後、世界にはさまざまなことがあった。朝鮮戦争安保騒動、キューバ危機、ペトナム戦争、ソ連の崩壊、そして現在、軍事力でアメリカにかなう国はなく、アメリカは唯一の超大国となって世界を支配している、あるいは少なくとも支配しようとしている。そしてただ今、イラクを軍事的に制圧している。

日本はアメリカの支配下にある。アメリカがほとんど世界を制覇しかかっている現代のこの一極支配の状態の起源を過去へと遡って、第一次大戦、第二次大戦におけるアメリカの勝利、そしてドイツと日本の敗北どころではなく、さらにはるか大昔の古代エジプトからの白人奴隷の逃亡、またさらには黒人に差別された白人のアフリカからヨーロッパヘの追放まで辿れば、あるいは、順序を逆にひっくり返して過去から現代へと、すなわち、アフリカからヨーロッパヘの白人の追放、古代エジプトからの白人奴隷の逃亡から出発して、アメリカがほとんど世界を制覇しかかっている現代の状態に至る歴史の流れを辿れば、非常に面白いのではないかと思うし、そのためには史的唯幻論が役に立つと思うのであるが、どうであろうか。そして、古代のエジプト、イスラエル、ギリシア、ローマなどの関係こそ、まさに幻想と幻想が交錯した歴史ではなかろうか。

現在、ほとんど世界を支配しかかっているアメリカは、一応、キリスト教国である。最初に近代国家として成立したのもキリスト教国である。宗教的に言えば、キリスト教が世界をほとんど征服しかかっていると言えよう。なぜ、キリスト教はそれはどの勢力を振るい得たかを説明できるのでなければ、世界の歴史は理解できないであろう。わたしがキリスト教、その母胎であるユダヤ教にこだわるのはそのためである。

ユダヤ教も、そこから派生したキリスト教も、周りの国々に、そして、ローマ帝国に差別され、迫害され、弾圧され、信者は虐殺され、あるいは国を滅ぼされた。ローマ帝国に関して不思議なのは、同じく一神教であるユダヤ教とキリスト教は、まず初めは、同じように差別され、迫害されて信者を大量虐殺されたのであるが、そののちの運命は大きくわかれ、ユダヤ教は相変らず差別され、迫害され続けた(ときには厳しく、ときにはそれほど厳しくなく)が、キリスト教はついにはローマ帝国の国教になったということである。この違いはどこからきたのであろうか。ローマ帝国はもともと多神教の国であり、神々が守護神で、ときには皇帝が神として崇拝されたり神の化身だったりして、唯一絶対神を奉じる異質な一神教を根本的に受けつけないはずなのに、そしてまた、一神教であるキリスト教を受け容れれば、それまで信じていた神々はすべて排除されることになって大いに困るはずなのに、なぜキリスト教は国教にまでなったのであろうか。

ローマ帝国におけるユダヤ教とキリスト教のそれぞれの運命のこの違いは、キリスト教徒がユダヤ教徒を迫害し続けてきたのはなぜかというユダヤ人差別の問題、そして、ついでながら言えば、キリスト教は、最初は迫害されながらも、結局は多神教のローマ帝国を征服するのに成功したが、戦国時代の日本においては、最初はむしろ歓迎され、ある程度、普及しながらも、結局は弾圧に屈し、多神教の日本を征服するのに失敗したのはなぜかという問題ともつながっているであろう。また、ここにキリスト教国が世界を牛耳っているのはなぜかという現代の謎を解く一つの鍵があるのではないかと思われる。わたしとしては、現代においてキリスト教国が世界を牛耳っているのはなぜかという問題は、キリスト教が古代ローマ帝国を乗っ取ることができたのはなぜかという問題と同じ問題であり、後者を解明できれば、前者も解明できるのではないかと考えている。

そこでまず、ユダヤ教からキリスト教が分離し、両者が対立したのはなぜかの問題を考えてみよう。そのために、ユダヤ教とキリスト教の歴史をごくおおまかに振り返ってみよう。
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生涯学習に資する図書館

『図書館概論』より 生涯学習と図書館

人が「いつでも、どこでも、だれでも」、自らの意志で、自由に選び取れる学習(当面する課題の解決、教養や楽しみを求めて、など)を、と考えたとき、重要なのはそのための場、環境の整備であり、適切な支援や助言の存在である。それを権利として具体化するためには、公的な施策が講じられねばならない。その一っとして公立図書館の整備がある。そうした観点から、生涯学習に資する図書館の働きと特徴を素描しよう。

(1)資料や情報の提供を通して個人の学習を支援する

 求めに応ずる情報資源の提供を徹底して行う。そのための手段として、図書館相互、さらには類縁諸機関との協力・連携(ネットワーク化)を強める。すぐれた資料のコレクションを身近にもつことは、人々の知的好奇心を剌激し、知るべきこと・学ぶべきことが多いことを感じせしめ、学びへの関心と意欲を広げる。

(2)学びの疎外を生まないアウトリーチ活動の追求

 図書館利用から疎外されがちな身体障害者、高齢者、非識字者、在日外国人等へのサービスを、学習する権利の保障として重視し、活動方法等を工夫する。

(3)資料の共有を媒介とする集会・文化活動

 講演会、資料展示会等の行事を実施するほか、住民の共有財である資料の利用を契機として生まれる利用者相互の交流、グループ活動を奨励、援助する。

(4)各種の学習プログラムヘの資料補給

 生涯学習センター、公民館、女性センター等の学習機関にはそれぞれの機関にとっての専門図書館ともいうべき資料室を備えているが、そこでの学習の展開に必要なより多くのさまざまな資料を、求めに応じて提供する支援・連携活動。

(5)地域における生涯学習機関で継続的に学ぶ人々の学習センター

 放送大学、通信教育、県民カレッジなど生涯学習機関で学ぶ人たちにとって、その学習を深め広げる学習情報センターの役割を担えるのは図書館しかない。

(6)総合的・系統的生涯学習プログラムの一環を担う

 地域における多様な学習プログラムを総合的、系統的に編成する県民カレッジ(市民大学)等の学習内容の一環として、図書館の文化活動を組み込む。

(7)生涯学習の基礎能力を培う事業の企画と実施
生涯学習に必要な基礎能力の一っとして、図書館の利用法、情報検索法、各種情報源へのガイドなど、情報リテラシーを高め、情報弱者を生まないためのプログラムを企画一実施する。

(8)学校(図書館)との連携、支援

 学校における多様な資料を活用する授業、図書館利用教育、読書教育に協力し、支援することで、子どもたちを生涯学習者に育てる課題を学校と共有する。

(9)地域課題等についての情報発信

 地域で解決を迫られる課題など現代的諸課題についての資料・情報ファイルや冊子の編成、講演会や講座等文化活動を企画し、その記録を作成、刊行する。

(10)図書館づくりへの住民参加の尊重

 住民自身が「私たちのもの」としてよりよい図書館づくりに力を寄せる活動を、自主的・主体的な学習環境整備への社会参加として歓迎し、支援する。
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