goo

サファイア循環のループ

サファイア循環のループに沿って、ランダムに並んだ項目を整理していた。

考え方は、どんな集合も、{Think、Act}×{Local、Global}に分割できる。そして、TL(Think Locally)→AL(Act Locally)→TG(Think Globally)→AG(Act Globally)の方向性を持つ。

最初はグローバルから始めていたが、ローカルの重要性に気づき、Think Locallyを出発点にした。

大ループ
 8.5 ポータル(TL)→8.6 活用シーン(AL)→8.7 支える技術(TG)→8.8 サファイア革命(AG)

中ループ
 8.5 ポータル;8.5.1 現行(TL)→8.5.2 拡張(AL)→8.5.3 企画(TG)→8.5.4 開発(AG)
 8.6 活用シーン:8.6.1 既存システム(TL)→8.6.2 メッセージ系(AL)→8.6.3 サファイア(TG)→8.6.4 ソーシャル(AG)
 8.7 支える技術:8.7.1 セキュリティ(TL)→8.7.2 ワイヤレス(AL)→8.7.3 役割(TG)→8.7.4 大容量データ(AG)
 8.8 サファイア革命:8.8.1 スタッフ武装(TL)→8.8.2 組織を超える(AL)→8.8.3 市民グループ(TG)→8.8.4 マーケティング(AG)

小ループ
 8.5.1 現行:ポータル画面(TL)→メッセージ(AL)→ライブラリ(TG)→情報収集(AG)
 8.5.2 拡張:ポータル画面(TL)→メッセージ(AL)→ライブラリ(TG)→情報収集(AG)
 8.5.3 企画:スタッフ環境(TL)→データの外付け(AL)→メーカーと直結(TG)→お客様と接続(AG)
 8.5.4 開発:要件(TL)→選択(AL)→構築(TG)→展開
 8.6.1 既存システム:基幹系(TL)→情報系(AL)→メッセージ扱い(TG)→お客様ポータル(AG)
 8.6.2 メッセージ系:ポータル画面(TL)→状況把握(AL)→メーカーをつなぐ(TG)→お客様をつなぐ(AG)
 8.6.3 サファイア:販売店方針(TL)→ポータル設計(AL)→コラボレーション(TG)→ライブラリ配置(AG)
 8.6.4 ソーシャル:ナレッジ(TL)→クラウド(AL)→仕事(TG)→SNS活用(AG)
 8.7.1 セキュリティ:つながる(TL)→ポータル(AL)→サーバー(TG)→無線LAN(AG)
 8.7.2 ワイヤレス:クラウド方式(TL)→ケータイ方式(AL)→NEC方式(TG)→リバース方式(AG)
 8.7.3 役割:活用(TL)→展開(AL)→企画(TG)→開発(AG)
 8.7.4 大容量データ:画面(TL)→利用状況(AL)→ネットワーク(TG)→操作性(AG)
 8.8.1 スタッフ武装:知識(TL)→意識(AL)→横連携(TG)→販売店循環(AG)
 8.8.2 組織を超える:知識(TL)→意識(AL)→横連携(TG)→サファイア環境(AG)
 8.8.3 市民グループ:シェアリング(TL)→クルマつくり(AL)→交通体系(TG)→地域エネルギー(AG)
 8.8.4 マーケティング:ソーシャルシフト(TL)→地域活動(AL)→市民主体(TG)→つながる循環(AG)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

自分のモデルを作ってみよう

『ビジュアル3分間シンキング』より

6人を介せぱ世界中の人がつながる スモール・ワールド・モデル

 社会心理学者のスタンレー・ミルグラムは、誰もが知り合いを何人か仲介すれば、世界中の人すべてにつながるという説を打ち出し、1967年に「スモール・ワールド」実験でそれを検証した。

 「私は彼を知っていて、彼はあの人の知り合いで……」というように、最高6人を介せば、世界中の誰もがつながるという。そのため、日本では「6次の隔たり」と呼ばれている。

 「スモール・ワールド・モデル」は、バイラル・マーケティング(「口コミ」によって顧客の獲得を行うマーケティング手法)の観点からも大変興味深い。あなたのアイデアや商品を伝えてくれるのは誰だろうか。リンクトインやフェイスブックといったソーシャル・ネットワークは、どれだけ知り合いがいるか、どれだけの人を介してその人だちと知り合いになったかを示してくれる。

インターネットはいかに経済を変えたか ロングテール・モデル

 2004年、『ワイアード』誌編集人のクリス・アンダーソンは、インターネットで売っているものは、たとえ、どんなに奇抜で不要に思えるような品であっても、ほとんどの商品が「わずかながらも売れている」と主張した。

 アンダーソンはこれを需要曲線で表している。左端の一番高い部分は、書籍にたとえれば市場の全商品の20パーセントを占めるベストセラーである。そこから曲線は急落し、やがて、なだらかになっていく。この、なだらかな部分をアンダーソンは長い尻尾にたとえ「ロングテール」と呼んだ。

 このロングテールには、ベストセラー作品に比べると目立たない本が多く含まれている。一見、ペストセラー(20パーセント)が残りの作品(80パーセント)よりも多くの利益を上げるという、パレートの法則にかなっていると思うかもしれないが、そうではない。ロングテールの部分の総売り上げは、ベストセラーの売り上げよりも実は大きいのである。

 ここにネットビジネスを行うヒントがある。

大惨事は不意に襲ってくる ブラック・スワン理論

 過去は未来を予測する助けになるのか。なぜ想定外のことは想定できないのだろうか。

 1912年、バートランド・ラッセルは『The Problems of Philosophy』(邦訳『哲学入門』)で次のようなことを言っている。「毎日餌をもらっているニワトリは、毎日餌をもらい続けることを予測し、人間が親切だと信じ始める。ニワトリにとって、いつか殺される日がくることを示す要素はなにもない」

 私たち人間も、大惨事が不意に襲ってくるとは、ふだんは考えもしないものだ。だからこそ、ふだんから「当たり前」だと考えていることに疑問をもたなければならない、とラッセルは主張する。

 2001年9月11日、ボーイング機2機が世界貿易センタービルに激突したときは、世界中の人間が大きなショックを受けた。なんの警告もなく、突然大惨事が起こったからだ。しかし、時間がたってみると、この事件の発生を示唆する予兆はたくさんあったように思える。

 レバノン出身の金融トレーダーであるナシーム・ニコラス・タレブは、この現象--過去から未来を予測することはできない--に注目し、突然襲ってくる、予測できない稀な現象を「ブラック・スワン」にたとえた。西洋では、白鳥はすべて白色だと考えられていたが、17世紀に動物学者が黒い白鳥(ブラック・スワン)を発見した。それまで想像できなかったことが、突然にして、当然のことになってしまったのである。

 タレブのブラック・スワン理論は、因果の法則を否定する。そして、私たちが日頃から、頑丈そうだが、実はいつ崩れてもおかしくない柱に強くしがみつきがちであることを思い出させてくれるのである。

自分でモデルを作ってみよう

 従来のモデルを参考に、自分で新しいモデルを作ってみよう。その際、重要なのは、実際に自分でイラスト、図表やモデルを描いてみるということだ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

人道主義コミュニティのジレンマ

『クライシス・キャラバン』より

人道主義とは人間の苦しみを無条件に和らげる当然の義務に基礎を置いている。赤十字の人道原則を支持する援助団体は、中立性(二者のどちらかを優先して協力することがない)、公平性(純粋に必要に応じて援助を与える)、そして独立性(地政学的、軍事的、あるいは他の利害とは無関係である)を約束する。助けることができるのなら、人道援助活動家はいつでも、どこでも、誰でも助ける。「人類はみな兄弟」なのだから。

「その考えが最もばかばかしく思えるの、なんて言うまでもないわね」、とナイチングールは苦言を続ける。「ジュネーブのような小さな州で産声を上げたのだから、そうなのでしょうね。あそこでは戦争に遭うことは決してないものね」。

ナウルとモンテネグロがそれぞれ二〇〇六年六月と八月に署名したことで、ジュネーブ条約は今や世界一九四のすべての国々で受け入れられたことになる。かつてこれほどまでに赤十字の原則が普遍的に採り入れられたことはなかった。そしてこれほど多くの人道援助団体が存在したこともなかった。それらは非政府組織(NGO)、あるいは国際的に活動する場合は国際NGO(INGO)として知られ、独立した中立的な組織で、政府とは結びついていない。それらの団体はともに「人道主義コミュニティ」を形成し、「人道主義の土地」、つまり紛争地帯の中で孤立した地域と見なされている場所で活動する。そこでは、被害者に援助を供給することが、すべての軍事的および政治的判断より優先される。

ICRCが設立されて一世紀半が経ち、戦争と人道主義の行われる場所はすっかり様変わりしてしまったが、ICRCの原則は同じままだ。デュナンの生きた時代、戦争はまだ戦場で行われ、戦死者と負傷者のほとんどは兵士だった。それから一〇〇年後の第二次世界大戦後には、戦時中の一般市民に対する援助にも赤十字原則が適用されると宣言する決定がなされた。一般市民は軍事目標となり、都市や町には爆弾が投下され、迫害を受けたり大量殺戮計画の対象となっていた。第二次世界大戦では軍人と一般市民の犠牲者の数はほぼ同数になった。私たちの時代では、戦死者の九割が一般市民で、ほとんどの戦争は内戦であって、交戦国の軍隊同士によって戦われるのではなく、戦争で破壊された国家の内部にいる民兵、分離主義者、暴徒、反逆者によって戦われる。通常、紛争当事者は複数いて、もし関わっているとしても政府軍は紛争当事者の一部にすぎない。

今日、人道主義コミュニティが人間の苦痛を減らそうと活躍している場所は、イラクやアフガニスタンのような国々で見つけることができる。そこでは戦闘状態が混乱し長引いている。また、コンゴ、ソマリア、シエラレオネ、エチオピア、スーダンといった困難極まる場所でも人道的な活動は見受けられるが、そこでは交戦中の派閥の主要目的の一つが、できる限り多くの一般市民を殺戮することであり、生き残ったものを家や土地からたたき出すことにある。人道主義の活躍する場所と戦場とは、往々にしてまったく同じ場所だったりするが、それは一般市民がその場所へと集まってきて、援助機関の周りに群がるからだ。

人道援助活動家は今でもその主義を当然のこととして、場所、時間、対象にかかわらず援助を行う。しかし、そうすることによって、活動家は交戦国のなすがままになり、その気まぐれに左右されることになる。立派な赤十字原則の悲劇は、その原則を強制できないことだ。「この類の戦争では、当事者たちに人道原則への尊重を要求あるいは期待することは、武装した強盗団にボクシングのルールで戦うことを要求するようなものです。それっておかしいだけじゃなくて、的外れですよ」とアフガニスタンにいたユトレヒト大学とコーダイドの研究員たちが言った。

もし人道援助活動を行っている場所で、戦闘中の派閥が敵に不利になるように援助を自分たちの利益のために利用し、戦闘を長引かせるとしても、国際NGOはかたくななまでに救済し続けるべきだろうか。あるいは国際NGOはその場所を立ち去るべきだろうか。長い目で見れば、どちらの選択肢がより残酷なのだろうか。

デュナンとナイチングールが直面したジレンマはかつてないほど差し迫った問題となっている。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )