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ギリシャ危機

『ユーロ』より

二〇〇九年一〇月四日、ギリシャ。福祉水準向上などを訴えた全ギリシャ社会主義運動党が選挙に圧勝し、新政権が誕生した。旧政権が「四%台」と発表していた○九年の財政赤字を新政権が調査すると、一二・七%という驚くべき高さになると判明した。旧政権は数字を操作していたのだが、EUは気づいていなかった。ギリシャ新政権による一〇月一九日のこのスキャンダルめいた財政赤字の公表が危機の始まりだった。

ギリシャ政府は巨額の財政赤字の支払いができるのだろうか。にわかにソブリン・リスクがクローズアップされ、一〇月にアメリカの格付け会社フィッチ・レーティングスはギリシャの長期債務格付けを格下げし、一二月には同じくアメリカの格付け会社S&Pがフィッチ・レーティングスとともにBBBプラスに格下げしたため、ギリシャ国債は売られて価格は暴落し、利回りは急騰した。

二〇一〇年一月から二月にかけてギリシャ危機は深刻化した。ドイツ国債に対するスプレッドは一時四%と、世界金融危機以来、ユーロ圏諸国で最大となった。ギリシャのデフォルトを意識した投資家はギリシャ国債を売るのみで、買い手がつかなくなった。このままでは財政赤字を抱えたまま財源を国債で調達できなくなり、実際にデフォルトに追い込まれてしまう。ユーロ相場は○九年末の一・五ドルから約一〇%、一・三五ドルまで下落した。

二月中旬、EU臨時首脳会議、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)、EU財務相理事会が相次いで開催され、ギリシャ政府の提出した財政再建計画を了承した。計画では財政赤字を○九年にGDP比で四%削減、一二年には二・八%まで下げる。一〇年はGDPの二%相当の税収増を確保し、さらに年金制度改革など政府支出削減によって対応するとしていた。

金融市場はこれらの動きを評価し、スプレッドもいったん狭まった。だが問題が二つ残っていた。

一つめはギリシャ政府の緊縮財政政策への熱心さと実行可能性である。ギリシャの労働組合は緊縮財政政策に反対し、ゼネストやデモでは死者が出ていた。政府の姿勢にもまだ甘さが残っていた。二つめはユーロ圏によるギリシャ支援の具体策が定まらないことだった。ドイツでは「ギリシャの浪費に報奨金を渡すようなものでモラルハザードを招く」という反対意見が強烈だった。

ギリシャが本気で救援を求めたのは、国債の償還が迫った四月二三日であった。金融市場は問題に対応できないユーロ圏の政治家を批判するかのように、投機を間欠的に強めていった。

ギリシャ危機は四月末から五月上旬にかけて激発した。危機はそれまでと比較にならない、まさにパニック状態となり、「投資家は狂乱状態」と報じた新聞もあった。ギリシャ国債は文字どおりたたき売られて、利回りはピークで一三%に迫り、ドイツ国債とのスプレッドは九%以上開いた。ユーロは一・ニドル、一一〇円に向かって暴落した。

世界の金融市場はパニック状態となった。ギリシャのデフォルトは世界金融危機の引き金をひく「第二のリーマン・ショック」という評価が世界中に広まった。EUがギリシャのデフォルトの処理を誤れば、第二の世界金融危機に発展するかもしれない、というのである。
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NPOは社会モデルの中核にならないといけない

未唯へ。10時からエコットで講演会があります。仕事モデルを社会モデルに適用しようとすると、店舗に当たる部分がNPOでないかと思っている。

参加の予約はしていないけど、「飛び入り」です。「飛び入り」は得意です。行けばどうにでも成ります。

NPO代表の挨拶で気になったことがあります。エコットを「ボランティアの集まり」と紹介していた。エコットはボランティアなのか? NPOではなかったのではないか!そのためにインタープリターという表現を使ったはずです。

ビデオでは、「日本は新しい世界を作れる」とインドの人が言っていた。そのときの「土、魂、社会」を融合することがポイントと言い始めた。そこで、一方的に止められた。その後は、「自己紹介」です。

環境とかの講演者はなぜ、「自己紹介」が長い。我々にとって、あなたの過去はどうでもいい。今のことで十分です。そこから出発しませんか。

言っているのは、マスメディアから影響を受けていることばかりです。自分の根元的な問題意識からできていない。それでよくやってきている。商売屋のケースです。伝えるだけです。知らない人に伝えるのは、グローバルにありがちです。

なぜ、NPOの連中は数学的なことに興味を持たないのか。すぐに、分かりやすい農業とかに意味を持たせる。行動する前に考えてください。考えるためのものはいくらでもありますよ。

1時間近くなるけど、まだ「自己紹介」しています。チェルノブイリの年代です。本を読んで、半分まで「自己紹介」の本は読まない。多くても10分の1です。こんなことなら、30分で済む。このまま、「自己紹介」で終わりそうですけど。NPOはこの程度の人間を相手にしていてはいけない。完全に素人向けです。ちょっと本をみれば、すべて書かれています。

Ⅰ時間半になるけど、未だに「自己紹介」です。本なら、読み飛ばす部分です。退屈です。本人は「生き方」として、これで最後まで言うつもりなのでしょう。未来にはつながっていない。

ここに来て、7、8年前の「クローズアップ現代」のビデオ上映です。講演者が紹介されているビデオです。テーマは「スローライフ」です。7、8年で何が変わったのか。できたら、何が変わったかを丁寧に説明してほしい、

紹介されているビデオ、そのものは1995年のブラジルの風景です。その次は、10年前の会議のことです。なぜ、未来を語ろうとしないのか? フェアトレードは「つくる」ことで止まっている。観光立国的なアプローチがないのか。

だから、同じことの繰り返しです。この人は偉い!と何回も言われている。そんなことに時間を使っていいのか。やはり、本はすばらしい。そこで読むのをやめれば済む。講演する人は本を書くつもりでシナリオを作ってもらった方がいい。

終了15分前なって、それなりの話が始まった。内容はこんなことがあるという「物語」です。結論は出ていません。3000万部を勝手に作って、借金を作って、ゴミを作ったという物語でした。

午後からの車座トークは欠席することにしました。
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「ガイド」のイメージを実現することをはじめます

未唯へ。土曜日なのに、3時起きです。ボケ~と考える為です。

朝3時から、販売店への確認内容と次期ネットのプロジェクトで行うことを、寝ながら考えていた。この時間は考えるのにちょうどいい。

両方がつながることが見えてきた。「ガイド」のイメージを実現する過程を明確すれば、いいのです。実施内容案を「ガイド」と対比して書きます。

「店舗での情報共有」は店舗での活動をみながら、デジタル化の提案を行う。お客様の動きも取り入れる。「お客様とのコミュニケーション」については、販売店での事例を集めると同時にメーカーとして支援できることを考える。DMなどのやり方にも適用します。

次期ネットについては、2012年の切り替えの具体的なプロセスには入ります。展開を考慮すると、2014年に切り替わっているには2012年は厳守です。

「簡単に!」の大物ソフトについては、「次期システム」と重なっているので、電算部での作成を待つ。たぶん、うまくいかないだろうから、裏から手を回しておきます。電算部がやったことにすればいいのです。サーバーについては、ライブラリなどは現在、実現しているものについては、我々が検討にしていきます。

「お客様とのコミュニケーション」が向かう方向の確認を販売店で行う。販売店と一緒に考えるスタンスを示します。各販売店でバラバラで行って入ることが、私のループの中に入るかどうかを確認します。シナリオの耐久力を増します。

次期ネットのプロジェクトを始めようとしている今が一番、楽しいかもしれない。これを次のイメージにつなげます。私の役割は作ることではなく、できたときの空気を伝えることです。パートナーは今やっていることを未来につなげることです。参画する人と作り上げることです。

メーカーとの関係もニーズがなかったわけではない。大量に送られてくるコンテンツが見えない。メーカーも回るのが遅すぎる。ほかの店がどうやっているか知りたい。クラウドはサーバーである。ノウハウを入れるものです。新しいメーキングです。

{個人、グループ、組織、サーバ}の関係は大きなループでも、小さなループでも同様です。私の基本型です。それを販売店に確認します。

とりあえずは3つの方向です。ネットワーク管理部署を穏便に動かす。販売店と一緒になって考えていくベースをつくる。そして、パートナーにもわかるプロジェクト計画を作ると同時に、今の仕事とつなげていく。
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