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「温暖化」への危機感とエコットへの参加

未唯へ。「温暖化」を感じていますか? 私は「温暖化」を感じてはいません。皆は感じているのではなく、情報として、データとして述べられているのは知っているつもりでいるだけです。枝廣さんではないけど、「温暖化」という事象にとらわれずに、有限のものに無限を期待することをやめないといけません。

「温暖化」は原因ではなく、結果です。「温暖化」を撲滅するために、行動することには、ある種の意図を感じます。それは「9.11」の時に感じたことと一緒です。ブッシュは「9.11」を原因として、テロとの戦争を開始するということで、米国内を愛国者で固め、中東へ石油確保の戦いを出かけました。

「9.11」直後から、私は読書の量を倍にして、少しでも関係ある新刊書を読むようにしました。その中には、アフガニスタンのマスード将軍(9.11の二日前に暗殺)とかアラブとイスラムの違いとか、それぞれの国の歴史も含まれています。読んで、考えると、やはり、「9.11」は結果なんです。それまでのアメリカと中近東との軋轢との結果であり、『レクサスとオリーブ』という本にも見られるように、グローバルとローカルとの戦いの結果なんです。

だから、原因を求めて、それに対応しないといけません。ということで、4年間かかって、仕事と市民活動をベースに考えた末に、原因・結果を超えた「サファイア循環」にたどり着きました。「9.11」に関しては、グローバルに対するローカルからの攻撃であり、次の平和のフェーズに行くには、グローバルの行動ががローカルの知恵につながることです。

それから考えると、『温暖化』に対して、我々が何をしないといけないのは、グローバルからの呼びかけに対して、そのまま行動するのではなく、ローカルでの現状をしっかり見て、市役所とかNPOとかの本来のミッションを持っているところと一緒に考えて、役割分担をすることと、グローバルの力を使いこなす力を持って行動することです。

「暮らし」のための専門知識を持っている市民は、それを活用できるようにして、「動く」ことが好きな人はボランティア活動を通じて、市とか国とかに、ローカルで何が必要なのかを訴えることです。

エコットをそういうことができる“場”にするとか、『温暖化』にとらわれずに、地域活性化の拠点にできるように仕掛けを作ることが重要だと思います。
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