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香川で「この産業は衰退期に向かっている」ことを感じた

未唯へ。本当に寂しいです。この会社の活力を将来につなげることが日本を救うと思っていました。ところが、末端のところでは、変えていくエネルギーがなくなってきています。地域格差とか社会格差とかも地方に行くと感じます。本部の役員が変わろうとしない限り、本部のスタッフは変われません。お客様に対応した店舗の方は変わらざるをえないけど、本社からの支援がありません。そして、衰退していきます。

本社と店舗の情報共有をテーマで推進するために、販売店を訪問して、つっこんでヒアリングしています。今日、痛烈に感じたのは、販売店の本部が自分たちのやり方を変えるつもりがないということです。

さらに、この変えたくないという本心は、単なる一販売店の現象ではなく、この産業そのものの傾向になっているという感じがしてきました。そうなると、サファイア循環で、将来に対して、変えていくエネルギーそのものが否定されることになります。

我々が行っているのは、ローカルでの販売店が単体で変化するにはリスクが多いので、グローバルとして、機能開発とか活用技術をサポートして、リスク分散を図るものです。その結果として、全体効率と部分最適を行うと同時に、お客様の変化に対応し、社会の変化に対応することが出来て、販売店そのものが社会に役立つものになるというシナリオです。

私としては、この構図は、社会活動にもあてはまるものと思っています。だから、メーカーでの“実験”が成功するれば、社会にも適用できます。つまり、数学モデルができれば、対象を変えることで指針ができるのです。

その前提となるのは、自分達を変えていくとする力です。その力そのものは現在の環境を理解し、将来から見て、今何をすべきかを考え、行動を起こすことです。それがないと、全てのシナリオが成立しません。

やはり、変化は周辺から起こすしかないかもしれません。これはエドガール・モランの『複雑性とは何か』で、13年前に認識したことです。我々は販売店に働きかけ、販売店は店舗に働きかけ、店舗はお客様に働きかけることで、変化はその逆に起こってくるというものです。これにかけるしかありません、

2年計画:社会を確認のための図書館訪問を開始しました。香川県立図書館と高松市立図書館へ行きました。出張時も起きる時間は普段通りで、起きたら動くことを心がけました。
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